努力が常態となったとき
2014/05/23 00:01:00 |
自分のこと |
コメント:9件
慣れ親しんだ今までの環境から
離れる事は勇気と覚悟が要ることだと思います。
それは環境に守られているようでいて、
ある意味環境の奴隷になっているという見方もできます。
はたしてこのままで本当によいのでしょうか。
時には自分を客観的に振り返ってみる事も大事です。
私の場合は、気軽に始めた糖質制限でしたが、
さしたる苦もなく約30kgの減量に成功しました。
他人から見てストイックだとみられる事はあっても、
自分からすれば決して努力をしたという感じではないのです。
一方で私の体重は今も100kgを超えており、
一般的にみれば私の体重はまだまだ肥満の範疇です。
糖質制限を続けて2年半、いつまで経ってもやせていかないこの体重に、
ひょっとしたらこれが自分の標準体重なのかと考える事もありましたが、
ふと気がつきました。私はまだ努力という努力をしていないことに。
糖質制限開始前の私は、まさに浴びるように糖質を摂っていました。
ここに書き表すのも嫌になるほどの、それはそれはひどい量でした。
そうして出来上がった今の私の身体に対して、
私は元に戻そうという努力をしていなかったのかもしれません。
糖質制限していればたっぷり食べてもそれ以上太らないという安息の地に身を委ね、
無意識とはいえ、それまで自分の身体に対して行ってきた愚行に対して、
回復させるための努力を怠ってしまっていたのかもしれません。
糖質制限を勧める時に、
今までの高糖質生活から抜けられず、
決して受け入れようとしない患者さん達を
私は非常にもどかしく、やるせなく感じていましたが、
私も糖質制限から先に進めていない、進む努力をしていないという点では
そうした患者さん達と本質的には同じように思います。
私は食というものを抜本的に見直し、
今までにできていない努力をこれから行っていきたいと思います。
そしてその努力を繰り返し、それが常態になったとき、
今までとは違う価値観を皆さんに提供する事ができるようになるかもしれません。
あたかも「自転車が乗れるようになる」という出来事のように、
次のステージに勇気を持って進んでみたいと思います。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
No title
「糖質制限ダイエットの停滞期はいつごろなのか?」
http://低糖質.com/review/cat9/post_45.html
Re: No title
情報を頂き有難うございます.
試行錯誤して最終的に自分に合ったやり方を見つけたいと思います.
No title
ありがとうございます。
【食】の次は【運動】です
いつも親身なお返事ありがとうございます。
そうでしたか!
たがしゅう先生は100kgあるのですね!
確かに痩せないと、これが標準体重では?
と思ってしまいますよね(笑)
停滞期が1年半~2年という話を聞いたことあります。
それから、20年かけてついた脂肪は20年かけて落とす気持ちで!
という言葉に励まされましたよ。
やはり焦らず気長にやるべきだなと思います。
+@で、筋トレや有酸素運動を取り入れると
効果的ですよねきっと。
私は最近、目標体重達成したので
次は運動に力を入れてるところです。
一日20分の運動で脳内物質を出して!
アンチエイジングに力を入れていきます。
あ!
たがしゅう先生の毎日の食事内容をアップしてみては!?
きっと何か変わるかもしれませんよ^^
Re: 【食】の次は【運動】です
コメント頂き有難うございます。
またいろいろとアドバイス頂き有難うございます。
私もいろいろと挑戦して自分の謎を解明したいと思っています。今後とも宜しくお願い申し上げます。
糖質制限食といっても
というのは、たぶん、わたしよりたがしゅう先生の方がはるかに厳しい糖制限食になっているとおもうのですけど、今回の先生の記事のように、依然として体重は100キロ前後を維持されていて停滞状態にあるのですよね。私はどんどん体重が下がってきてむしろ下がりすぎで逆に糖を制限しながらどのように体重を一定の水準に保とうかなんて贅沢な悩み状態に入っているからです。
で先日からDr.荒木のブログをずっと読んでいたのですけど(最初の糖制限食の入り口はまさに荒木先生のCDと本を有料でネットで取り寄せたことがはじまりでした)、どうも今読み返してみると、ずいぶん違和感を感じるのですよ。
つまり釜池さん同様、この医者も方法論として極端すぎるなと。普通の人じゃはっきり言って引きます。あれも食うな、これも食うなじゃやはり実生活では支障がでます。
医者として既往症をもつ患者には説得力ある食事療法ですけど健常者にはやはり極端な食事指導でしかないというのが私の気持ちです。
で、こんな彼の意見をブログで見つけました。
以下一部引用
>アトキンスダイエットが何故長期間実行出来ないかと言えば、脂肪を略無制限に食べさせるためです。現在でも北極の様な極めて気温の低い(氷に閉ざされた)地域とか、アフリカの様に1日の気温差が大きい(昼間は40度以上、夜間は零下になる)地域では、1回の食事で脂肪が70%位でも身体に負担は掛からないでしょうが、冷暖房設備が普及している先進国では、脂肪も程々にしないと肝臓などに負担を掛け過ぎる事になるので程々にしなければなりません。
Dr.荒木ダイエットは、最近になって提唱され出した”旧石器時代ダイエット”、すなわち”高たんぱく・中脂肪・超低炭水化物”ダイエットなのです
引用終わり
つまり単純に生活スタイルも全然アフリカやアラスカのような極限の生活を強いられる場所でないところに住んでいる私たち日本人は別に荒木さんの極端な食事指導にも従わなくてもいいということだと思うのです。
そういう意味では私は現在高タンパク質・中脂肪・低炭水化物の食事を取っているということになりますかね。
でもこれで体重減少は止まったし、睡眠時間は安定してきたし、荒木さんが取るなって断言してる野菜もしっかり取っているから、排便の状態も厳格な糖制限食をやっていたころより、より安定しているし、要するに、人により相当糖制限食の幅はあるというのが私の実践から得た現在の理解です。
糖尿病の患者さんでさえも、つまり回復の状況次第で野菜とか糖質を含むものでも食事に入れていく必要があると思います。要は糖の含まれた材料は摂取量で制限は必要ですが、それが100%でもまたないということだと思います。
Re: 糖質制限食といっても
コメント頂き有難うございます.
そうですね.私も糖質制限との向き合い方は人それぞれであってよいと思います.
人によって価値観が違います.例えばある人の糖質制限の仕方が私と同じでなければならないという事はないと思います.
情報化社会となって久しいですが,ネット上には様々な糖質制限に関する文章があります.いろいろなものを参考にしながら,自分独自のスタイルを作っていきたいと思っています.
はじめましてm(_ _)m
あらてつさんのブログより、先生の存在を知り、始めてコメントさせて頂きます。
努力が常識になったとき を何度も繰り返し読まさせて頂きました
自分自身も、分厚い壁を感じていて、楽な方へ、楽な方へと、目標達成を諦め、現状維持でもよしとしょうか??と弱気になっていましたので、大変心に響きました(^_^)
今の生活から、もうワンステップ努力してみますね(^_^)
ありがとうございました(^_^)
Re: はじめましてm(_ _)m
はじめまして.コメント頂き有難うございます.
自分の内面に向けた記事でもあったわけですが,共感してもらえて嬉しいです.
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