厚生労働省は「誓いの碑」を冒涜している

2024/01/10 16:00:00 | 薬害について | コメント:6件

2024年1月9日に行われた厚生労働大臣の記者会見は大変ひどい内容でした。

今回の会見で、厚生労働省は自らが打ち立てた「誓いの碑」の内容を冒涜したように私の目には映りました。

言い換えれば、今までの誓いなんてただのポーズで、薬害が起ころうがなんだろうが我々は自分達が正しいと思う方に突き進むという意志表示に感じられたということです。

なぜ私にはそう感じられたか。まずは「誓いの碑」に書かれている内容を確認します。

命の尊さを心に刻みサリドマイド、スモン、HIV感染のような医薬品による悲惨な被害を再び発生させることのないよう医薬品の安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねていくことをここに銘記する

千数百名もの感染者を出した「薬害エイズ」事件
このような事件の発生を反省しこの碑を建立した

平成11年8月 厚生省

ご覧のように「医薬品による悲惨な被害」を発生させないように最善を尽くすという内容です。

しかし残念ながら「医薬品による悲惨な被害」はもうすでに発生してしまっています。

それは予防接種健康被害救済制度におけるコロナワクチンをのぞく過去約45年分すべての同制度の被害認定件数よりも、コロナワクチンだけによる約3年間の被害認定件数がはるかに上回っていることからも明らかです。

これで被害が甚大でないというのであれば、どうであれば甚大なのかという基準を示すことも厚生労働省は拒否しています。

その上で、1月9日の厚生労働大臣記者会見では次のようなやりとりがありました。

記者:
新型コロナワクチンについて伺います。武見大臣は、昨年12月26日の会見において、「ワクチンには、残念なことに一定の副反応がある」とおっしゃいました。しかし、予防接種健康被害救済制度における新型コロナワクチンによる健康被害認定件数は、この2年10か月で5,526件、また同期間の死亡認定件数は381件となっており、1977年2月以降の45年間に認定された全てのワクチン健康被害死亡認定件数を上回っています。新型コロナワクチンによる健康被害の規模は、大臣が仰る「一定」の範囲を軽く超えています。またレプリコンワクチンについて「ファイザー社のワクチンと比較して明確な差がない」ということは、すでに発生している甚大な健康被害・死亡事例が再び繰り返されるリスクがあるということです。大臣は、新型コロナワクチン接種のリスクとベネフィット、安全性に関する最終的な決断は「厚生労働大臣が負う」と断言されました。現状、明確に可視化されている問題に目をつむったまま見切り発車し、今後、大臣および厚労省の想定を大きく超える新たな健康被害が発生した場合、大臣は責任を取って辞任し、厚労省は十分な賠償責任を果たす覚悟がおありであると、我々国民は理解してよろしいでしょうか。確認させてください。


大臣:
まず新型コロナワクチン接種後の副反応が疑われる症状の報告については、定期的に開催している審議会において評価を行っています。審議会においては、現時点では、これまでの報告によって、ワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されています。また予防接種後の健康被害が、極めて稀ではあるが不可避的に生ずるものであることから、予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を幅広く救済することを目的として、予防接種法に設けられている健康被害救済制度の適切な運用が重要であると考えます。なお、ご指摘の12月26日の会見の発言は、医薬品一般において、企業による臨床試験や厚生労働省の審議会での議論を経て、医薬品の有効性及び安全性が確認されれば、厚生労働大臣として承認を与えるという手続きについて述べたものです。11月28日に承認したレプリコンワクチンは、国内外の臨床試験において、一定の発症予防効果や中和抗体価の上昇が確認されたこと、また有害事象の種類や発現割合等にファイザー社ワクチンと比べて明確な差は認められず、安全性は許容可能と判断できたことから薬事承認を行ったものであり、その判断は妥当と考えています。厚生労働省としては、今後とも科学的な知見の収集、専門家によるワクチンの安全性の適切な評価、新たな情報の速やかな医療機関等への提供、健康被害救済制度に基づく迅速な救済など、必要な対応を行ってまいりたいと思います。



そもそも記者が「明確に可視化されている問題」と指摘しているにも関わらず、

審議会においてワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されている」という認識で返答しているので、

質疑応答が全くかみ合っていないわけですが、このやり取りを踏まえると次のような厚生労働省のとある態度が浮き彫りになります。


・たとえどれだけの数の健康被害が発生しようと、審議会が大丈夫だと言えば、我々はその健康被害を「医薬品による悲惨な被害」だとはみなさない

審議会というのは、厚生労働省で定期的に行われている「予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」というものです。

この審議会では、これまでにコロナワクチンの副反応で死亡したのではないかと医師から届け出られたケース2,076例の99%以上をγ判定(因果関係は不明)と評価して、その後も追跡調査せずに放置しておくような会です。

検証の結果、因果関係が否定(β判定)が増えたのであれば、まだ理屈上は理解できなくてもないですが(それでも理解しがたいですが)、

2021年2月15日にこの審議会がコロナワクチンへの審議を開始してから約3年間、一貫して99%以上のγ判定(因果関係は不明)を維持してきているわけです。

こんなもの審議とは到底言えないし、判定を保留し続けるのであれば専門家でなくてもできる作業だし、

今後どれだけ時間が経っても評価がなされるとは到底思えないし、ということはワクチンの因果関係がこの審議会によってはっきりさせられる日は一生来ないと言っても過言ではないでしょう。

ましてやα判定(14歳女児、解剖が実施され、かつ論文化されてようやく審議会が容認)のケースが出ても、「ワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない」と変わらず同じ評価を下す始末です。本当に人間の心があるとは思えない集団です。

そんなずさんな審議会が「大丈夫だ」という限り、厚生労働省は「明確に可視化された問題」を「医薬品による悲惨な被害」だとはみなさないということです。

もっとはっきりと言えば、今後も厚生労働省は永続的に「見て見ぬふりをする」と表明しているようなものです。

ということは、今までの薬害についての反省もしないし、そこからの教訓を得るつもりはないし、

過去の厚生省の人物がどのような判断をしてきたかは知らないが、自分たちはその方針を引き継ぐつもりはないという意志表示だと理解することもできます。

これが「誓いの碑」への冒涜でなければ何なのでしょうか。

怒り、怒り、怒りが私の中に渦巻いています。こんな人達に今や国も医療も牛耳られているという現実と私たちは向き合う必要があります。

考えてみれば、2013年にHPVワクチンの10代女性への深刻な被害が相次いで発生したことを受けて積極的勧奨の取りやめとなった頃は厚生労働省にまだ良心はあったのかもしれません。

ところが今やその反省をくつがえすように、残念ながら2022年4月よりHPVワクチンの積極的接種が再開となってしまっています。まだHPVワクチン被害者による裁判は継続中であるにも関わらず、です。

もはや医療側の自浄能力は絶望的に低下してきていると判断せざるを得ません。

だから医療から離れる主体的医療の選択肢を提示しても、残念ながらほとんどの人に関心を持たれません。

まさか国が間違っているとは思わないからだろうと思います。まさか医療が歪んでいるなんて想像できないからだろうと思います。

芸能人の訃報をよく聞くようになりました。コロナワクチン登場と無関係だとはとても思えない訃報の多さです。

でもそれらはすべて、ワクチンとの因果関係を疑われることはまずありません。なぜならば、厚生労働省は「見て見ぬふりをし続ける」と意志表示しているからです。

ワクチンだけではありません。がん領域でも従来の慣習に従った医師達の手によって患者にとって有害な治療が繰り返され続けてしまうでしょう。

これからも被害は増え続けることを覚悟しておくしかないかもしれません。

そもそも私なんかに何ができるわけでもないのかもしれません。

しかしこの行き場のない怒りを表現せずにはいられません。

1月9日の厚生労働大臣の会見ではこんなやり取りまでありました。

記者:
新型コロナワクチンの月経への影響について伺います。厚生労働省が出している「ワクチンの注意が必要な誤情報」リストが、先日変更されました。これまでは「ワクチン接種により不正出血や月経不順が起こる」は誤情報、いわゆるデマであるとされ、正しい情報として「ワクチン接種が直接的に不正出血や月経不順を起こすことはありません」と公表してきました。ところが、昨年12月8日版では一転して「ワクチン接種後一時的に月経周期等への僅かな影響があるとの報告もある」と月経への影響を認めています。これによって厚生労働省が、2年以上に渡り誤情報を流し続けていたことが明らかになりました。しかもこの訂正が、しっかりと説明がないまま行われておりますので、国民に全くこの訂正が伝わっていません。今後の対応についてお聞かせください。

大臣:
厚生労働省では、新型コロナワクチンについては最新の情報を基に、広く国民に有効性や安全性等に関する情報提供を行っています。しかしながら、科学的根拠や信頼できる情報源に基づいていない不正確な情報も流布されていることから、こうした情報もまとめて提供しており、これらの厚生労働省が提供する情報は、最新の知見を踏まえて随時更新しています。ご指摘の月経への影響に関する情報についても、こうした対応の一環として、最新の国内外の科学的知見を踏まえた内容としたものです。新型コロナワクチンの安全性については、審議会において、月経に関連する症状も含め、接種に重大な懸念は認められないと評価されており、今後も国内外の最新の知見の情報収集と、それを踏まえた情報発信に努めてまいりたいと思います。

記者:
誤った情報を2年以上流し続けていたことに対して大臣はどう思っていらっしゃいますか。

大臣:
私は今申し上げた通りの認識でお答えしております。


記者さんの言う通り、どう見ても厚生労働省が明確に間違っていたわけですが、

このやり取りも全くかみ合っていません。厚生労働省は間違っていたという認識を表明していないからです。

これも「私たちは見て見ぬふりをしますし、決して反省もしません」と言っていることと同義に思えます。

もしこれから先、仮に厚生労働省がコロナワクチン被害を認め、反省の弁を述べたとしても私はその言葉を容易に信用することはできないでしょう

これまでの反省も、これからの反省も根こそぎ無しにしてしまうような暴挙です。だから「誓いの碑」への冒涜だというのです。


私はこの方針に反対の声は挙げ続けます。同時に現代医療とは距離を置き続けます。

この間にも医療の歪みに気づかない医療者達と患者達との間で、悲劇はきっと繰り返され続けます。

もし問題が認識されたとしても責任の押し付け合いや争いが始まってしまうかもしれません。

想像するだけでも苦しい状況に今やおかれてしまっています。

そうした悲劇や争いを止められない時代が長く続いてしまうかもしれませんが、

絶望の中にあっても、たとえ今はほとんどの人達から理解されなかったとしても、

いざ現代医療から何とかして離れたいと思った人に対する受け皿となれるように、

根気よく主体的医療の選択肢を発展させ続けようと思います。


たがしゅう
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コメント

2024/01/10(水) 17:29:01 | URL | JN #-
コメント失礼いたします。日本や世界は現状カオスだとずっと思っておりました。しかし、たがしゅう先生のブログを読んで今確信しました。日本のカオスは国家権力が作っているということです。情けない国になってしまいました。読売新聞や産経新聞やNHKなどはとっくの昔に報道が歪みプロパガンダになってしまいました。さらに朝日新聞も毎日新聞も国民に大切な報道しないで政権に忖度しておりますね。事件や事故は大きく扱っているのに政権批判をするような記事内容は取り扱いが遠慮がちです。自民党の誰々が逮捕されたと言うような記事は大きく書くのですが、ちょっとおかしいですね。国民は一人ひとり自分の頭で考えて行動すべきですね。島原天草の乱で、37,000人の農民が原城に立てこもって一揆を起こしたように、その歴史を振り返ってみて、なぜそうせなければならなかったのか考える時です。

管理人のみ閲覧できます

2024/01/10(水) 21:03:36 | | #
このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

2024/01/10(水) 21:58:05 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
JN さん

 コメント頂き有難うございます。

> ちょっとおかしいですね。国民は一人ひとり自分の頭で考えて行動すべきですね。

 本当にそう思います。
 ですが次の選挙でも結局自民党が勝ちそうな気がしてなりません。
 そもそもその選挙にも大きくお金の存在が関わっていることはもはや明白なので、まともに勝負することさえ危ういです。
 かといって島原の乱のように暴力で反乱を起こす勇気もありません。

 本当に厄介な国になってしまいました。
 少なくとも声をあげること。できるだけ声を集めて力を合わせること。
 同時並行で変えられなかった場合にどうするかも、既存の発想から離れながら考え続けること。

 現時点では私の考えはそこにとどまっています。

Re: 厚労省

2024/01/10(水) 21:59:01 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
ゴトウ さん

 鍵コメント頂き有難うございます。
 私もそう思います。

シンプルな書き方になりますが

2024/01/12(金) 02:05:40 | URL | なおにゃん #-
いつもたがしゅうさんの投稿はありがたく拝読させて頂いております。

普段はなるべく感情を抑えたコメントを心がけておりますが、今回に関しては、正直・・・非常に腹立たしく思います。
はっきり言えば、「ふざけるな!!」という心境です。

「認定しなければ、それはゼロと同じである」
そんな論外な物事の考え方を、よくもまぁ国のそれなりな立場にいる人間たちが出来るものだと呆れ果ててしまいます。

ただ、コロナ狂騒での多くの人たちの「今だけ、金だけ、自分だけ」を体現するかのような姿をあちこちで見ていたので、さもありなんではあるのですが。

これもまた、私たちがどこかで選択してきた日本という国の一つの結果なのでしょう。
そこを前提として、ではどうするか?ある意味での義憤は現状打破のエネルギーになるでしょうか?

Re: シンプルな書き方になりますが

2024/01/12(金) 19:34:15 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
なおにゃん さん

 コメント頂き有難うございます。
 私も義憤を現状打破のエネルギーに変えていかなければと思っています。
 明らかに怒るべき状況です。
 しかし怒りを認識することもできないほど、多くの人達に医療、政治が無条件に盲信され続けてしまっています。

 怒りを表明しつつ、魅力的な代替案を説得力を持って提示するにはどうすればいいか。
 そんなことばかりを考え続けています。

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