ありのままの現実を見ることが基本

2022/08/25 10:25:00 | 素朴な疑問 | コメント:0件

これから「医学論文の問題点」を丁寧に伝えていきたいと思うのですが、

その前提となる大事な心構えについてまずはお伝えしておきたいと思います。

私は何も闇雲に「全ての医学論文には問題がある」と言っているわけではありません。

私はあまりにも現実に即さない結論が医学論文に書かれている時に、その医学論文の結論を疑うようにしています。

例えば、ワクチンを打てば打つほど感染者(=PCR検査陽性者)数が増加している現実があるにも関わらず、「ワクチンは有効である」と医学論文が言っている時、

糖質制限で血糖値の改善はおろか、アレルギーや原因不明の体調不良が改善に向かっている現実が多数あるにも関わらず、「糖質制限は危険である」と医学論文が言っている時、

抗がん剤投与後には他のどの薬よりも激しい副作用が出ている現実があるにも関わらず、「抗がん剤は有効である」と医学論文が言っている時、

そういう時に私は医学論文の内容を疑います。そうして疑わしい医学論文を細かく丁寧に読み込んでいくと十中八九見えてくるんです。その医学論文の問題点が。 つまり、「医学論文の問題点」について考える前提として、「先入観を持たずにありのままの現実を見る視点を持つこと」が極めて重要です。

逆に言えば、その視点を持たずして私の話を読んでも、理解が得られなかったり、反発的な感情が湧いてくるリスクが高くなってきます。


理解を深めるためにこんな例を出してみます。皆さん「つわり」をご存じですね。

妊婦さんが妊娠初期に嘔吐するという現象のことが「つわり」と呼ばれています。この「つわり」に対して皆さんはどのようなイメージを持っておられるでしょうか。

「辛い症状」「妊婦なら避けられない」「なんとかしてもらうようお医者さんに相談すべき」、色々意見が上がるかもしれませんね。

でもそれは全て「つわり」を「本来であればあってはならないよくないもの」として見ている意見だと思います。

ところがありのままを大事にして見てみると、こんな見方も出てきます。

それは、「つわり」が「これ以上身体に負担をかけないようにと身体が伝えてくれているメッセージ」というものです。

「つわり」を「よくないもの」として見ていると、この意見はなんのことかわからないし、反発もされてしまうかもしれません。

ところがこのことも糖質制限の知識が入ると、理屈の上でも納得することができます。

実は赤ちゃんの栄養は糖質ベースよりも、脂質ベースであるということは、産婦人科の宗田先生の研究で胎児の血液中のケトン体(脂質からのエネルギー源)が成人に比べて非常に高いという報告されたことからも明らかになっています。

また母乳の成分が高脂質であるということもこの仮説を支持しています。

多くの妊婦さんにはそもそも糖質制限の知識がありませんし、あったとしても妊娠後には十分に栄養を摂った方がいいとごはんをはじめ糖質主体の栄養を強く勧められます。なのでほとんどの妊婦さんは妊娠初期に糖質主体の食生活を送ることになります。

実はエネルギー源は糖質と脂質とで天秤の関係になっていて、糖質主体の食生活を送っているとエネルギー源としての脂質は使われなくなります。それが太るという現象にもつながっていますし、太れない人には糖化と呼ばれる現象が必要以上に起こってしまうことにもつながっています。

ともあれ妊婦さんの食生活が糖質主体になれば、当然妊婦さんの血液中のエネルギー源も糖ばかりになり、本来は脂質(ケトン体)を必要とする赤ちゃんからすると必要なエネルギーが得られない状況(※エネルギーがないわけではない)になってしまいます。

そのような状況を是正するために、「今の(糖質主体の)食生活はやめて!」と言わんばかりに「つわり」という現象が起こり、その結果、「糖質主体の食生活」が継続しにくくなると考えると、

「つわり」が「よくないもの」ではなく、「必要なメッセージ」であるという意見に説得力が出てくるのではないでしょうか。

もっと言えば、「つわり」が出れば絶食状態になりやすくなるわけですが、絶食は最も効率的に脂質代謝を刺激して、脂質エネルギーを確保することができる方法です。

「つわり」を「メッセージ」だと受け止めれば、緊急避難的に糖質過剰を止めるだけではなく、「じゃあ、何を食べていけばいいのか」についても方向性を示してくれることにつながります。

ところが世間一般には「つわり」は「よくないもの」として受け止められています。そう考えていると、次のどのような行動を摂るでしょうか。

「つわり」は「(糖質主体の)栄養を摂ることを邪魔してくるもの」と認識され、「つわりがあって辛いけど、負けずに栄養はきちんと取らなくちゃ」と、なんとかして何かを食べる方へと向かうと思います。

その結果たどり着いた食べ物がたまたま脂質主体であればまだいいとは思いますが、つわりがある時に食べやすいものとしてはおかゆやゼリーなどここでも糖質主体の食べ物はたくさんあります。

結果、糖質主体の食生活を続けていくことで、身体の方が(本来的ではない)過剰糖質に適応するようになって、次第に「つわり」が収まっていくというストーリーも見えてくるわけです。

このようにあるもの(ある現象)をどのような視点で見ているかによって、その現象にまつわって起こる問題の認識や問題への対処行動が全く変わってくることになるのです。


ありのままの現実を見るために、一つ参考にできるのは、「野生動物だったら同じ状況でどうするか」という視点です。

なぜその視点で考えるといいかと言いますと、野生動物には言語によって構築される余計な先入観が一切ないからです。

ライオンでもウマでもなんでもいいので、もしも野生動物が「つわり」を感じる状況に陥ったらどうするでしょうか。

おそらくそれ以上食べないようにしておとなしく過ごすのではないでしょうか。なぜでしょうか。身体がそうするように求めているからです。

わからなくなったら、特に人体について考える時は、ここに立ち返ると整理される経験を私はよくしています。

野生動物はありのままの現実にありのまま向き合っている人間の見本のような存在です。

勿論、野生動物のように生きよと言いたいわけではありません。「野生動物を見て基本を思い出せ」と言いたいわけです。

基本は思い出した上で、その上で人間社会の中でどう生きていくかについては、人間の頭で考えていく必要があることだと思っています。


さぁ、そのように「ありのままの現実を見る」ことの重要性を確認してもらった上で、

次回以降、「医学論文の問題点」について、まず私が多く時間を費やして考えてきた

「ワクチン肯定論文」「糖質制限否定論文」「抗がん剤肯定論文」を題材にして丁寧な説明を試みていきたいと思います。

要するにこれらの論文を書いている専門家達は、「つわり」は「よくないもの」のような先入観にとらわれて、

「ありのままの現実」を見失ってしまっている可能性があるということです。

「ありのままの現実」を大事にした上で読めば、それらの論文には必ずと言っていいほど問題が見つかります。

私がこれまでに見つけてきたその医学論文の問題を、

「それっておかしいよね?」と少しでも多くの人に思ってもらい、

じゃあ、どうする?」を考えてもらえるように、

丁寧に伝えていきたいと思います。



たがしゅう
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