なぜ10代後半でコロナワクチン接種後心筋炎の発症頻度が高いのか

2023/09/28 11:50:00 | ワクチン熟考 | コメント:0件

以前にも当ブログで紹介したコロナワクチンに関する公的情報をまとめられている元国会議員秘書YouTuberの藤江成光さんの動画で、

予防接種健康被害救済制度での全認定例4520例(2023年9月27日時点)の中で、「心筋炎・心膜炎」が理由で救済認定された40歳台以下の人の件数がまとめられたグラフが紹介されていました(2023年9月26日時点の藤江さんの動画にて)。

40代未満心筋炎救済認定例

(画像はYouTubeチャンネル:五穀豊穣【藤江5thチャンネル】「違う、そうじゃない。」より引用)

このグラフ、厚生労働省が一例ごとの発表しかしておらず、全体像が見えにくくなっている中で、

藤江さんが手作業で1件1件「心筋炎」または「心膜炎」という理由で救済認定されているケースをピックアップしてまとめられているものです。想像しただけでも随分骨の折れる作業であり本当に頭の下がる思いです。

もちろんそれ故、データの信頼性については藤江さんを信じるしかないということになってしまいますが、

これまでの情報発信もかなり信頼がおける内容が多かったですので、ここでは藤江さんの集計が概ね合っているものとして話を進めます。

このグラフを見て、真っ先に気づくことは10代での心筋炎・心膜炎の頻度が明らかに多いということです。 コロナワクチンは他のどのワクチンとも違って、全国民の約8割が接種したものですので、

これは全国の傾向を示す縮図だと考えることができると思います。

実際、コロナワクチン接種が推進され始めて間もない頃、具体的には2021年9月頃に若い男性で稀に心筋炎が起こるという情報が出ていていました。

しかし蓋をあければ全然稀でなかったと、稀どころか非常に多かったと。ところが厚生労働省はあろうことかそれが稀であるかのようにミスリーディングする詐欺グラフを作成したというわけです。

心筋炎詐欺グラフについてご存知ない方は、これもまた藤江さんが大変わかりやすく動画でまとめられているので是非ご覧になって下さい。

逆に言えば心筋炎が稀ではなかったからこそ、あれだけコロナワクチン接種が推進され、ポジティブデータしかほぼ流されない情勢の中でも、それでも隠しきれないネガティブデータとして世に現れてきたのではないかとも今にして思います。


さて、心筋炎はコロナワクチン特有の副作用と認識されている方もおられるかもしれませんが、

古くは天然痘ワクチン(種痘)においても心筋炎の発生頻度は非常に高かったと言われています。

病気とは病原体によって引き起こされると考える「病原体病因論」ではなく、病気とは宿主が外部環境との応答関係の中での表現型の一つであると考える「宿主病因論」の立場でこの現象を捉えると、

非常に異物性(他者性)の高い物質を強制投与されて、極限まで宿主の異物除去反応が高められた結果、異物だけではなく自己組織をも異物と同様のターゲットだと誤認してしまい、その誤認が最も生命の直結する異物として認識されにくいはずの心臓にまで及んだ状態だと考えることができるわけです。

ただそうなると、なぜ10代で一番多いのかという点について疑問が残ります。

一般には20歳の状態が身体的には最も成熟した状態だと考えられていると思います。もちろん個人差はありますが、10代よりも20代の方が成熟していると考えるのが自然ではないかと思います。

そうすると先ほどの宿主病因論における心筋炎の理解でいけば、異物除去システムが最も成熟した20代において心筋炎が最も発生頻度が多くなりそうなものです。

ところが上記の藤江さんのグラフはどう見ても10代後半にピークがあります。一方で10代前半は非常に少ないのです。

実は20代で成熟するのではなく、成熟するのは10代後半だということなのでしょうか。でもそう考えると、コロナでの死亡者が20代よりも10代の方で少なかったという事実と合致しません。


これはどういうことだろうかと考えていたところ、たまたま別の勉強していた中で、気づいたことがありました。

スキャモンの発育曲線というものがあります。1930年に人類学者のリチャード・E・スキャモン氏が論文で発表した、20歳までのこどもの発育パターンをシステム毎に示したものです。

スキャモンの発育曲線(松尾保:新版小児保健医学, 松尾保編, 日本小児医事, 出版社, 東京, 第5版, p10, 1996より)

(上図は松尾保:新版小児保健医学, 松尾保編, 日本小児医事, 出版社, 東京, 第5版, p10, 1996より引用)

これを見ますと、一般型、生殖器型、神経型のそれぞれのシステムは20歳をめがけて成熟していくパターンを示していますが、

リンパ型のシステムだけは12歳をピークに20歳時の2倍近くの発育量を示しており、その後急速に20歳の100%の状態へ収束していくというパターンをとっています。ここに10代後半における心筋炎の発生頻度との関連を考える鍵があるように思えました。

リンパと言えばリンパ球、特にTリンパ球は自己と他者を区別する要となる血液細胞です。このシステムが180%から100%へとシステムが落ち着いていく過程でワクチン接種後の心筋炎が多発しているということになります。

興味深いのはリンパ型の発育が最大化している12歳で心筋炎の発生頻度が最大になっているわけではないということです。むしろ12歳頃を起点としてそれ以降から急速に心筋炎が増え始め、20歳になるとその頻度がグッと下がってその後じわじわ頻度が下がっていくという傾向を示しています。

180%のリンパ系システムが100%に落ちていく段階では何が行われているかと言えば、本当に重要なリンパ球とそうではないリンパ球の選別が行われている段階だと思います。言い換えれば人体を守るのに有益なリンパ球、たとえばよく遭遇する外的異物(ほこりとか食べ物など)を認識するリンパ球は残し、

逆にそんなに遭遇頻度は多くない異物を認識するT細胞は淘汰されるということがちょうど行われている時期です。

そんな時期に非常に異物性の高いワクチンが、しかもリンパ球のいる血管内に直接入りうる筋肉注射という形で接種させられるとなると、

途端にこのワクチンを強烈に異物として認識し、さらにシステム全体が落ち着く方向に向かう中で、このワクチンに対するリンパ球を中心にリンパ型が無理矢理強烈に活性化されるために、

リンパ型システムのオーバーヒートの極致としての心筋炎・心膜炎のイベントが引き起こされてしまうのではないでしょうか。

これはまだ根拠が強いとは言えない仮説に過ぎませんが、

少なくともリンパ球と異物除去反応が密接に関係していることは確かです。

故に異物との強制接触であるワクチン接種後の副反応の問題は、リンパ球とは切っても切り離せない関係にあると考えられますので、

引き続き検証する価値のある仮説だと位置付けられるのではないでしょうか。

現実に起こっている事実をベースに既存の医学知識の中で確かな情報と照らし合わせながら、

新しい学びや気づきを生み出していくことが大事であるように私は思います。


でも例えば、一旦この「リンパ球系の刈り込みが起こる12歳〜20歳の時期に異物と接触すると異物除去システムの過剰駆動が起こりやすい」と仮定した場合、

コロナ感染による死亡者が20代よりも10代で少ないという事実はどう考えればいいでしょうか。

新型コロナウイルスが存在しないという議論はありますが、ここではとりあえずコロナウイルス類似の異物との接触による異物除去システムのオーバーヒートを今「コロナ感染」と呼ぶことにしましょう。

そうすると先ほどの仮説が正しければ、10代の方がコロナ死亡者が多くないと話が合わないですね。

ですがここで、「自然感染よりもワクチン接種の方が構築される免疫が不完全だ」という過去のブログでの考察を思い出します。

例えば麻疹にかかれば終生免疫であるのに対し、麻疹ワクチン接種だと効果は10数年程度だと言われていることからも分かるように、全体としての免疫システムの精度がワクチンは自然感染に劣ります。

それだけではなく、自然免疫だと相手の異物性に応じて妥当なシステムがバランスよく活性化されるのに対して、ワクチン接種の場合は特定の抗原に対する抗体だけを産生するように過剰な負荷がかかります。

その結果、近年「抗原原罪」だとか、「ADE(抗体依存性感染増強)」などと呼ばれる人体にとって有害な事象にさえつながり得るメカニズムがあることもわかっています。

そして12〜20歳の頃の健康状態というのは、自分を振り返っても、周りのこども達を見ていても、全体的に最も良い状態と言っても過言ではないようにも思えます。

ということは、「12〜20歳のリンパ球の刈り込みの時期には、自然感染であれば免疫システムのオーバーヒートは起こらないけれど、リンパ球がいる血管内へ直接接触しうるワクチン接種での異物接触の場合は、免疫システムのオーバーヒート状態が引き起こされやすい」という仮説へ進展させることができると思います。

さらにもしこの仮説が正しければ、10代後半に接種させるHPVワクチンは、最も免疫システムをオーバーヒートさせやすい時期の人達に接種を勧めているということになってしまいます。

そう考えれば、HPVワクチン積極的接種の風潮の中で、多くの被害者が出てそれが明るみになってきたことにも必然性があるし、

声を挙げた被害者の裏には、ワクチン接種後の免疫のオーバーヒートを別の病気だとラベリングされてしまった10代後半のHPVワクチン接種者が無数に存在しているかもしれないとさえ思えます。まるで心筋炎が稀であるかのように偽装されてしまった出来事のように。


仮説に仮説を重ねた今回の私の論法に批判の声もあるかもしれませんが、

何も当てずっぽで仮説を打ち立てているわけではなく、過去の考察と矛盾のないように仮説を打ち立てていますので、

それなりに妥当性のある仮説ではないかと自負しています。もちろん仮説を見直す余地は残しておこうとは思います。

ですがもし私の仮説が正しければ、HPVワクチン接種はとんでもないリスクを10代後半の人達に背負わせている愚行である可能性が出てきます。

しかもそのようなとんでもないリスクを乗り越えて得られる便益はごく稀に発生する子宮頸がんの発生予防だけであるという事実です。

今、「事実」と書いてしまいましたが、本当は事実でさえないと私は思っています。でないと10年以上HPVワクチンの普及に努めたスウェーデンで子宮頸がん患者が増加していることはあまりにも説明がつきません。

そして本来の子宮頸がん予防は、私は糖質制限とストレスマネジメントを基本に考えられるべきだと思っています。

ともあれ、そのような私の指摘が「ワクチンは正しい」ということを常識とする現代医学の主流派から検証される日はおそらく当分来ることはないでしょう。

相変わらず製薬会社との利益相反関係にある医学論文によって、HPVワクチンは正しいとこれからも推進され続けると思います。

そうであるならば、ワクチン接種によるトラブルから身を守るためには、

従来医学およびその理論を忠実に遂行する専門家の考えを疑い、自分の頭で考えて決断するしかないのではないでしょうか。

もう現代医学を信用しきっている人達へは私の声は届かないかもしれませんが、

おかしいと違和感を感じている人の気持ちを支えられるように、

私は論理的に現代医学のおかしさを指摘し続けていきたいと思います。


たがしゅう
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