巨大な組織の歪みを正すための第一歩

2023/03/09 13:30:00 | 保険診療への疑問 | コメント:4件

2023年5月末に保険診療を休止する宣言した私ですが、

保険医療機関の中にはコロナ禍に急ピッチで立て付けられた診療報酬の仕組みによって恩恵を受けたところも多かったのではないかと思います。

その辺りの実情は以下の本に詳しいです。



コロナ利権の真相 (宝島社新書) 新書 – 2023/1/6
鳥集 徹 (著), 特別取材班 (著)


陰謀論的に感じる人もいるかもしれませんが、割と実情に即してわからない部分はわからないと認めながらも冷静な取材結果が書かれている印象の本です。

決して非医療者にとっても無関係ではないお金の動きの歪みが丁寧に書かれていますので、現実を知っておくためにもおすすめします。

さて、私のクリニックは保険医療機関とは言いながら、いわゆるコロナ禍バブルの恩恵は一切受けていません。 それはオンライン診療というまだ利用者の少ない診療形式をとっているからと思われるかもしれませんが、それはメインの理由ではありません。

というかオンライン診療をやっているクリニックの多くは、コロナ患者の急増で恩恵を受けた所も多いはずです。なのに私のクリニックはそのような恩恵を一切受けておりません。

コロナ患者を診ないと宣言しているわけではありません。

また自身のクリニックが清廉潔白であることをアピールしたいわけでもありません。

むしろ私はお金に目がくらみます。コロナワクチンの害がまだそれほど明確でなかった時期には、接種業務のアルバイトの報酬の高額さに目がくらみ、たとえ副反応が強いワクチンであっても、

ごく一部のアナフィラキシーショックから患者を守る意義があるなどと自己を正当化し、複数回ワクチン接種業務に携わる決断をしてしまいました。後悔しているかと言われたら微妙ですが、お金に目がくらんだことは事実です。

ではなぜコロナ患者をオンライン診療でたくさん診て、保険診療制度の恩恵を私は受けていないのか。

それは私が「対面診療であろうと、オンライン診療であろうと、あなたはコロナですと診断することは不可能である」と考えているからです。

言い換えれば、「コロナの診断に抗原検査やPCR検査を用いることは全く妥当ではない」と考えているともいえると思います。


このブログで何度も述べてきましたように、PCR検査はウイルスのごく一部とされる遺伝子の短い配列がその場に存在していることを証明しているにすぎません

それがそこで起こっている炎症の原因だという保証は全くないのです。ひょっとしたらすぐ隣にあるライノウイルスの抗原に対して反応しているかもしれないし、

異物除去システムがオーバーヒートしすぎて自分の喉の細胞に対して反応しているのかもしれません。そしてコロナの一部とされる遺伝子断片はすでに活性を失った状態で喉の細胞にくっついているだけかもしれません。

それなのに、風邪の症状がある+コロナPCR検査陽性=コロナと診断する、という流れが医学の主流で受け入れられ続けていることに私はずっと疑問を感じ続けているのです。

コロナ禍バブルの恩恵を受けるためには、まずコロナPCR検査を行うこと、そしてコロナだと診断して治療を開始すること、さらにはコロナ患者への入院をはじめとした支援体制を作ること、

この流れの全てに妥当性を感じないので、私は一切これらの行為を行っていないのです。ゆえにコロナ禍バブルの恩恵を一切受けていないと断言できるのです。

こういうと私が患者を診ずに見捨てているような印象を持たれてしまうかもしれませんが、もちろんそうではなりません。

前述のように私はコロナ患者を診ますし、拒否もしません。ただし私がPCR検査を根拠には相手のことをコロナ患者だとみなさないということです。

あくまでも歪んだ保険医療制度の中でコロナだと誤認されてしまった患者だと判断するので、決してコロナウイルスを攻撃するよう設計された抗ウイルス薬を処方することはしませんが、

その代わりに症状に応じてこれを整えることが経験的に示されている漢方薬などの薬や生活方法・療養方法へのアドバイス、あるいはストレスマネジメントを一緒に考えることで対応します。

もちろんコロナが誤認であっても入院が必要そうな状態だと判断すれば、これは何が原因であっても集中治療が必要となると言えるので入院先を懸命に探します。

しかし仮にコロナが誤認だとしてもコロナだと認めなければ患者さんが入院できないのだとしたら、私が折れて患者さんのためにコロナという診断を一時的に受け入れた上で入院できるようにも手配します。

言い換えれば私自身の本心としてはこの患者さんをコロナの重症患者とみなさずに「重症患者」とみなして対応する、ということです。

要するに保険診療制度に従うということは、納得のいかない診療形式に対して金銭的な報酬におびき寄せられながら従うしかない状況に甘んじるということでもあると思っています。

私は自分の納得できない医療を不本意ながら続けなければいけない状況ほど辛いことはないと思っています。いくら報酬が高くても、私はそれを続けることをよしとせず、別の方法で生活収入を得ようとする、私はそういう人間です。

やはり清廉潔白アピールの感が否めない感じになってしまいますが、やっぱりこの診療形式に私はどうしても納得することができません。

コロナPCR検査を行って、コロナだと診断することは、本当の原因から目を背けさせ、不当に不安や恐怖をあおることに繋がり、社会の歪みを助長することに貢献する行為だと私は思っています。

それらの利益を享受している人達の事情は尊重しますし、自分にも同じ部分が備わっていることは認識しているつもりですが、

それでもやっぱりおかしいものはおかしいと言っていかないと世の中はこのまま歪み続けていく一方だと思うのです。

医療に本当の意味で公平性を取り戻し、ちょうど良い医療の在り方へと見直していくためにも、

ここは私の中でどうしても譲れない部分でした。


しかしそう考えると必然的に、PCR検査で診断をつけている他の全ての疾患も見直さなければならないことになりますが、まさに私はそうだと思っています

狂犬病しかり、サル痘しかり、エボラ出血熱(エボラウイルス病)しかりです。少なくともウイルス性疾患と名のつくものは抜本的に見直す必要に迫られています。決してコロナだけの歪みの話ではないのです。

このような抜本的な改変を求められる事態に、一度出来上がってしまったシステムは対応することが難しいのです。

ちょうど大きな組織が小さな組織に比べて、抜本的な仕組みの変更を行うことが難しいという話とリンクします。保険医療制度は巨大な組織のようなものです。

その巨大な組織の根幹部分が間違っていたのだとすれば、その間違いを組織の中から修正することは至難の業なのです。金銭的なインセンティブもあいまって、なお革命的な改善行動を起こすことは困難でしょう。

そうすると内側からの改善を期待するのではなく、外側から内側自らが変えたくなるような働きかけを行うしかないという話になってきます。

私にとってそのための行動の第一歩が「PCR検査でコロナ(ウイルス感染症)と診断する流れに迎合せず異議を唱えること」なのです。考えただけで気が遠くなるほど長く険しい道のりです。

ですがどんな道も誰かが歩かなければ道になりません。細くともまず最初の一歩を踏み出して、しからば「ウイルス感染症」と呼ばれる状態に一体どのように対処していけばよいかについて、

ともにアイデアを出し合う世界へと変わっていけば、医療の歪みが是正される方向へ一歩ずつでも進んでいくのではないか、

そんな風に考えて不器用な医者としての生き方を続けている次第です。


たがしゅう
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コメント

2023/03/09(木) 21:28:10 | URL | 名無しさん #-
いつもありがとうございます。

>> やはり清廉潔白アピールの感が否めない感じになってしまいます

いえいえそんなことはありません。先生が正直かつ誠実に書かれているのは十分伝わりますよ。

コロナワクチンが危険なことは十分認識しているはずなのに未だにワクチン接種を推進している政府も大きな力に屈しているのでしょうが情けない限りです。
政府・製薬会社・多くの心無い医療従事者に将来の日本は光明が見えません。

Re: タイトルなし

2023/03/10(金) 12:13:34 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
名無しさん さん

 コメント頂き有難うございます。
 またご理解を示して頂き感謝申し上げます。

 自分にも負の部分があると認めた上でどうすべきかを考えていきたいです。
 心無いとしか思えない言動にも正直嫌気がさしてしまいますが、何とか踏みとどまって、できることを一歩ずつ着実に積み重ねていきたいと思います。

意志に反する医療を行う医師の心の内とは...

2023/03/26(日) 17:17:58 | URL | Marilyn #FQs1Lxbo
たがしゅう先生

こんにちは、初めまして。
以前から時々拝読させていただいています。
こちらの記事を3月9日に拝読したのですがちょうど仕事が忙しい時で自分は文章を書くのが遅いので
コメントしたいと思いながら今日に至ってしまいました。

もともと先生のブログにたどり着いたことととても関連のある記事でした。

私は国際結婚をしており、主人の兄はヨーロッパの先進国で医者をしております。
コロナワクチンの接種が始まる少し前、その兄が、もう医者をやめようかと思う、と思い詰めた感じでかなり悩んでいました。
私も主人ももともとこの得体の知れないワクチンをそんなに速いスピードで世界中の人に打つという現実にとても抵抗があり、正直、主人の兄が医者としてどういう選択をするのかは、気になっていました。

私自身、若い頃外国に住んでいましたが、外国で就労ビザがなくてもできる高額なバイトとして有名だったのは「治験」です。新しい薬の実験台になることです。でも、これはとても恐ろしいことだという認識があり、お金が欲しい留学生たちもなかなか手を出さないものでした。なのにコロナワクチンでは...みなさま、ご周知のとおりです。

主人の兄の医者仲間にはコロナワクチンを打つことを断固拒否して医師の仕事を失った人たちがいました。その人たちは一連の騒動が終わった後、職場に戻ることができましたが、その時はワクチンを打つことを拒む医者は医師の免許も剥奪されるような信じられない事態になっていました。主人の兄もそのような友人たちの勇気ある行動を見て悩んだのだと思いますが、このワクチンには問題があると思うと言いながらも、人々にワクチンを打つ道を選んだのでした。子どもたちの学費もありますし、家や別荘、何台もの車、豪華な暮らしぶりには代えられなかったのだと思いますし、それは私たち他の家族があれこれ批判することではないことはわかっています。
ですから私たちは兄の選択を尊重しましたが、あんなに悩んでいたのに、最終的にどうやって心の中で決着をつけたのだろうと疑問に思っていました。(兄はどうして考えを変えたのかは語りませんでした)
あんなに批判していたワクチンを自分の意志に反して行うという医師の心境はどのようなものか、と理解に苦しんでいるときにたどり着いたのがたがしゅう先生のブログでした。

私は幸いなことに今、健康で、家族も健康ですが、自分がかかるとしたら絶対にたがしゅう先生のような先生にかかりたいです。全ての考えに賛成できるかはわかりませんが、それでも何においてもこれほど丁寧に考え、徹底的に調べられているご様子、利益不利益にかかわらず正直な思いを綴られていること、こんな先生が世界にもっとたくさん増えたら、医療の歪みが少しずつなくなっていくのではと思います。

このブログで綴られている
「私は自分の納得できない医療を不本意ながら続けなければいけない状況ほど辛いことはないと思っています。
いくら報酬が高くても、私はそれを続けることをよしとせず、別の方法で生活収入を得ようとする、私はそういう人間です。」
という部分を拝読しとても嬉しかったです。清廉潔白アピールとは感じなかったです(^^)
これからも先生のブログを楽しみにしております。
ありがとうございます。

ps...「メールアドレス」を入力すると公開されるのでしょうか?分からなかったので空欄にしてしまいました。

Re: 意志に反する医療を行う医師の心の内とは...

2023/03/26(日) 20:22:45 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
Marilyn さん

 コメント頂き有難うございます。

> ワクチンを打つことを拒む医者は医師の免許も剥奪されるような信じられない事態になっていました。

 想像を絶する理不尽さに言葉を失います。
 当事者の皆様の苦悩はいかばかりであっただろうかとお察しします。

 私は2021年当時、ワクチン接種を手伝うことを選んでしまったので、そこまでの覚悟は持てておりませんでした。
 でも今もしワクチンを接種しないと医師免許剥奪されるような事態に私が追い込まれたら、きっと私は自ら医師免許を返上すると思います。それくらい今この状況でワクチン接種を推進することは明白におかしなことだと思っています。

 一方で薬や手術などの現代医学的アプローチだけが医療ではないようにも私には思えてきています。それはシンプルに東洋医学とか、代替医療とかそういう話というよりは、もっとそれぞれの人々の価値観に訴えかけるような根本的なアプローチです。それを私は「主体的医療」と名づけ、この医療を実践するのに必ずしも医師免許は必要ではないかもしれないとも思い始めています。

 このコロナ禍は医療への信頼を根本的に喪失すると同時に、医療を改革する絶好のチャンスとも言える出来事だったかもしれないと思っています。何とかしてこの「主体的医療」の考えを形にして、違う医療の選択肢をもたらす道標を作りたいと考えています。

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