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ワクチンはリスキーに免疫を駆動する

category - ワクチン熟考
2021/ 07/ 04
                 
60歳未満の人達も対象となるコロナワクチンの職域接種が続々と押し進められています。

私はこの現象を消極的に受け止めていますが、一方で熟慮の結果、私はこの職域接種の予診を行う形でサポートしています。

実際に参画してみますと、対象者が数が多すぎて、このワクチンの副反応や未知のリスクについて逐一確認をとる時間はないということがわかります。

副反応のリスクが比較的高いワクチンなので、接種後数日は用心して過ごしてください

そのようにせめてもの注意を呼びかけるのが精一杯です。けれどほとんどの人は副反応をもはや当たり前の現象として受け入れてしまっているように思えます。

しかもコロナワクチンは若い人ほど副反応が強く出やすいという傾向が明らかになってきました。なぜなのでしょうか。

今日はその理由を考えるとともに、私がコロナワクチンに限らず、ワクチンの効果に疑問を持つ理由を、今までと違う角度から語ってみたいと思います。
            

まず、ワクチンを接種すれば、その抗原に対する免疫が賦活されるという解釈自体は理にかなっていると思います。

炎症とは異物(非自己抗原)を処理し排除するために備わった人体(生物)の基本システムですから、ワクチンという名の人為的な異物を投与することで副反応という名の炎症が惹起されること自体には矛盾はありません。

はしかや水ぼうそうに一度かかると同じ状態にはまずならないという観測事実も、特定の抗原に感染すれば特定の抗原に対する免疫が賦活されるという解釈を支持するものでしょう。

はしかや水ぼうそうなど、ウイルスとの自然感染の場合、その感染経路は皮膚(主として創傷)や消化管、尿路など外界と交通している部位で抗原と接触します。

それに対してワクチンの場合は皮下注射や筋肉注射という形で抗原と接触するので、抗原がダイレクトに血液に接触するという事態が起こりえます。

「自己」か「非自己」かを区別しているのは血液中のリンパ球だということがわかっています。だからこそ血管にダイレクトに「非自己」抗原が入りうる輸血や臓器移植ではGVHDという致死的な過剰炎症が惹起されるわけです。

自然感染の場合は必ず皮膚や消化管、尿路などの壁を介しますので、血液中のリンパ球と「非自己」抗原が少なくともダイレクトにするということは創傷感染以外はありえません。そういえば致死率100%と言われる狂犬病も創傷感染でした。

逆に言えば自然感染で致死的な重症化が起こる場合は、何らかの原因で壁を乗り越えて「非自己」抗原と血液が接触できる状況が存在するということが言えるかもしれません。

その壁を人為的に乗り越えてワクチンは注射という形で血液と接触させうるので、まず免疫の賦活のさせ方が非常に危なっかしいのです。

しかもそのリスクを乗り越えて、接触させる抗原が病原体そのものではなく、あくまでも病原体類似の構造物であるわけですから、ワクチンで得られる免疫はどうしても病原体そのものが自然感染して引き起こされる免疫賦活に比べて不完全なものにならざるを得ません。

つまり「ハイリスク、ローリターン」なのがワクチンによる感染対策だということです。


とはいえ今までのワクチンであれば、ハイリスクとは言ってもほとんどの人はワクチンを受けて何事もなく過ごすことができているのだから、そこまでハイリスクではないと思われても不思議ではないと思います。

一方で子宮頸癌ワクチンなどでもよく知られているようにワクチン接種を契機に重篤な有害事象が起こった人達も少数ながら確かに存在しているので、決してリスクがないわけではないと個人的には思うわけですが、それは全体の中ではあくまでも稀な例外事例として扱われてしまい、大勢には考慮されていない現状があります。

ところが、今回のコロナワクチンに関して言えば、発熱、頭痛、嘔吐、倦怠感、接種部の激しい腫脹・疼痛などの副反応が発生するケースが稀でなく起こっています。これは今までのワクチン接種関連情報や現場の実情を見ている限り紛れもない事実です。

これは現在世界で多く使用されているワクチンがmRNAワクチンという人類初のワクチンであることがその高い副反応の発生率と関係しているのではないかと思われるかもしれませんが、

私はその可能性は低いとみています。なぜならば副反応が強いということは対象の抗原の「非自己」性が強いということを意味するわけですが、mRNA自体は不安定な物質でかつ遺伝子の水平伝播自体は、mRNAワクチンということでなくても自然界で普通に起こっている現象です。mRNAが「非自己」性が強いターゲットとなるというのは考えにくいです。

では何が「非自己」性を高めているのでしょうか。私はやはりアジュバントであろうと思います。

というかアジュバントはそもそも抗体をより効率的に作らせるためという目的のもとに、あえて炎症を惹起させる物質が選ばれているはずですので、当然と言えば当然の話です。

そしてコロナのmRNAワクチンにおいては以前当ブログでも触れたように、ポリエチレングリコールという非常に化学的に安定性の高い物質が使われていますので、これが「非自己」性を高め、従来よりも高頻度かつ強力な副反応につながっているものと考える方が妥当だと私は思います。

ちなみに巷では「副反応が強い方がコロナの免疫がついている証拠」というようなことがまことしやかに言われていますが、そんなことはありません。ワクチンの効果と副反応の強さは相関していないということはすでに実証されています。

なぜ関係ないのかということも、このワクチン接種に対して起こる炎症がワクチン成分ではなく主としてアジュバントの方に反応しているからだと考えればつじつまが合います。

ではなぜ若い人の方で副反応が出やすいのかと言えば、副反応が強いということはそれだけ「非自己」抗原を強く排除しようと身体が反応している証拠です。

ただし私たちの身体のシステムは常に最適な働き方をしているとは限りません。私は本来のシステムを超えて働き過ぎてしまうことを「過剰適応」と呼び、本来のシステムまで届かずに衰えてしまっている状態を「消耗疲弊」と呼んでいます。

ワクチン接種で副反応が強いということは、身体の異物除去システムが「過剰適応」の状態を示していると考えることができます。つまり適性を超えて過剰に機能しているということです。

もしも異物が適切に認識されてスムーズに除去されるのであれば、若干の接種部位疼痛と腫脹が一過性に起こる程度で済むはずですが、これが起こり過ぎるということは何らかの原因で「過剰適応」にさせられていると考えることができます。

この「過剰適応」の原因にはいろいろ考えられますが、一つの原因は相手がポリエチレングリコールの場合、非常に分解されにくいので比較的長い時間炎症反応が駆動され続けてしまうということ、

さらにその条件に加えて、若い人はシステム駆動の予備力が余っている人が多いので、長い時間システムが駆動されることが「過剰適応」の機会を生み出しやすいのではないかと私は考えています。

そしてさらには「過剰適応」につながりやすい解糖系システムの利用、すなわち糖質過剰やストレス過剰も背景にあることが考えられます。

ちなみに公益社団法人日本薬学会のホームページには、若い人で副反応が多い理由を「若い人の免疫力が高くワクチンへの反応が高いため」と表現しています。

これは「ワクチンに反応することが免疫を作る」という先ほど否定した仮説が前提となって述べられている意見だと思います。

もうあまり珍しい話でもなくなってきましたが、こうしたもっともらしい団体であっても平然と間違ったことを述べている場合があることに十分注意する必要があります。

ともあれ、現実的に今回のコロナワクチンで副反応が多いということは紛れもない事実です。

この事実をきっかけに、そもそもワクチンとはどうなのかについて考えるべきではないでしょうか。


たがしゅう

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コメント

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副反応の件数について
YouTubeなどを見てると、家族や友人が接種直後に亡くなったけれど副反応として認めてくれないとか、接種会場で目の前で何人かぶっ倒れて怖くなったとか発信している方がおられますが、国が発表している副反応の件数は信頼出来るものなのでしょうか?
医師が関連性無しと判断して報告を上げないケースが多々あるようなのですが。
全部デマなのでしょうか。
上記の動画です
【新型コロナ】田村淳が訊いた、ワクチン接種後に起きた異変。
https://youtu.be/XO8p0GiMrJ4
Re: 副反応の件数について
KAZ さん

 コメント頂き有難うございます。

> 国が発表している副反応の件数は信頼出来るものなのでしょうか?
> 医師が関連性無しと判断して報告を上げないケースが多々あるようなのですが。
> 全部デマなのでしょうか。


 あくまでも私個人の見解ですが、そうしたケースは往々にしてありえると思います。
 ワクチンの副反応報告自体は義務であっても、副反応だと判断しなければ報告義務を生じなくて済みます。
 正直医師にとって副反応報告を上げることにメリットはないです。そうなると医師も人間なので、上げる人と上げない人が出てきます。おそらくその人の使命感によって変わってくる部分ではないかと思います。

 従って、報告されている副反応件数以上に副反応が実際には存在していると考えるのが筋だと思います。
Re: 上記の動画です
KAZ さん

 情報を頂き有難うございます。
 考えさせられる動画でした。

 大前提として非常に重要なメッセージであったとは思います。
 ただいくつか懸念する点を感じました。

 まず元気な高齢者にも重篤な副反応が起こったとされる解釈についてです。
 私はこれまでの全体の副反応傾向から考えて、副反応の発生には一定の傾向があると考えています。
 決してロシアンルーレットのように偶然的に副反応が起こっているわけではないはずです。把握されているか否かは別として、重症化要因は確実にその人の中に存在していると考えるのが妥当です。

 この解釈だと「元気な人でもワクチンでひどいことになる」というメッセージがまず伝わります。
 その上で「自分は反ワクチン派ではないが、この情報も参考にワクチンを打つべきかどうか考えてほしい」という意見が述べられています。
 この自分は「反ワクチンではない」という意思表明がネックで、これはかえって混乱を与えるもとではないかと思います。「ワクチンはいい、けれどワクチンはひどいことが起こりうる」という情報だけ投げられても、考える側の人の多くは困るのではないでしょうか。つまり立場がはっきりしない中でふわふわと浮いたような意見に感じられるのです。ある意味で情報の受け取り側の実力が試される情報提供だと思います。

 勿論、論者の知識の範囲を超えていれば情報を投げるしかないかもしれませんが、これは投げられた情報で投げられた側がかえって混乱させられることがありうるという一例ではないでしょうか。

 強烈な副反応が出るということはある意味で強い生命力を持っている証拠です。ただそのバランスを一定に保つことができていないという点で身体にバランスを乱す何らかの要因が存在しているのです。私は「元気だと思っている人であっても、自分の身体のバランスの乱れに気づいていないことがある。その上でワクチン接種はバランスが乱れている人に激しい副反応イベントを起こしうる医療行為である」ということを学ぶべきだと思います。実際ワクチンとはそういう医療行為なのです。

 伝えるべきはそういう事実だと思う一方で、ここでさらに問題を生じます。多くの人は「自分の身体のバランスなど知らない」ということです。知らないからこそ症状や病気に直面すると多くの人は病院や医師に頼ります。根深い「先生に任せるしかない」思想によって、結局この情報が与えられたところで、考えるきっかけとして活用できない人がほとんどです。

 ですからもっと根本的な部分で「病気とは自分自身である」という考えを多くの人が理解する世の中にならない限り、ワクチンの問題はいつまで経ってもワクチン推進派VS反ワクチン派の対立構造及びその亜型としてしか理解されないだろうと私は考える次第です。地道に主体的医療の概念を広めていきたいと思います。
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ロシアンルーレット
> 決してロシアンルーレットのように偶然的に副反応が起こっているわけではないはずです。

しかし、ワクチン接種の前に問診して、ワクチンを打っても大丈夫と判断された人にだけ打っているのですよね?
それでもこれだけ犠牲者が出ているのです。
事前に副反応の程度を予測する事なんて出来るものなのでしょうか?
予測出来ないとしたら、受ける者にとってはやはりロシアンルーレットではないでしょうか。
Re: No title
一読者 さん

 情報を頂き有難うございます。

 様々な人の意見に対話的に向き合う必要があると感じます。
Re: ロシアンルーレット
KAZ さん

> ワクチン接種の前に問診して、ワクチンを打っても大丈夫と判断された人にだけ打っているのですよね?
> それでもこれだけ犠牲者が出ているのです。
> 事前に副反応の程度を予測する事なんて出来るものなのでしょうか?
> 予測出来ないとしたら、受ける者にとってはやはりロシアンルーレットではないでしょうか。


 鋭い御指摘だと思います。
 現在わかっている多くのワクチンの重大な有害事象例の方も例外なく医師の予診を受けているわけですから、医師の予診には有害事象の発生を未然に防ぐ効果があるとは言いがたいかもしれません(勿論、厳密には予診した集団と予診しなかった集団での有害事象の発生率を比べないとわかりませんが)。

 一方でロシアンルーレットということは自分が不利益を受けるかどうかが完全に運で決まるということを意味しますが、
 やはり高齢かつ基礎疾患が多い人でワクチンの有害事象例の割合が多いということはありますので、これらの情報を活用すれば有害事象が起こるリスクを多少なりとも見積もることはできるでしょう。問題はその「リスクの見積もりを誰が行っているか」です。

 少なくともワクチン推進派の医師がその見積もりを積極的に行っているとは到底思えません。せいぜい絶対禁忌に該当しないかどうかでしょう。私であれば基礎疾患やアレルギー体質の重複、あるいは自己免疫疾患の患者に対しては十分な注意を喚起しますが、ワクチン推進派医師だとむしろ「あなたこそワクチンを受けておいた方がよい」と勧める可能性さえあります。

 2021年6月27日(日)の本ブログ記事
 「基礎疾患のある人ほどワクチン接種は危ない」
 https://tagashuu.jp/blog-entry-1929.html
 もご参照ください。

 ただそのように注意喚起を促したとしても、忙しい大規模接種会場の中では意思を変更して接種を見合わせる人は私の経験上ただの一人もいらっしゃいません。要するにリスクの見積もりを医師に委ねているのに加えて、コロナの恐怖であったり、世の中の風潮であったり、自分以外の環境要因によって決断が左右されている人がほとんどだろうということです。

 つまりリスクの見積もりは接種者自身で行わない限り、ある意味その接種はロシアンルーレットになってしまうと私は考えます。
 
帯状疱疹
ワクチンの副反応というとアナフィラキシーショックがまず思い浮かびますが、それ以外にも帯状疱疹を発症する人がかなり多いように見受けられます。
これは、一部で言われているような、コロナワクチンによる免疫力低下(I型インターフェロン経路の障害等)が起きているのでしょうか?
生ワクチンの帯状疱疹ワクチンはコロナワクチンといっしょに接種出来ませんが、生ワクチンでないシングリックスは大丈夫なようです。
この差は何なのでしょうか。
Re: 帯状疱疹
KAZ さん

 コメント及びご質問を頂き有難うございます。

> ワクチンの副反応というとアナフィラキシーショックがまず思い浮かびますが、それ以外にも帯状疱疹を発症する人がかなり多いように見受けられます。
> これは、一部で言われているような、コロナワクチンによる免疫力低下(I型インターフェロン経路の障害等)が起きているのでしょうか?


 ワクチンで帯状疱疹を発症する率が多いのか、確認できるソースを私は持っていませんが、ここではとりあえずそれが真だとして、それが「免疫力低下(1型インターフェロン経路の障害等)」によって引き起こされるのかどうかについて私見で答えさせて頂きます。

 まずⅠ型インターフェロンについては過去記事で詳しく扱いましたのでおさらいします。

 2021年2月25日(木)の本ブログ記事
 「インターフェロン熟考」
 https://tagashuu.jp/blog-entry-1882.html
 もご参照下さい。

 詳しくはこの記事を見て頂くとして、私の理解ではⅠ型インターフェロンは「抗ウイルス効果を高める」ものです。言い換えれば「自己」を守るように「非自己」を適切に選別して排除するものです。そのⅠ型インターフェロンが障害されるという状態は、「自己」と「非自己」の選別の精度が落ちることを意味しますので、例えば「非自己」を過剰に攻撃する『アレルギー』や、「非自己」と間違って「自己」を攻撃する『自己免疫疾患』、あるいはその「自己」攻撃状態が究極的に高まった『サイトカインストーム』にまでつながりうる現象を示していると考えることができます。

 新型コロナウイルス感染症はまさに人体の免疫がそういう方向に仕向けられた状態なので、コロナウイルス感染状態を疑似体験させるコロナワクチン(実際にはそれよりひどい人為が加わっていると私は思っていますが…)の接種によって、その現象が引き起こされるということは十分考えられると思います。

 そして私はウイルス自体を「自己」と「非自己」との中間的な存在としてとらえています。「自己」性が強いウイルスは潜伏したり、キャリア化したりします。帯状疱疹ウイルスもその「自己」性が高いウイルスの一種です。そしてそのような「自己」性が強いけれど「非自己」性もはらんでいるような帯状疱疹ウイルスが潜伏している状態で、前述のワクチン接種によるⅠ型インターフェロンの障害を介した「自己」の「非自己」化が起これば、私たちが「帯状疱疹」と呼ぶ現象が引き起こされうることは全く合理的ですし、その現象を「免疫力低下」と名付けていることも私の過去の考察と矛盾ありません。

 2020年4月19日(日)の本ブログ記事
 「免疫力の本質とは」
 https://tagashuu.jp/blog-entry-1746.html
 もご参照下さい。

> 生ワクチンの帯状疱疹ワクチンはコロナワクチンといっしょに接種出来ませんが、生ワクチンでないシングリックスは大丈夫なようです。
> この差は何なのでしょうか。


 シングリックスというのは帯状疱疹に対する遺伝子組み換えワクチンのようですね。
 一般論としては病原体そのものを利用する生ワクチンが最も免疫原性が高いと言われています。その代わり病気の発症などのトラブルも多いという話です。遺伝子組み換えワクチンについて正直私にはまだ十分な知見がありませんが、おそらくは生ワクチンよりは免疫原性が下がるものと考えることができるのだろうと思います。そうすると前述の免疫賦活によって起こる帯状疱疹が生ワクチンに比べては起こりにくい代わりに、ワクチンとしての抗原に対する予防効果も弱まるという構造が成り立つかもしれないと私は思います。