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間質性肺炎は内側からしか起こせない

category - ウイルス再考
2020/ 08/ 09
                 
新型コロナウイルスによって引き起こされる肺炎は「間質性肺炎」だと言われていますが、

肺炎には大きく「肺胞性肺炎」と「間質性肺炎」とがあります。

肺の組織は「肺胞」と呼ばれる肺の中に無数に存在する袋状の細胞群と、「間質」と呼ばれる肺胞と肺胞の間を埋め合わせる細胞群とに分かれ、

「肺胞」を中心に起こす肺炎を「肺胞性肺炎」、「間質」を中心に起こす肺炎を「間質性肺炎」と呼んでいます。

「間質性肺炎」が新型コロナウイルス性肺炎の大きな特徴のように扱われている節がありますが、

実は他のウイルスによって引き起こされる肺炎、例えばインフルエンザウイルス肺炎、RSウイルス肺炎、サイトメガロウイルス肺炎など、すべて「間質性肺炎」の病像を呈しています。

「肺胞性肺炎」を起こすのは、主に細菌や真菌といった病原体になります。
            

病原体が入ってきて、口からのど、気道を通って肺の奥へと進んでいき、最終的に病原体が行き着く終着点が「肺胞」という舞台です。「間質」はその奥で裏打ちされた細胞です。

もしも外からやってきた病原体が「間質」を炎症の場とするためには、必ず肺胞を通り過ぎる必要があります。それが故に細菌や真菌が起こす肺炎は「肺胞性肺炎」が主体となるわけで、極めて自然な流れと思います。

ところがウイルスという病原体だけは、細菌や真菌と同じように外からやってくるにも関わらず、まるで「肺胞」がなかったかのようにすり抜けて、その奥にある「間質」を主座として炎症を引き起こすという離れ業を引き起こします。

これは一体どういうことなのでしょうか。

これこそが私がウイルス感染症とは自己身体反応のオーバーヒートだと考える一つの大きな根拠なのです。

「間質」に炎症を起こそうと思ったら、内側から自分で反応を起こすしかない、ということはそれを駆動させる「ウイルス」には「自己」的な要素が存在しているということです。

「特発性間質性肺炎」という原因不明で「間質性肺炎」が起こる病気がありますが、ひょっとしたらこれらも認識されていないだけで、何かしらのウイルスによって引き起こされているという考えもあるかもしれませんが、

一つ確実に言えることは「特発性間質性肺炎」の治療に「ステロイド」が用いられています。

これはこの「特発性間質性肺炎」の病態を持つ人は「ステロイド」が足りなくなっている、すなわち「炎症を抑えるストレスホルモンが枯渇して病態が抑えきれなくなっている」ということを意味しています。

なぜストレスホルモンが枯渇しているかと考えれば、ストレスホルモン分泌を刺激するストレスイベントが過剰に起こり、あるいは慢性的に起こり続けてホルモン産生細胞が疲弊しているためだと考えれば、

ウイルスが引き起こす「間質性肺炎」の病態に「ストレス」が密接に関わっているということが言えるはずです。

いずれにしても、ウイルスによって駆動されようと、ストレスが引き金で起ころうと、起こっている本質的な現象は「自己反応のオーバーヒート」なわけですから、

これは原因を問わず、「自分自身のシステムが乱れている」ということを示している現象だという意味で、

外敵な生物によって自分を攻撃されている状況とは質の違う現象だということが理解することができると思います。

ところが感染症学の専門家に促されるように世間の大方のウイルスに対する見方は、

「ウイルスは人類の敵」「人類を滅ぼそうとするウイルスとの戦いに人類はなんとしても勝利しなければならない」といったものではないかと思います。

様々なウイルスに対する情報は、ウイルスが外敵ではなく自分自身であるという考えに行き着くヒントを与えてくれていると思います。

やらなければならないのはウイルスを一生懸命避けることではなく、自分自身のシステムを整えることだということに、

私達は気づき、自分自身を整えるために具体的に行動していく必要があるのではないかと思います。


たがしゅう

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