ソフトランディングの罠
2022/12/29 15:10:00 |
よくないと思うこと |
コメント:2件
世界の感染対策が緩和されていく中で、日本だけがなかなか対策を止められない状況が続いています。
日本の感染対策は感染症専門医を中心に、政府・メディア主導の下でさんざん「コロナは怖い」ということを喧伝され続けた結果、執り行われてきたものですから、
挙げた拳を振り下ろせないというか、急に「感染対策を緩めましょう」とは言いにくい状況なのだろうと推察されます。
それにしても世界が緩和する中でだいぶ日本という国の特殊性があらわになっていると感じますけどね。
そんな中、さすがに感染症専門医の中からも徐々に感染対策を緩和して行こうという意見も少しずつ見聞きされるようになってきましたが、
その中でよく聞く言葉に「ソフトランディングがいいと思います」と言ったセリフがあります。
要するにいきなりマスク装着、3密回避、ソーシャルディスタンス、黙食、透明カーテン、透明パーテーションなどの感染対策を止めるのではなく、
少しずつ感染者の状況を見ながら、どこまで止められるかどうかを探りながら感染対策を見直していこうという意見です。
これは一見すると、多くの人から賛同が得られそうな非常に聞こえのいい意見であるように思います。 しかし私がここで頭に思い浮かべたのは「ゆでガエル理論」という言葉です。
これは変化が緩慢な場合、実は悪化の一途をたどっている事に気づくことができず、そのまま取り返しのつかない事態にまで発展し気づいた時には時すでに遅し(不可逆的な状態)になるという物事の構造を表した言葉です。
「ゆっくり変えていきましょう」という言葉は大きな変化を嫌う大多数の人に受け入れられやすいのですが、事態を大きく変える必要がある場合には、とても強烈な悪魔のささやきと化してしまうところがあり、
感染症専門医が言う「ソフトランディングでいきましょう」はまさにそんな悪魔のささやきだと私は思っています。なぜならば感染症専門医が言うソフトランディングはワクチン接種が普及することが前提になっているからです。
今回のコロナワクチンはその効果を信じている人には申し訳ありませんが、私からすればどう考えても大失敗作としか言えない代物です。
根拠はたくさんありますが、まず世界でコロナワクチンを積極的に打った国で例外なくその後の感染爆発が起こっています。
それを感染症専門医は変異株のせいだと解釈しますが、それであればワクチンを打つ前から感染爆発が起こっても然るべきですが、どの国でも感染爆発が起こっているのはワクチン接種の後です。
そのあまりの数の急増と症状の軽症化を受けて、世界ではコロナ感染者数の全数調査を止める方向へ切り替わったため、以後の感染者数統計は当てにならなくなってしまいましたが、
未だに真面目に感染者数をカウントしている日本においてはワクチン接種が積極的に進められた第7波までが波を重ねる度に感染者数が増えてきたのに対して、
ワクチン接種率が極端に下がってきた第8波において初めて、前の波よりも感染者数のピークが低いという事態が判明してきています。
「感染が拡大したからワクチンをたくさん打つようになったのか、ワクチンをたくさん打つようになったから感染が拡大したのか、どちらかわからない」という、いわゆる因果関係不明問題がありますが、
もし前者であればワクチンをあまり打てていない第8波では、より第7波以上の大きな波になっていないとつじつまがあいません。この第8波ではたまたまウイルスの感染力が弱くなりましたではあまりにも虫が良すぎです。
他にも常に変異を繰り返すウイルスに対して、単一(か2つ)の抗原をもとにした固定のワクチンがいつまでも効果を示すわけがありませんし、過去最大の副反応の激しさ、過去最大の接種後死亡例の多さもワクチンの有効性を支持しません。
でも医学論文では未だにワクチンが有効とする結論が創出され続けていますが、はっきり言ってワクチンが有効と言える根拠は医学論文の中にしかありません。
大きな理由の1つは、過去記事でも取り上げたように、接種後2週以内のワクチン接種後のトラブルが最も多い時期のトラブルが、ワクチンのトラブルだとカウントされない慣例があるからです。現実はどう考えてもワクチンは無効どころか逆効果の実情を示しています。
だからワクチン接種普及を前提としたソフトランディングは、まさに熱湯の中にいるカエルに熱湯である事に気づかせないように風呂の中からゆっくりゆっくりと出ていきましょうと言っているようなものなのです。
少なくとも私には感染症学が根本的に間違っていたとしか思えません。
もしそうだとしたら、ソフトランディングしない方がいいのです。今すぐ熱湯から飛び出した方がいいのです。すなわち全ての感染対策を直ちに止めることです。もちろんワクチン接種も含めて、です。
なぜ全ての感染対策をやめた方がいいのかと言いますと、まず抗原(病原体?)に接触しても全ての人が発症するとは限らないからです。また一時的に抗原との接触を避けられたとしても、人間が社会生活を営む以上は永遠に接触を避け続けることは不可能であるからです。
抗原と接触をしても大丈夫な状態にするというワクチンの戦略には根本的な欠陥があり、有害無益であることがわかってしまったからです。一方で「コロナは怖い」という不安や恐怖の感情は自律神経過剰刺激状態をもたらして異物除去システムのオーバーヒート状態を引き起こす、すなわち重症化要因となるからです。
全ての感染対策を止めることは、コロナにかかるかもしれないことを受容することであり、お互い様の精神を育むことであり、困った時に助け合う精神を大事にすることであり、それらの安心の感覚は自律神経のパフォーマンスを高めて、結果的に異物除去システムの適正化につながるからです。
これらの理屈はワクチンが正しいを前提としている人達には到底理解できないものかもしれません。そういう人達には無理に勧めようとは思いませんし、意見が違うままであってよいです。
ただ「ワクチンは正しい」ということを前提にした価値観を押し付けるのはやめにしませんか。できればそっとしておいてもらいたい。もちろん、こっちからも押し付けることはしません。
けれど、「ワクチンがおかしい」と考える根拠はもうすでに十分に出揃っていると言える状況です。だから今の「ワクチンは正しい」を前提とした推奨が大多数となっている限り、私は世の中へ訴え続けたいと思います。
ソフトランディングが常に良い選択となるわけではありません。
どうかソフトランディングの罠にはまることなく、
一人でも多くの人に自発的に勇気ある一歩を踏み出してもらいたいと願うばかりです。
たがしゅう
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プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
花丸一万個
今後ともこのような素晴らしい考察を続けてください。
ちょっと褒め殺しっぽい投稿ですが、決してそのような意図はございません。
たがしゅうの思考力を高く評価している者です。ではでは、
Re: 花丸一万個
過分なご評価を頂き誠に有難うございます。
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