自己治癒力を呼び覚ます対症療法

2021/01/01 00:00:01 | おすすめ本 | コメント:0件

令和も早くも3年になりましたか。新年あけましておめでとうございます。

毎年元旦のブログでは、私が昨年感銘を受けた本を紹介することにしているのですが、

今回年初に紹介したい本はこちらの本です。



医者知らず「冷えとり」で完全健康人生 (日本語) 単行本 – 2013/2/1
進藤 義晴 (著)


実はこの本を初めて見た時の私の第一印象は、「表面的かつ対症療法的な治療法だ」というものだったのですが、

よくよく読んでいくと、むしろ非常に本質的な部分にアプローチしている治療法であると感じられてきたのです。 本書で語られている治療法は「冷えとり」というその名前からも想像されるように「冷え」を解消することですが、

そのアプローチが下半身を温めることにかなり注力しているという点が非常に特徴的です。

著者の新藤義晴先生1923年生まれで現在御年なんと97歳!

もともと耳鼻科のドクターでしたが医師になって10年ほどで西洋医学の限界を感じて東洋医学も勉強され始められます。

東洋医学を診療に取り入れるようになると治療成績は上がる一方で、不要な検査や投薬、注射、手術が減るようになるため、病院の収益が上がらなくなってしまい、

勤務医を辞めて、患者さん達の要望もあって自宅で東洋医学専門の診療を行うべく開業されました。

東洋医学的に数多くの患者さんを見ていく中で、脈診などの東洋医学的手法によって全ての患者さんに例外なく冷えが存在しているという事実に気づかれたのだそうです。

そしてこの冷えを解消するために「陽の気は上から下へ下がり、陰の気は下から上へ上がる」という東洋医学の原則を参考に、

すなわち冷気は下にたまりやすく、暖気は上に上がりやすいという性質を踏まえ、「頭寒足熱」、すなわち上半身よりも下半身が温かい状態を意識的に創ることによって

気が巡り、血液の循環がスムーズに動き、回り出すことによって万病に対して改善的な効果をもたらすことができるという治療理論を確立されたのです。

その「頭寒足熱」状態をつくるために新藤先生が考案された方法が、「靴下の重ね履き」「半身浴」

そしてなんとそれだけではなく「腹八分」「正しい生き方」、すなわち食事療法とストレスマネジメントにも言及しているのです。

冷えに対して温めるというアプローチは誰でも思いつく当たり前の方法ですが、これを下半身に集中させるという独自性、

また食事の内容よりも量に注目することによって冷えを解消しようとする発想、

そして一見冷えとはおよそ関係ないように思える心の在り方が冷えとおおいに関係していることを指摘している点が非常に私の胸を打ちました。

書かれている内容は私にとって非常に納得のいくものばかりでした。この辺りの詳細もとても面白いので興味のある人は是非本書を手に取って読んでみてほしいと思います。

さらに興味深いことに、まず下半身の冷えをとることによって食事の不摂生や人生に対する考え方が好転していくことも多いというのです。

加えて実際冷えのない人間はいないというほど全ての人に冷えが関わっていると断言されていることに私は衝撃を受けました。

新藤先生も自らがこの治療法を「冷えとり医学」と称していますが、これは単なる治療法の一つというよりも、

従来医療の考え方とは対極に位置するとも言えるほど根本的な治療方法であるという風に位置づけられているようなのです。

「冷えとり」が従来医療と決定的に異なっているのは、自らが主体的に動くことでしかその治療効果が得られないという点だと思います。

ところで私は今まで冷えには強く、冷えで悩まされた経験はこれまで全くないと言ってよい人間でしたが、

新藤先生の「冷えのない人間はいない」という考えを踏まえ、自分が冷えとりをするとどうなるのだろうかというのを実践することにしました。

具体的には「靴下の重ね履き」「半身浴」を毎日可能な限り実践するというものです。

「靴下の重ね履き」も新藤先生によれば足元を冷やさないために最低4枚以上はく必要があり、

なおかつ1枚目は吸湿性や保温性などの優れた絹の五本指靴下をはき、その後綿の五本指ソックス、その後丸先のソックスを2枚という感じが推奨されています。

半身浴もへそから下の下半身を20分以上つけるというものです。これも寒い季節上半身をつけずに過ごすのはなかなかきついですが、

どうしてもの場合は10秒程度上半身を一時的につけてもよいということなので、そうした救済策も駆使しながらできる範囲で実践するようにしています。

まだ実践しはじめて間もないので確かなことは言えないのですが、

まず感じたのは靴下の重ねはきで過ごすと思いのほか心地よいということです。

ということは冷えなどないと思っていた私にも冷えが存在していたということなのかもしれません。

それから過剰な食欲が押さえられてきている感じもします。もしかしたら難攻不落と思われた、もはや定常状態なのでこれ以上変えることは不可能と思われた私の体重が変化していく可能性もあるかもしれないとも思っています。

著者の新藤先生が御年97歳でこうした文章が書けるくらい頭脳明晰である時点でかなり説得力が感じられるわけですが、

その内容を深く読み込んでも、この「冷えとり」は大きな価値のある治療法であると私には感じられました。

かくいう私も主体的医療を理念に掲げ、食事療法とストレスマネジメントの重要性についてこれまでに何度も述べてきたわけですが、

受動的医療から主体的医療への意識改革を行うのは簡単にはいかないということを嫌というほど痛感してきています。

しかしもしそのきっかけが「冷えとり」という具体的かつシンプルに実行できる方法によってできるのであれば、

これはとても大きな価値がある治療法なのではないかと思えるわけです。

私も引き続き「冷えとり」を続けて、身体に起こる変化を感じていきたいと思います。

健康課題の何かを変えたいけれど、どうしても変えることができないという方は、

まずはこの「冷えとり」から始める一年にしてみられるのはいかがでしょうか。

私も何か変化があれば適宜皆様へ報告していこうと思います。

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。


たがしゅう
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