「レプリコンワクチン」熟考

2023/12/09 09:50:00 | ワクチン熟考 | コメント:0件

2023年11月28日のニュースで新しいタイプのコロナワクチンが国内で承認されたと発表されていました。

「レプリコンワクチン(自己増殖型mRNAワクチン)」というもので、mRNAが体内で複製される新たな技術を使っているため、少量で効果が長続きすると説明されています。

Arcturus Therapeutics Inc. というアメリカの RNA 医薬品バイオテクノロジー企業が開発した製品をMeiji Seika ファルマ株式会社という日本の製薬会社が「コスタイベ筋注用」という商品名で販売する運びのようです。

これに関する様々な情報がすでにネット上に溢れていますが、少し冷静になって自分の頭で考えてみようと思います。

そもそも「レプリコン」って何ですか、というところから確認しますと、

Wikipediaによれば、「単一の複製起点から複製されるDNA分子またはRNA分子、あるいはDNAまたはRNAの領域のこと」と書かれています。

私なりに噛み砕いて理解すれば、「複製するために必要な領域を持つDNAまたはRNAの総称」という感じでしょうか。

でもそもそも「ウイルス」って自分だけでは増殖できない存在であったはずです。それなのに「自己増殖型」というのはどういうことでしょうか。 もしも「レプリコンワクチン」なるものが、細胞の助けを借りずに増殖できるのだとすれば、それは薬として注射される前から増殖していないと説明がつかないので、

「レプリコンワクチン」は基本的に人体に注射された後から自己増殖能を持つ、ということにはなると思います。

また「レプリコン」という言葉自体は「DNA」と「RNA」の両方を含む言葉のようですが、

今回の「レプリコンワクチン」は、「自己増殖型mRNAワクチン」と言い換えることができるようなので、

この「レプリコンワクチン」の主成分は「mRNA」ということになると思います。

そうすると従来のmRNAワクチンと今回の「レプリコンワクチン」とでは、いずれも「mRNA」であるし、細胞内に入らないと増殖できないわけですから、

両者は構造的に何が違うのだろうかという話になってくると思います。

考えられる違いとしてはmRNAとしての塩基配列の長さが違うという可能性があります。

そこで今回の「レプリコンワクチン」と従来のmRNAワクチンのそれぞれついて、厚生労働省の審査会で特例承認された際の審議結果報告書が公開されていたので、薬の構造を示す該当箇所を読んでみました。

まず従来のmRNAワクチンとしてファイザー社製コロナワクチン(商品名:コミナティ筋注)の方ですが、

「本薬(BNT162b2)は、SARS-CoV-2(Wuhan-Hu-1株由来)のSタンパク質S1及びS2をコードするmRNAであり、Sタンパク質の最適な融合前構造を保つため、2アミノ酸が置換(K986P及びV987P)されるよう設計されている。また、5’末端にキャップ構造、翻訳の効率化のための配列(■)、小胞体輸送のためのシグナル配列(■)、RNAの安定化のための配列(■■■)及びポリA鎖を含み、mRNAに対する免疫原性の抑制及び翻訳の促進のため、すべてのUTPがm1ΨTPに置換されている。」

ところどころ黒塗りになっているのは、企業秘密的な内容だからでしょうか。

続いて、今回の「レプリコンワクチン(商品名:コスタイベ筋注)」の審議結果報告書の同等の該当箇所を見てみます。ちなみに、この「レプリコンワクチン」は特例承認ではなく通常承認です。

「原薬である mRNA-2105(成分名:ザポメラン)は、ベネズエラウマ脳炎ウイルス(VEEV)由来のレプリカーゼタンパク質(nsP1、nsP2、nsP3及びnsP4)及び SARS-CoV-2(起源株由来)のSタンパク質全長(S1及びS2)をコードする自己増幅型mRNAである。また、mRNA-2105には、5′末端のキャップ構造、5′UTR、リーディングフレーム間UTR、3′UTR及び3′末端のポリA鎖が含まれる。」

両者の文章を比べると、大きく見れば「レプリコンワクチン」は「従来のmRNAワクチンの成分」+「レプリカーぜをコードするmRNA」であるということがわかります。

ついでに言うと、どちらの審議結果報告書の冒頭にも、「原体及び製剤はいずれも劇薬に該当するとされた。」とサラッと記載されていました。

これらのワクチンを劇薬だと認識して打っている人が、はたして全体のどの程度いるのでしょうか。


次に「レプリカーゼ」とは何かと調べてみます。

「レプリカ」という言葉はフランス語で「複製品」の意味ですが、語尾が「アーぜ(-ase)」とつく言葉は「酵素」を意味するということを知っていれば、「レプリカーぜ」とは複製のために必要な酵素だということがまず容易に想像がつきます。

それで今度は「レプリカーゼ」で検索すると、「RNAレプリカーぜ」という言葉が出てきて、これは「RNA複製酵素」「RNA依存性RNAポリメラーゼ」と同じ意味だと出てきます。

「RNA依存性RNAポリメラーゼ」という言葉には見覚えがあります。

これはコロナの治療薬としてコロナ禍に入ってこれまた急に特例承認された「レムデシビル」という抗ウイルス薬がブロックする対象としている酵素です。

つまり「レムデシビル」は「RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤」です。これが何を意味するか。

つまり「レプリコンワクチン」というのは、コロナ感染した際に攻撃すべき対象酵素をあらかじめ薬の中に入れてしまっているということです。

誤解を恐れずに言えば、まるでウイルスそのものを入れているかのような薬となってしまっているということです。遺伝子ワクチンの技術で生ワクチンのようなものを作ったとでも言いましょうか。

実際に、「レプリカーぜ」をコードするmRNAを取るために実際のウイルス(ベネズエラウマ脳炎ウイルス:VEEV)を使っているようですしね。

いや、純粋にウイルスそのものを入れるというだけであればまだいいんです。ウイルスの水平伝播は自然界でも普通に起こり続けていると考えられていますから。

問題はやはりこれを「ワクチン(予防接種)」として人為的に行うということです。なぜならば、「ワクチン」として成立させるためには炎症を引き起こすアジュバントを使う必要があります。

なぜ炎症を引き起こす必要があるかと言えば、感染予防には「抗体」が必要という「抗体絶対説」が重んじられており、「抗体」を産生させるためには炎症が必要だからです。

逆に言えば、アジュバントを入れずにウイルスだけを入れても「抗体」は十分にできない可能性も見えてきます。

「mRNAワクチン」はアジュバントが不要とも言われていますが、実際にはmRNAを細胞内に安定的に届けるという名目で「mRNAワクチン」に使われている脂質ナノ粒子の一部である「ポリエチレングリコール(PEG)」という成分が、強烈な炎症を引き起こす元となっており実質的にアジュバント作用をもたらしていることについては過去記事で解説しました。

で、「レプリコンワクチン」に「PEG」が入っているのかどうか確認したら、やはり入っていました。「レプリコンワクチン」も「mRNAワクチン」には違いないので当然と言えば当然です。


つまり「レプリコンワクチン」は「まるで生ワクチンを模したような構造になっている遺伝子ワクチン(mRNAワクチン)」だということです。

ちなみに「生ワクチン」には禁忌があることがよく知られています。

細胞性免疫が低下している人、ステロイドや免疫抑制剤を長期間使用している人、妊婦などです。

この話も実は細かく読み解けば穴のある内容なのですが、少なくとも生ワクチンに対して現代医学が危険性を認識していることは事実でしょう。

ただ別に生ワクチンを模していることが危険性に寄与していると言いたいわけではありません。

生ワクチンを模していない「mRNAワクチン」でも十分危険であることは、全世界で実証されたと言っても過言ではない状況だと私は思っていますから。

ただ、そんなただでさえ危険性が明らかな「mRNAワクチン」へ、生ワクチン的な要素を加えていると、

そのような恐ろしい行為を、特例承認でさえなくて、冷静に審議した結果で「大丈夫だ」と判定し、

その結果をほとんどの医者が疑えなくなってしまっている現代医学の盲目性に私は警鐘を鳴らしたいのです。


ちなみに「レプリコンワクチン」は従来の「mRNAワクチン」よりも少量で効果をもたらすという話になっていますが、

それに関しては原薬の量の違いだと思われます。ファイザー社製のコロナワクチン(コミナティ筋注)の原薬トジナメランが0.225mgであるのに対して、

この度の「レプリコンワクチン(コスタイベ筋注)」の原薬ザポメラン0.10mgとなっています。個人的には大してインパクトのある差には思えません。

しかもその分、接種回数が少なくて済むのかと言えばそういうわけではなく、

コミナティの用法・用量には「日局生理食塩液 1.8 mL にて希釈し、1 回 0.3 mL を合計 2 回、通常、3 週間の間隔で筋肉内に接種する。」と書いており、

コスタイベの方には「本剤を日局生理食塩液 10 mL にて溶解する。
初回免疫として、1 回 0.5 mL を 2 回、通常、4 週間の間隔をおいて、筋肉内に接種する。追加免疫として、1 回 0.5 mL を筋肉内に接種する。
」と書いてあります。

「レプリコンワクチン」の方が1回の投与量多くなっているではないかというつっこみは野暮なのかもしれませんが、

結局、「少量でよく効く」という宣伝文句で打つ側が受ける恩恵などないということがよくわかりますし、

コスタイベの方には追加免疫の記載が書かれていることを踏まえますと、またそんなに効果が長くは続かないことを自白しているようなものに思えます。


ところで「レプリコンワクチン」っていつ頃から開発されていたものなのでしょうか。

医学論文専用の検索サイト「Pubmed」で「Self-amplifying mRNA vaccine」で検索かけてみますと次のようなグラフが表示されました(2023年12月7日現在)。

レプリコンワクチンの論文推移

これを見ると、2014-2015年頃にちょろっと論文が書かれている時期がありますが、その後しばらく低空飛行で、2021年から急激に関連論文が増えているという傾向が見てとれます。

もう一つ、参考になる情報として2018年に日本ワクチン学会という学会が出版した書籍に次のようなものがあります。



ワクチン: 基礎から臨床まで 単行本 – 2018/10/15
日本ワクチン学会 (編集)


この本の中に「これからのワクチン」という項目があるのですが、

その中には「レプリコンワクチン」はおろか、mRNAワクチンという言葉は全く出てきません。

あるのは「粘膜ワクチン」とか「経鼻ワクチン」とか「アジュバントフリーの次世代型」とか「効果的な投与経路の開発」などの言葉ばかりです。

この時点で「mRNAワクチン」の存在が同学会に認識されていたかどうかはわかりませんが、少なくとも有望な存在ではなかったことがうかがえるでしょう。

それなのに2021年から急激に有望な存在になった「mRNAワクチン」そして「レプリコンワクチン」

タイミングが良すぎです。コロナ禍に諸問題が克服されたという奇跡が起こったのでしょうか。

私はそんな極めて考えにくい可能性を信じるよりも、医学がビジネスに屈したと考える方が自然だと思います。

残念ながら医学に自浄作用を期待するのは極めて困難なレベルまで問題がこじれてしまったように私には思えます。

「ワクチン」に関しては根本から間違っていたと考えざるを得ない状況だと考えます。

このような歪んだ構造に気づくことができない医学からは、

ひとまず離れてみることを私はお勧めする次第です。


たがしゅう
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