肩書きはなんだっていい
2014/02/12 00:01:00 |
ふと思った事 |
コメント:4件
医師の中でも権威者ほど糖質制限を認めない傾向があります。
医師の中で立派な肩書きを手に入れるためにはいろいろな流れがありますが、
例えば、臨床研究を行って論文を書いて、それが積み重なっていけばそれが業績となり医学博士になります。
またその中の優秀な人が教授になり、教授の中から病院長、医学部長、学長など立派な肩書きへとつながっていきます。
その肩書きはその人が生きてきた歴史であり、今までやってきた事が認められた事の証であるわけです。
しかし、もしもその業績が根底から覆されるとしたら、それはその人にとって相当辛い事です。
その業績が多ければ多いほど辛いでしょう。
糖尿病にまつわり、まさにそのような根底を覆す現象が現実に起こっています。
実際に糖尿病領域の権威者はほとんどが糖質制限に否定的な見解です。
ではもしもその人達がそんな偉い立場でなければ、少しは糖質制限に理解を示そうとしているのでしょうか。
あるいは、今まさにそうした権威を求めて研究に励んでいる発展途上の若手研究者はどうでしょうか。
私の知る限り、権威はなくても糖質制限を認めようとしない医師はいっぱいいます。
権威があるかどうかは些末な事であり、要は「変われる脳」を持っているかどうかです。
そして脳が変わるのに依存性のある物質は邪魔です。
糖質には依存性があります。それゆえ糖質を摂取したまま変わろうとしてもそれは難しいでしょう。
大事なのは実際に糖質制限をやってみることです。
肩書きはなんだっていいと思います。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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No title
さて唐突ですがお許し下さい。
私の糖質制限開始時における血清クレアチニンは0.80及び尿素窒素15.0、現在はそれぞれ1.22及び20.7と上昇傾向に有ります。必然的に高タンパク食となりますので、自己責任として、この数値上昇も止む無しと考えております。
その一方で、血清シスタチンCがここ最近の検査で0.85から0.58に激減いたしました。(eGFR96.3から142.70に好転)
それぞれの検査項目共に腎機能を推定するものですが、正反対の結果に戸惑いと同時に興味が沸いています。
患者さんでこのような検査値の変化を経験された方はいらっしゃるのでしょうか。
あ、最近ある時期から書き込みが少なくなり、ちょっぴり寂しいですね。
愛らしく微笑ましいコメントや、思わず頷く鋭い指摘も有り楽しみにしていたのですが。
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
> 患者さんでこのような検査値の変化を経験された方はいらっしゃるのでしょうか。
クレアチニン値よりシスタチンCの方が正確な腎機能を反映します。
例えばクレアチニン値は筋力トレーニング後などでも上がります。
従って、この場合は腎機能は改善していると判断できますね。
> 最近ある時期から書き込みが少なくなり、ちょっぴり寂しいですね。
私もコメントを頂く皆様とのやりとりを楽しみにしています。
未熟故、いいコメントを返せない時もあるかもしれませんが、よろしければこれからも気軽にコメントして頂ければ幸いです。
糖尿病ネットワークの記事
医療従事者と患者のコミュニケーションが不足
自身の糖尿病の治療計画について意見を求められた患者は13.6%
「DAWN2」調査は、糖尿病治療が患者にもらたす社会的・心理的負担を明らかにする目的で、日本を含む17ヵ国の1万5,000人以上の糖尿病患者や、その家族、糖尿病ケアに携わる医療従事者を対象に行われている国際調査。
糖尿病の治療では、患者自身による「セルフマネージメント」(自己管理)が求められる一方で、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、それに従い治療を受ける「アドヒアランス」も重要となる。
インターネットや交流サイトが世界的に普及し影響力を増している中で、「患者が中心となるケア」(person-centred care)を導き出し、糖尿病患者が主体的に治療に参加し、医療の質を高めていく手段を世界中の医療機関が模索している。
「DAWN2」調査では、積極的に治療に関与するよう促される患者が少ない現状が浮き彫りになった。治療計画を決定する際に、医療チームから意見を求められた患者は日本では13.6%(世界平均 29.2%)と低かった。さらに、診察時に分からないことがあれば質問をするよう医師や看護師などから促された患者も日本では21.4%(世界平均 33.6%)にとどまった。
***************
自分が飲んでいる薬の名前を知らない人が、相当数います。
「自分の病気の主治医は自分」という自覚が必要ですね。
医師や医療関係者と会話(質問・意見交流)が出来るのが、本来の姿ですね。
たがしゅうさん
梅が咲いてきました。東京で、梅見や桜見物の会を企画したいと思っています。
人生、コミュニケーションと遊びが大切ですね・・・
Re: 糖尿病ネットワークの記事
コメント頂き有難うございます.
> 医療従事者と患者のコミュニケーションが不足
身につまされる話です.
いろいろな患者さんがいて,コミュニケーションの難しさは日々感じています.
疲れたりしていると言わなくていい事まで言ってしまったりとか…,後悔と反省を繰り返しています.
完璧は難しいにしても,少しずつ成長していきたいと思っています.
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