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いつの間にかすり替わる

category - ふと思った事
2014/ 03/ 09
                 
依存性のある物質には「耐性」というものがあります.

「耐性」というのは,使用を繰り返しているうちに効果が減弱し最終的にはほとんど効かなくなってしまう性質のことです.

例えばアルコールについて,寝付きをよくするため寝酒をする場合,

毎晩行うとアルコールに対して次第に耐性ができ、寝付きを良くするために大量の寝酒が必要になってしまいます。

糖質にも依存性・中毒性があるので同様の現象が起こりえますが,

この現象の怖いのは,本人の気が付かないうちにいつのま間にか効果がなくなってしまう事です.

実際,私自身糖質を制限するまでその事に全く気が付きませんでした.

「きっかけ」がないとこのすり替わりに気が付くことは極めて困難な事です.
            

例えば,糖質を摂取するとドーパミンセロトニンなどの神経伝達物質の分泌を介して幸福感を生じますが,

糖質の摂取を繰り返しているうちに,いつの間にか「うつ病」の原因になってしまうことがあります.

また,糖質を摂取すると食後の眠気が引き起こされますが,

それもいつの間にか「不眠」の原因になってしまうことがあります.

さらに,糖質を摂取すると元気が出ると言いますが,

長年糖質摂取にさらされ続ける事で,様々な病気を発症し

いつの間にか元気がなくなっていきます.

私は神経内科の診療の中で,

御高齢の方と接する機会が多くあります.

そのほとんど全ての人がこれまで糖質過剰の食生活を送ってきた方だと思います.

実際問題,今多くの高齢者が様々な疾患を抱え,病院との関わりを余儀なくされていますが,

今の高齢者を取り巻く環境そのものが糖質の中毒性がもたらす結果を反映しているように思います.

こうした高齢者の方々がほとんどである一方で,全国には元気ではつらつとされている高齢者の方がいるのも事実です.

もしも糖質過剰の食生活が老年症候群の根本原因だとするならば,

糖質の摂取を控えることで,年をとっても元気で過ごす事は可能となるかもしれません.

そんな事とはつゆ知らず,

「年をとって元気がなくなるのはしかたがない」と盲目的に信じて

病院に通い続けている人がほとんどなのではないでしょうか.


そんな現状を少しでも変えたいから,

私は高齢の方であっても,糖質の害の事はできるだけ伝えます.

以前私が受けたように,その人にも変わるための「きっかけ」を提供します.

人生はいつだってやり直せるからです.



たがしゅう

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コメント

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耐性のつきやすさ
こんばんは。
耐性と言えば、思い当たることがあるのです。
私、コーヒーを飲んで眼が冴えるということが無いのです…。

コーヒーが好きで、長年飲んできていますが、日に200ccを1~3杯という常識的な量です。
コーヒーは目覚ましに飲むという人が多いと思いますが、
私はむしろ逆で、以前は気が高ぶって眠れない夜にカフェオレを飲んでから眠っていました。
長年飲み続けていることでカフェインに耐性ができてしまったのかなと、以前から少し気になっています。

コーヒーはほどほどであれば嗜好品として問題のない飲み物だと思います。
アルコールが人によって作用の強弱があるように、
カフェインも同じことがあてはまるのかな?と思っているのですが…。
ほどほどでも、ずっと続けていると耐性がつくのでしょうか。
Re: 耐性のつきやすさ
棗 さん

 コメント頂き有難うございます.

 コーヒーがもたらす効用にも個人差があると思います.

 もしも最初の頃は目覚ましになっていたけど,長く飲んでいるうちにそうではなくなった,というのであればカフェイン耐性が形成されている可能性はありますが,

 最初からコーヒーを飲んで落ち着いて眠れるというのであれば,それは耐性ができているとは言わないと思います.
コーヒーポリフェノール
棗様、コ ーヒーは検索すると分かりますが、リラックスして逆に眠くなることも普通にあります。私の家族もその傾向にあります。
Re: コーヒーポリフェノール
松尾 さん

コメント頂き有難うございます。

私普段コーヒーを飲まないもので、コーヒーに関してはどうしても想像に頼る部分が大きいです。御助言頂いて参考になります。
ありがとうございました!
松尾さん たがしゅうさん

情報とアドバイスをありがとうございました!

コーヒーのもたらすリラックス効果は、私には手放しがたい楽しみなので、できればやめたくなかったのです。
おかげさまで気になっていたことが明確になって安心できました。

やはり、頭の隅で気にしているよりも「はっきりと知る」ということが一番の方法ですね。
感謝しますm(^^)m