儀式として行わない
2014/02/14 00:01:00 |
ふと思った事 |
コメント:16件
今日はバレンタインデーですね。
糖質制限実践者には御法度とも思われたチョコレートですが、低糖質チョコの開発によって我々もその恩恵が受けられるようになりました。
低糖質チョコを開発してくれた職人さんには心から感謝する次第です。
とはいえ、低糖質チョコの存在自体がまだそんなに知られていないので、私のように一人で糖質制限に取り組んでいる人間にとってはなんとも居心地の悪いイベントです。
というのは、いわゆる「義理チョコ」で「チョコ以外で何を渡したらいいんだろう」という感じで気を遣われるのが嫌だからです。
そもそも、私は義理チョコ自体やめてほしいと思っています。 バレンタインデーの起源は諸説あるようですが、
日本の「好きな人へチョコを渡す日」という文化は、チョコレート会社がチョコを売るための戦略として宣伝し定着したと聞いています。
いつの世のも男女の関心事である恋愛と、甘いチョコレートのイメージを融合させた見事なアイデアです。全ての人々が恋愛に興味をなくす事はまず考えられませんから、バレンタイン特需は今後も安泰でしょう。
好きな人へ愛を告白するのはきっかけやタイミングも重要でしょうから、バレンタインそのものが悪いとは思っていません。
問題はそれが「義理チョコ」という形で儀式化してしまっている事です。
毎年「義理チョコ」くれる人もいたりするので悪いのですが、本音を言わせてもらえば「形式的にもらうくらいなら、もらわないほうがマシ」なのです。
「そんな堅いこと言わずに日頃の感謝をこめて渡しているだけだから素直にもらえばいいのに」と言われるかもしれませんが、はたして本当にそうでしょうか。
「渡さなければ冷たい人間だと思われる」という自己保身の気持ちから義理チョコを渡しているという側面はないでしょうか。
儀式化したものというのは「昔からやっているから」「みんながやっているから」という理由で理屈抜きでとりあえずなされている事が多いと思います。
そして、それをしなければ集団からはみ出てしまうという不安から、とりあえず儀式に従ってしまうという事が往々にしてあるのではないでしょうか。
私は年賀状にも同様の違和感を感じています。昔は私も何も考えずに年賀状をせっせと書いていましたが、今は基本的に年賀状は書きません。
年賀状を書かない事で失うような信頼なら、その信頼は必要ないと私は思っています。
そして現在、医療の中で最も儀式化してしまっている事が「カロリー制限」です。
みんなカロリー制限を指導しない事で集団からはみ出るのが嫌だという意識が働くのかもしれません。
「義理チョコ」に通じるものがあると思います。
でも、もし本当に好きでもらえたチョコならば、たとえそれが糖質たっぷりのチョコでも食べると思います。気持ちが嬉しいからです。
つまりバレンタインデーにしても、年賀状にしても、単なる儀式として行うのではなく、何かを伝える一つのきっかけとして利用すべきだと、
そんな事を考えさせられる今年のバレンタインデーでした。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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バレンタイン考
毎年、年賀状を徹夜して書いていると、夏休みの宿題をためまくって泣きながらやった8/31や、中間テスト、期末テスト、受験で勉強したことを思い出してデジャブーな気分です。
宿題やテストなんかなくても勉強するのが学生の本分なんですが、そうもいかないのが人間の弱~いところだから宿題やテストがあるんです。
それと同じようなことが年賀状やバレンタインチョコにありそうな。感謝の気持ちをいつ伝えるの?今でしょ!ができる人はいい。
そうできない人のために、テストがあるように年賀状やバレンタインがあるとも考えられませんか。
先生が義理チョコだと思っていても、贈ってくださる人の心はわかりませんよ。
ミスチルの桜井さんが「口がすべって」で、「他人の気持ちになって考えろ と言われてはきたけど 想像を超えて 心は理解し難いもの」って歌っているではありませんか。
Re: バレンタイン考
コメント頂き有難うございます.
> 感謝の気持ちをいつ伝えるの?今でしょ!ができる人はいい。
> そうできない人のために、テストがあるように年賀状やバレンタインがあるとも考えられませんか。
儀式を何かのタイミングとして利用するのは良いと思います.
例えば私も自分の勉強するモチベーションを上げるために,忙しくてもあえて直近の試験(テスト)を受ける準備をするということはあります.
問題はそれを「とにかくしないといけないから」「しないと周りの目が怖いから」といった集団から外れる怖さから何となく行っている場合です.
同じ「義理チョコ」でも,何か考えるところあって渡されるのであれば,それは意味のあることでしょうね.ただそれでは真意は伝わりにくい,まさに「心は理解し難いもの」です.
この日は楽しんじゃいます♪
個包装で休憩室に置いておき、お好きなだけ持って行って頂いてました。
私が糖質制限をしていることは周囲に知られていたので
「あの人はバレンタインデーはどうするんだろう?」
と疑問に思われることもありましたが、毎年私がそうしているのを知っている人は
「今年はどんな糖質制限スイーツを作ってくるのかな?」
と楽しみにして下さってました。
糖質制限って、お菓子が食べられないのでしょ?とチャレンジをためらっている人に
そんなこと全然ない、想像よりずっと自由だという現実が
伝えようと思わずして伝わってしまう日…それが私にとってのバレンタインデーです(笑)
家にも、別に呼んでもいないのに申し合わせたように男の友人が集まるので(笑)、
友達用にもお菓子を焼きますよ。
奇しくも「糖質制限スタートキャンペーン」になっています♪
なんでもポジティブに受け止めて、逆手にとって利用しちゃうことは可能ですね(*^-^*)
バレンタインデーなど面倒くさいので辞めた派
イベントに乗るメリットと乗らなかった時のデメリットを考えて比較しての行動ならばいいのでは〜と思うのですが、[とりあえずチョコをやらないよりは、やっとけば問題無いだろう]ぐらいの浅薄な考えで動いてる人から貰うのだと、自分の存在をないがしろにされてる感じがして嫌ですね。
と、男性の気持ちになって考えてみました。
私自身は糖質制限を理由に職場のお局様が仕切る恐怖のお菓子会という、儀式から脱会できたので、今日は何かと心穏やかに過ごせております。
貰うにしろ差し上げるにしろ、女性のスイーツへの執着は限りが無く、色々な意味で女性とお菓子のタッグは面倒です。
深入りは禁物…。
No title
肋骨骨折より回復しました。
今日は先生のブログ首がまっすぐのまま拝読しました。
チョコレートは孫と娘と家内から3個ゲット。
その3個はそれぞれが食べたいチョコらしいのであと3時間もすれば返却です。
でも・・・
スーパー糖質制限毎日楽しく実践中
義理チョコ
私も就職した会社で、同じフロアの男性たちにチョコをあげる習慣があり、14日前日に数十個を買い出しに行き、みんなに配ったのを思い出しました。
せっかくがんばって買ってもあまり喜ばれず、机の上に何日も放置されたりと、あまりいい記憶はないですね(~_~;)
先輩たちから言われ、義務感だけでやってました。
14日が日曜日だった年にその習慣は行われず、翌年からパタッとなくなってしまいましたが(笑)
いまは私自身がチョコレート好きということもあって、自分で作っています。
おからパウダーと豆乳の低糖質チョコレートなので、みんなにも広めようと、久しぶりに手作りして何人かにあげました。
糖質制限を知って、逆に料理の幅が広がったように思います。
Re: この日は楽しんじゃいます♪
コメント頂き有難うございます。
> 奇しくも「糖質制限スタートキャンペーン」になっています
> なんでもポジティブに受け止めて、逆手にとって利用しちゃうことは可能ですね(*^-^*)
なるほど。バレンタインデーの上手な利用の仕方ですね。
おっしゃるようにポジティブシンキングは大事です。実際にやってみようとするとなかなか難しいですが、賢く生きないと損ですものね。
バレンタインデー
も出さないことにしています。
Re: バレンタインデーなど面倒くさいので辞めた派
コメント頂き有難うございます.
確かに逆の立場になって考えて初めて見えてくることがありますね.
また何となく惰性でやっていることなのか,何か理由があってやっていることなのか,立ち止まって考えることも重要ですね.夏井先生がおっしゃっている宗教と科学の違いにも通じるものがあります.
さて,「お菓子会」はどちらでしょうかね.
Re: No title
コメント頂き有難うございます.
> チョコレートは孫と娘と家内から3個ゲット。
良かったですね.
私も職場の同僚の先生とスタッフの方からそれぞれ頂きました.しかもそのうちの一つはチョコでなく「ナッツ+サバ缶」でした.どうやら私が糖質制限している事が大分周知されてきたようです.
「チョコ以外のものを」と相手に気を遣わせてしまうのは申し訳ないですが,そうまでして私にバレンタインプレゼントを選んでくれる心遣いは純粋に嬉しかったです.
Re: 義理チョコ
コメント頂き有難うございます.
> 私も就職した会社で、同じフロアの男性たちにチョコをあげる習慣があり、14日前日に数十個を買い出しに行き、みんなに配ったのを思い出しました。
> せっかくがんばって買ってもあまり喜ばれず、机の上に何日も放置されたりと、あまりいい記憶はないですね(~_~;)
> 先輩たちから言われ、義務感だけでやってました。
そうなんですよね.こういうお互いにとって不毛な事をやめる勇気が大事です.
> いまは私自身がチョコレート好きということもあって、自分で作っています。
> おからパウダーと豆乳の低糖質チョコレートなので、みんなにも広めようと、久しぶりに手作りして何人かにあげました。
> 糖質制限を知って、逆に料理の幅が広がったように思います。
これは素敵です.自分で作れるって女子力全開ですね(^o^)/.
こうなると自分も楽しいし,周りも喜ぶだろうし好循環が生まれます.同じバレンタインでも前者とエライ違いです.行事はそのように利用したいですね.
Re: バレンタインデー
コメント頂き有難うございます.
> 一人の孫が おばあちゃんはチョコレイトが食べられないからと 塩昆布とちりめん山椒の佃煮をくれました おいしかったです。
お孫さんの気持ちが嬉しいですね.
自分のために考えてくれているというのがじーんときます.
> 年賀状は 私も一枚も出さないことにしています。
共感してもらって嬉しいです.有難うございます.
同意します!
宜しくお願いします。
私も年賀状は8年位書いていません。時間、金、資源の無駄としか思えません。二度と書かないと思います。
義理チョコも無駄ですね。合成甘味料も食べたくないので、糖質制限チョコもいらないです。
今後も読ませてもらいます。宜しくお願いします。
Re: 同意します!
コメント頂き有難うございます.
> 私も年賀状は8年位書いていません。時間、金、資源の無駄としか思えません。二度と書かないと思います。
> 義理チョコも無駄ですね。
共感もして下さり有難うございます.そう思っているのが私だけじゃなくて少し安心です.
No title
年賀状の話が出ましたので、書き込みたくなりました。
自分も学生のころは深く考えもせずに出していましたが、社会に出てからは年賀状を出すのを止めました。考えてみれば、単に習慣としてやってるだけで、郵便局もただ忙しいだけ、書いて出す方も時間の無駄。
あいつは年賀状を出さない奴だと、他人が認めてくればそれでヨシ。
それで何十年。最近は、もらった年賀状にも目を通しません。貰っているのに返さないというのは、やはり少し自分の心の負担になります。
何でも常識であると習慣づけられていることを疑ってみるべきなんです。糖質制限もその通り。ご飯やパンを食べなくても生きていけます。なお身体が丈夫になります。
糖質制限を否定する人は、常識という壁を乗り越えれないのでしょうね。常識のぬるま湯の中で満足なんでしょうか。
Re: No title
共感頂き有難うございます.
> 何でも常識であると習慣づけられていることを疑ってみるべきなんです。糖質制限もその通り。ご飯やパンを食べなくても生きていけます。なお身体が丈夫になります。
> 糖質制限を否定する人は、常識という壁を乗り越えれないのでしょうね。
おっしゃる通りです.常識を疑わない事は思考停止することです.
一方,糖質制限実践者の思考は「糖質制限で体調がよくなる」に留まりません.
「なぜ糖質制限で体調がよくなるのか」
「なぜ糖質は身体にとって必要ないのか」
「なぜ今まで糖質が重要と考えられていたのか」
などと思考が次々に連鎖していき,これまで漠然と感じていた小さな謎が次々に解明し一本の糸につながっていきます.それだけ糖質制限の理論が真理をついているということだと思います.
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