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BMI30以上であること自体は重症化因子ではない

category - 糖質制限
2021/ 09/ 10
                 
先日大阪府から、コロナの第5波で確認された重症者の中で、

肥満度の目安となるBMIが30以上だった割合が40代以下で2割を超え、20代以下は5割に上るという調査結果が発表されました。

このニュースを聞けば普通、BMI30以上の人は怖がってしかるべきだし、きっとワクチンを打ちたいと思うんだろうなと思います。

ですが実は私はBMI30以上の40代男性ですが、ワクチンを受けようと思いませんし、このニュースを聞いたからと言ってその気持ちが変わることはありません。

というのも、一口にBMI30と言っても、まだ太る余地のある状態なのか、もうそれ以上太る余地がないのかによって健康状態には天と地ほど違いがあるということをよく知っているからです。

私には過去にBMI41超まで太っていた過去があり、それ以降糖質制限食という食事療法に出会い、これをBMI32程度までに落とすことに成功しました。

基準からみればまだまだ肥満の範疇にはありますが、私自身の健康状態は格段によくなったということを身をもって実感しています。この経験は私がこのブログをはじめようと思った大きなきっかけです。

一方で成人後も糖質の頻回過剰摂取を繰り返すことで脂肪細胞が肥大化及び脂肪蓄積閾値を超えると分裂・増殖し、一度増えてしまった脂肪細胞の数はたとえ糖質制限を実践しようと断食をしようと減ることはないのだという仮説も数々の人体実験から導いて参りました。
            

その結果、BMI30以上であることがイコール不健康ではないという事実を私は実感を持って知ることができました。

言い換えれば、私にはまだBMI換算で10ほどの「まだ太れる余地がある」ということです。

そもそも太るというのはどういうことかと考えると「身を守っている」側面があるように思うのです。

例えば糖質を摂取するとエネルギー源であるブドウ糖に変換され、そのブドウ糖を取り入れるためにインスリンというホルモンが分泌されます。

取り入れるエネルギー源がそのまま過不足なく利用されれば何も問題はありませんが、糖質の中毒性によって人はしばしばエネルギー源を取り込み過ぎてしまいます。

ブドウ糖にはエネルギー源としての側面だけではなく、エネルギーとして利用されずに体内に滞留し続けることによって身体の各部位に「糖化」と呼ばれる現象を引き起こす側面があります。これがいわゆる動脈硬化であったり、老化と総称されるような一連の臓器機能低下の大きな原因だとも言われています。

そんな「糖化」を防ぐために余ったエネルギー源を脂肪に変換し、しかもまた別のタイミングが来た時に切り崩して使うことができる蓄積させることができる側面が「太る」という現象にはあるように思います。

さらには太るということは栄養素を吸収する行為であると同時に毒物を内側に閉じ込める行為でもあります。食べ物の中に含まれる栄養素と同時に微量の毒物を取り込んでしまったとしても、脂肪細胞内に取り込んでいる間に身体の中の異物を除去する免疫システムで排除することもできます。

それが証拠にアレルギーは比較的やせた人に多いと思います。やせている人は言ってみれば「太る」という形で身を守る能力の低い人です。そういう人に過剰な異物が入れば、脂肪細胞の中に取り込まれてワンクッション置かれることもなく、異物除去システムが駆動され続けてしまいます。

異物除去システムの主体はリンパ球で血液中に多く存在していますから、異物が脂肪細胞に取り込まれずに血液中を循環してしまうことは、異物除去システムを過剰駆動されやすく、それがアレルギーとして表面化すると考えれば非常につじつまが合うわけです。

あるいは機能性低血糖症と呼ばれる現象もやせ型の人に多いとされています。これは血糖の上昇に対して「太る」という形で対応することができず、それでも出てしまうインスリンによって逆に低血糖が引き起こされてしまう現象のことです。これも「太る」という能力が低いことによって起こりやすくなっていると言えるでしょう。

勿論、太った人でもアレルギーや機能性低血糖症がないわけではありません。しかしそれは「太る」という行為で身を守りきれない場合に起こっているということで、せっかくある「太る」というセーフティネットの限界を超えてしまった人と受け止めることもできます。

要するに重症化するかどうかはBMI30以上であるかどうかが決め手なのではなく、本人にとって「太る」という防御システムに余力があるかどうかということだと思うのです。

その目で冒頭のニュースを見直してみると、大阪府内で第5波の間に確認された重症者は683人、そのうちBMI30以上の人は80人(11.7%)と書かれています。

逆に言えば、「88.3%の人はBMI30未満なのに重症化している」ということに他なりません。むしろ太れない人の方が割合として多いということにならないでしょうか。

確かにBMI30以上で重症化している80人を調べると、20代とか30代という若い世代が多いということはあるのだと思います。

ですが、若い世代は生きている時間が上の世代に比べて短い分、人間の中での様々なシステムが壊れにくい状況にあるということが前提としてあります。

そんな若い世代がまだまだ短い人生の中で身体のシステムを最短で壊せる部分は何かと問われた時に、脂肪蓄積システムが一番壊れやすいということなのだと思います。

脂肪蓄積システムは安価な糖質の摂取を頻回に繰り返せば、誰でも比較的早期にシステムを破綻させることができます。それが糖尿病という形で現れるわけですし、そのシステムが壊れることで先ほど言った「糖化」も防げなくなり、高血圧症、高尿酸血症、慢性腎臓病、狭心症、無症候性脳梗塞など様々な糖化関連疾患へもつながってしまいます。


いろいろと述べましたが、要するにBMIの数値だけを見ていると本質を見失うということです。

BMI30の人も、BMI18の人も、「まだ太れる余裕があるかどうか」という所が、重症化するかどうかの要であり、

現状のデータを見る限り、BMI30以下にある人達の方がキャパシティを超えるリスクを気をつけなければならないのではないかとさえ思います。

逆にBMI30以上の人はいってみれば太る能力に関しては優秀な素質を持っている人達です。

私のように糖質制限食を実践することでかなり安全圏まで比較的簡単に持って行くことが可能です。

確かにその優秀な素質にかまけて、何も気にせず食べ続けて脂肪蓄積システムに負担をかけ続けることはよくないとは思いますが、

そこにさえ気をつけて余力のある範囲内の中にいる分には、BMI30以上であることは決して重症化因子でも何でもないと私は思います。


たがしゅう

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