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糖質制限の説明

category - 糖質制限
2013/ 09/ 02
                 
「糖質制限」という言葉が一般にも広く知られるようになってきたのは2012年頃からでしょうか.

かくいう私は2011年11月に「新しい創傷治療」で知られる夏井睦先生のホームページで糖質制限と出会いました.

2011年12月より自身でも実践して,劇的な体調の改善を得ることができました.その最たる効果が「体重の減少」です.

今までダイエットをしても続かなかった私はそれまで徐々に太り続けていく人生で,最も太っていた時期で134kgもありました.しかも何を間違ったか自分が医師であったりするものだから,患者さんに減量の指導などしていかなければなりません.説得力ゼロです…orz.

そんな私が糖質制限を開始して3日で2kgやせ,その後も苦もなく体重はどんどん減っていき10か月で30kgの減量に成功することができました.しかもその後リバウンドすることなくずっと来ています.そんな事は今までの人生では到底考えられない事でした.

そして不思議な事に空腹感がある程度コントロールできるようになりました.それを経験したことによって今までの異常な空腹感は糖質の中毒性によってもたらされたものであったという事を学びました.

これは,これまでのカロリー理論は根底から見直さなけれなならないな,とも思いました.

糖質制限は,それに初めて出会った人から見れば異端の食事療法だと受け取られかねない方法ですが,実際にやってみればその正しさがすぐにわかります.なので,知らない人にいかに「とりあえずやってもらう」かというのが重要になります.

私は神経内科医なので,脳卒中を発症した人を診る機会が多いです.
そういう人達に再発させない一つの有効な手段として私は糖質制限をお勧めしています.
以下は私が普段の診療で糖質制限を勧める場合の説明方法の一例です.



            

「脳梗塞の再発を防ぐために一つ知っておいてほしい事があります.

まず脳梗塞になってしまう要因の一つに『動脈硬化』という現象があります.

ある程度年齢とともに進んでいくものですが,高血圧やコレステロールのアンバランス,糖尿病などの生活習慣病があると年齢以上に動脈硬化が進行し,ひいては脳や心臓の血管を詰めるという事につながります.

従っていかに動脈硬化を進めないかという事が重要ですが,生活習慣病の背景には『血糖値の変動』が大きく関わっているということが最近明らかになってきました.

実は食べ物を何を食べても血糖値が上がるのではなく,血糖値を上げるのは炭水化物,もっと言えばそこから食物繊維を引いた『糖質』のみだということがわかったのです.

逆に言えば従来悪いとされていた脂肪や,たんぱく質は血糖値をほとんど上げません.

従ってやるべきことは『炭水化物をできるだけ避けること』,具体的に言えば,米,パン,麺類,イモ類,お菓子,ジュースを極力避けるということになります.

しかしそれ以外のおかずはしっかり食べてもらって構いません.たとえば,肉,魚,卵,野菜(イモ以外),豆類,豆腐,きのこ,海藻,チーズ,ナッツ類などです.

そうして炭水化物を減らした分はおかずの量を増やして,トータルのカロリーを減らさないようにすれば大丈夫です.

納得してもらえたらできるところから始めてみてください.たとえば茶わんのごはんの量を半分にすること,夕食だけごはんを抜く,などです.ちなみに私は約2年間主食を一切食べていませんが,以前よりも体調がよくなり,健康そのものです.」




毎患者,毎患者にそのような事を時間をかけて説明するもんだから,いつも私の外来は時間がかかるというのが難点です.しかしそれだけの時間をかける価値があると思っています.


たがしゅう

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