背中を押される言葉
2014/02/15 00:01:00 |
偉人に学ぶ |
コメント:12件
「笑っていいとも!」がこの3月で終了するそうですね.
タモリさん司会のお昼休みの名物番組でしたが,一つの時代がまた終わろうとしています.
私が物心ついた時にはタモリさんはすでにお笑いビッグ3として「笑っていいとも!」を中心にお笑い界での確固たる地位を確立しており,私にとっては「ユーモアのある落ち着いた司会者」といったイメージでした.
ただそれ以前の時代のタモリさんは相当芸達者だったようで,イグアナの真似とか四か国語麻雀とか他の芸人さんとは一線を画する芸で他を圧倒した相当すごい芸人さんだったようです.
そんなタモリさんの名言集がインターネットで特集されていました.
その中で一つ心に響く言葉がありましたので紹介します.
~タモリの名言『友達はいらない。諸悪の根源である』について~
「『友達100人できるかな』とかいう歌が嫌いだ」というタモリは「何が誇りなんだ! 友達の数が多いと人生が豊かになるなんてとんでもない勘違いだ」と持論を展開。
彼は友達が集まって団体になると楽しいことは認めながらも「結局、その“輪”以上のことができない気がする」と1人になった方が可能性が広がると説く。
さらに、「今は1人だと人間の価値が低く見られるようだ。学食で1人でごはんを食べていると『あいつは最低の人間だ』と見られるのが嫌でトイレでご飯を食べるらしい」と若者の間で1人でいることを“ぼっち”と呼ぶことや“便所めし”という風潮を嘆き…(以下省略)
「友達はいらない」
一見,とんでもない事を言っているようで,実は核心をついているのではないかと私は思います.
昨日の記事でも書いたように,人は集団から離れる事を恐れる傾向があります.
「一人ぼっち」「孤独」「人間ひとりでは生きていけない」などと一人であることにはろくなイメージがありません.
しかし私は基本的には一人で糖質制限の実践と指導を試みています.
正直,寂しさを感じることはあります.しかし私は自分なりの自信と誇りを持って日々頑張っています.
一人ということは誰も歩いていない道を歩くということにつながり,ひいては未知の可能性を探求する旅へとつながります.
それはそれで大変ではありますが,一方で非常に刺激的な人生でもあります.
糖質制限に関してもパイオニアの先生達は皆基本的に一人で道なき道を歩んできたと思います.
一人であることは決して悪いことではないのだと,タモリさんに背中を押されたような気がします.
たがしゅう
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プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る
たがしゅう先生、僕はこのように思って毎日を過ごしています。僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る。先生も御存じの高村光太郎の道程の一節です。大学病院で治らないと言われ、愕然としたあの日から難病克服とQOLの向上を目指し、試行錯誤を繰り返しています。願わくば、たがしゅう先生の後ろに道が出来んことを!!あと、この言葉も気に入りました。お前の道を進め、人には勝手なことを言わせておけ。ダンテ
管理人のみ閲覧できます
Re: 僕の前に道はない、僕の後ろに道は出来る
コメント頂き有難うございます。
それまでの生きてきた人生経験と、名言が組み合わさった時に不思議な力が生まれるような気がします。
教えて頂いた言葉からも「大丈夫だよ」と言われているようで大変救われます。
「一人」とは書きましたが、皆様とのつながりのおかげで私は純粋な意味での一人ではありません。
これからもつながり続けていきたいです。
Re: No title
貴重な御意見を頂き有難うございます.
そういう率直が御意見が非常に勉強になります.無意識に自分が気づかない気負いが出てしまうようです.早速表現を修正しておきました.今後とも宜しくお願い申し上げます.
バレンタイン考つづき
誰だったか忘れちゃいましたが、現代の日本の企業経営者の言葉で、
「一生懸命やっているとだいたいのことはうまくいく。一生懸命やっていると楽しい。一生懸命やっていると助けてくれる人が現れる。」
というのをずいぶん前に雑誌で読みました。
企業経営じゃなくても、そうだな~と思いましたよ。
自分が本当にしたいことなら、一人でもしたほうが絶対いいです。人に迎合していたら自分の時間が無くなっちゃいます。
医者の立場と一般人の立場とでは違うと思いますが、世の中の糖質制限への流れは止まらない感じですから、たがしゅう先生は「先見の明がある」って言うんですよ。
バレンタイン続報で、私は仕事で来てくれる渉外の宅急便のお兄さんに毎年チョコをあげています。(担当はよく変わるので、お兄さんでなくおじさんの時も弟の時もあります。今年は弟でした。)ある年、チョコのお返しをもらって気を使わせたので、渡す前には「よかったら。日頃の感謝の気持ちです。お返しはいりませんから。」と伝えています。
職場でイベント的には一切ありません。チョコを贈りましょ~というお局がいなくて幸いです。
Re: バレンタイン考つづき
コメント頂き有難うございます.
> 「一生懸命やっているとだいたいのことはうまくいく。一生懸命やっていると楽しい。一生懸命やっていると助けてくれる人が現れる。」
> 自分が本当にしたいことなら、一人でもしたほうが絶対いいです。人に迎合していたら自分の時間が無くなっちゃいます。
有難いお言葉です.まさに背中を押してもらって嬉しい限りです.
私は糖質制限を知ったおかげで,生まれて初めて心からやりたいと思える事に出会えたように思います.いろいろな壁はありますが,実際今私は「一生懸命やっていて楽しい」です.
その事が今のブログの原動力にもつながっているように思います.
> 渡す前には「よかったら。日頃の感謝の気持ちです。お返しはいりませんから。」と伝えています。
いいですね.
儀式として渡すのではなく,「渡したいから渡す」,「お返ししたいから返す」というお互い心からの行為でありたいものですね.
嫌われる勇気
今回の記事を読んで「嫌われる勇気」と近いものを感じました。
https://cakes.mu/series/1787
アドラーの言う「原因論」と「目的論」。
「血糖値を上げないために糖質を摂取しない」は「目的論」かなと。
アドラー心理学。これから勉強します。
Re: 嫌われる勇気
コメント頂き有難うございます.
アドラー心理学,初めて知りました.
『アドラー心理学:目的論(Teleology)
全体としての個人は、生物学的には、個体保存と種族保存、社会学的には、所属、心理学的には、その人らしい所属、という目標のために行動する。』
確かに糖質制限実践者はこの目的のために糖質制限を続けている側面がありますよね.
心理学の勉強も面白そうですね.
No title
集団の仲間受けを考えて非科学的なポジショントークに堕するのは困りものですね。
そんな状態に陥るぐらいなら確かに学会友達なんていらない…
小林よしのり氏の「大東亜論」の中の台詞
「一人でいて寂しくない人間になれ」
を思い出しました。
Re: No title
コメント頂き有難うございます.
糖質制限がマイナーである現代で,周囲との和を保ちながら糖質制限を推進するのは無理があります.糖質制限がメジャーになっていくまでの過渡期では,どうしても正規集団から外れる覚悟が必要です.
「カロリー制限をとるか」「糖質制限をとるか」という選択は,
言い換えれば「仲間との和を大事にするか」「患者さんの健康を大事にするか」という選択につながると思います.私は断然後者です.
No title
第一次大戦で英国を勝利に導いたロイド・ジョージいわく「リーダーは孤独でなくてはいけない」だそうです。実際仲間の政治家や官僚を容赦なくクビにしたので毀誉褒貶が激しい人なのですが、仲間びいきをやらず誰に対しても公平というのは凡人には真似できないことです。
糖尿病学会のえらいお医者様方も仲間思いというか、あいつは裏切りやがったと言われるのが嫌なのかもしれませんね。
セールスマンの言うまま車や家を買う人間はそういませんね、百万以上の買い物は人生を左右する可能性があることを理解してるからでしょう。なぜ医療だと医師任せになるのか?自分のリーダーは自分しかいないと思うのですが。
Re: No title
コメント頂き有難うございます.
> 「リーダーは孤独でなくてはいけない」
> なぜ医療だと医師任せになるのか?自分のリーダーは自分しかいないと思うのですが。
偉人はこぞって孤独を恐れませんね.勇気づけられます.
御指摘のように自分の身を守れるのは,自分しかいないと思います.月に1回しか会わない医者にすべてを任せて健康が守れるはずもありません.
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