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ワクチンは本当に免疫力を上げているのか

category - ワクチン熟考
2020/ 06/ 08
                 
私はこの新型コロナウイルス騒動において、専門家という立場からの意見の弱点というものを改めて痛感しています。

感染症の専門家であれば、この未曾有の一大感染症である新型コロナウイルス感染症に対して、

人々を正しい方向へと導く適切な助言や提言を行ってくれるものかと思いきや、

現実はそれとは全く逆の方向に動いているようにしか私には思えません。

糖質制限や湿潤療法を通じて、糖尿病や熱傷治療の専門家にも同様の構造があることは理解していたつもりでしたが、

感染症においても全く同じ構造が潜んでいたということ、そして今回はそのミスリーディングが世界中を長期的な制限や恐怖に陥れているという点で看過することができません。

勿論、その構造は専門家だけに由来するものではなく、表面的な科学情報に左右されて思考停止に陥っている民衆側の要因も大きいと思うわけですが、

ともかく、旧来のパラダイムと異なる事態が生じた際に、専門家の発言は注意深く吟味しなければならない、ということだと思います。

今回は、少し間が空いてしまいましたが、感染症界のスペシャリスト中のスペシャリスト、岩田健太郎先生著「新型コロナウイルスの真実」という本から「免疫力」について書かれたところを検証してみたいと思います。
            

(以下、p64-65より引用)

巷では「〇〇を食べたら治った!」みたいな話が出回っているようですが、基本的に取るに足りません。今のところ、新型コロナウィルスに関して「これをやったら治る」とか「予防に効く」ような食品はありません。

何しろ、現在の段階では、堅牢な臨床試験で証明された治療薬が存在しないわけですから、「私はこれ飲んだら大丈夫だった」みたいな納豆とかヨーグルトとか、ホメオパシーのレメディみたいなやつも全部でたらめだと思っていい。

そもそも、一般論として「免疫力アップ」と言う言葉は大体インチキだと思っていいんです
ステロイドとか免疫抑制剤のように、免疫力を「下げるもの」の候補は世の中にたくさんあります。あとで説明しますが、免疫力を下げる行動もたくさんあります。

でも、免疫力を総合的に上げる方法って、ないんです。
それを理解してもらうために、「そもそも免疫力とは何なのか」についてお話ししましょう。

「免疫力」とは病原体に対抗する力、つまり生体防御反応の強さのことです。これは、強くなれば強くなるほどいいものではなく、むしろ害になります。

アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症、関節リウマチなどの症状は「自己免疫疾患」に分類されますが、これらは全部免疫力が高すぎるがゆえに起きた弊害です。

つまり、免疫力ってバランスなので、高すぎても低すぎてもダメなので、「免疫力アップ」を売り物にしている時点で、既に間違いです。

ぼくも学生の頃に、免疫細胞の機能に関する実験をしていましたけど、一般的に免疫力アップを謳う医者がいたら、その人はインチキだと決めつけてほぼ間違いないでしょう。

それではインチキでなく免疫力を上げる方法はないのかと言うと、1つだけあります(専門家であれば「他にもある」と反論するでしょうが、一般の方が知っておくべきは「1つだけ」です)。

それはワクチンです。

(引用、ここまで)



岩田先生は、「免疫力」というのは、「生体防御反応の強さ」であると同時に、

「免疫力」とは「バランス」であり、高すぎても低すぎてもダメ、という見解を述べておられます。

そしてアトピー性皮膚炎や関節リウマチなどの「自己免疫疾患」は免疫力が高すぎる状態だとも述べておられます。

この「免疫力」に関しては、私も以前記事で見解を述べましたが、

私自身は、「免疫力とは、発炎反応と終炎反応のバランス」だと定義しています。

なので、私の定義でいくと岩田先生が言う所の免疫力が高すぎる「自己免疫疾患」というのは、

「発炎反応>>終炎反応」という形で「バランスが取れていない」ということになり、「免疫力は低い」状態ということになります。

はたして、これはどちらの見解が妥当だということになるのでしょうか。

おそらく岩田先生の「免疫力」の捉え方は、岩田先生に限らず多くの医師がそう考えているのではないかと思いますが、

そのように「免疫力」を「生体防御反応の強さ」と定義してしまうと、「自己免疫疾患」と呼ばれる状態は、生体防御反応が高いのに生体の恒常性が崩れてしまっている状態という矛盾を生み出すことにつながってしまいます。

「自己免疫疾患」と呼ばれる状態の中で、激しかったり、くすぶったりする形で「炎症反応」が持続的に起こっていることは事実ですが、

そして「炎症反応」というのは確かに「免疫」という現象の中の大きな部分を占める要素には違いありませんが、

だからといって、それを「免疫力が高すぎる状態」と考えてしまうと矛盾を生じてくることになるのではないかと私は思います。

そしてこの解釈の相違は、この引用文の中で最も強烈な岩田先生の意見、「一般的に免疫力アップを謳う医者がいたら、その人はインチキだと決めつけてほぼ間違いない」へとつながる要因となっているようにも思えます。

というのも岩田先生の「免疫力」の定義で言えば、「免疫力アップ」とは「必ずしもよいとは限らない行為」となりますし、

私の「免疫力」の定義で言えば、「免疫力アップ」とは「崩れたバランスを整える行為」となりますので、

これはインチキどころか、医者としてまず試みなければならない基本的な診療スタイル、だということになります。

そんな「免疫力アップ」に対して否定的な見解を持っている岩田先生が、

一般の方向けに唯一の免疫力アップの方法があるのだとすれば、それは「ワクチン」だと述べておられます。

「ワクチン」については、最近も記事にしましたが、今までは私も西洋医学の進歩に伴う大きな功績の一つだと考えていました。

しかしここに来て、その意義というものを大きく見直す必要があるという見解を持ちつつあります。

というのも「免疫力」というものを、「バランス」と考えた時に、

ワクチンというものは果たして、「バランスを整える行為になるのか」という疑問が生じたからです。

そして2019年11月とか12月の時点では、世界に誰も感染者がいなかった新型コロナウイルスに対して、

ワクチンは当然存在していないし、抗体を持っている人間などいなかった状況であったにも関わらず、

ほとんどの人類は少なくとも発病せずに済んでいる、一部の高リスク者における死亡者の続出に注目が集まったためにパンデミックと表現されてはいるけれど、

それでも人類全体でみると圧倒的多数が発病せずに済んでいるという現実を客観的に見渡した時に、

はたして特定の病原体に対してのみの抗体を過剰産生させる行為というのは、どれほどの意義があるのかと、

そしてそのような特定の抗体だけを人為的に過剰産生させるような試みは、「バランス」の観点から言うとむしろ「免疫力を低下させることにさえつながりうる行為になりやしないか」と、

そう思っていくと、今まで正しいと考えていたワクチンに関する医療情報のすべてを抜本的に考え直してみる必要性を感じました。

その作業を通じて私が感じたことがあるのですが、

長くなりそうなので、ひとまず今回はここで止めておこうと思います。


たがしゅう
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コメント

非公開コメント
        

唯一の手段はワクチン!?
ウィルスに対抗する唯一の手段がワクチンだとしたら、ワクチンの無い新型コロナには人類は打つ手無しということでしょうか。
人類はこのままコロナウィルスで滅亡するのでしょうか。
大変ですね。
Re: 唯一の手段はワクチン!?
KAZ さん

 コメント頂き有難うございます。

 新型コロナウイルス感染症に対して、ほとんどの人がワクチンなしで無症状または軽症で済んでいるというれっきとした事実があります。
 もしワクチンが効果をもたらすというのであれば、ごく少数の高リスク者のリスクを下げるためということになると思いますが、身体システムがオーバーヒートしている高リスク者に、さらに人為的な抗原接種で強力な刺激を加えることがそうした高リスク者の人を救うアプローチとなるようには私には到底思えません。

 新型コロナウイルス感染症問題から身を守るために行うべきことはワクチンを打つことではないと私は考えています。
No title
 感染症対策の専門家と、免疫学の専門家の間には深い溝があるように見えます。
 岩田先生は感染症の専門家らしいですが、感染症の専門家の方法論は「お薬で感染症の原因であるバイ菌を根絶しましょう」だと思います。だから、そんなお薬の無いコロナに対しては、「全てを犠牲にしても感染を防ぐべし」としか言えないと見受けられるのですが、いかがでしょうか。 
 「コロナで無くなられる方が高齢者に偏っている」という事実だけで、「免疫力が強すぎるから重症化する」などという論旨は破綻しているといえると考えます。

 免疫学(具体的にはサイトカインストームとは何かとか)が難しすぎるので、今回の岩田先生のような発言が表に出すぎているのだとは思いますが、免疫力を低下させる要因である、心理的なストレス・歯周病や糖質中毒といった内部炎症・体温の低下(冬に風邪がはやる理由?)を避けることで、コロナ対策は十分だと思います。
 ※もっとも糖質中毒対策難題を広めること自体は難題ですね。
 
 今回のコロナに対する専門家の意見としては、疫学の専門家の「東アジアでは重症化していない(ただし理由は不明)」と、免疫学からの「自然免疫が十全に機能していればコロナは怖くない」を重視べきだと考えます。
 なのに、世間一般に分かりやすいというだけで感染症の専門家の意見を政府マスコミが取り上げてしまったことが、問題を深刻化させた大きな要因ではないでしょうか。

Re: No title
タヌパパ さん

 コメント頂き有難うございます。

>  感染症の専門家の方法論は「お薬で感染症の原因であるバイ菌を根絶しましょう」だと思います。だから、そんなお薬の無いコロナに対しては、「全てを犠牲にしても感染を防ぐべし」としか言えないと見受けられるのですが、いかがでしょうか。 

 おそらく感染症の専門家のスタンスとしては、勿論根絶を目指しはするけれどそれは理想論となりがちなので、現実的には「コントロールしよう」という考えが根底にあるのではないかと思われます。
 ただ人為的なものをコントロールしようというならまだしも、実はウイルスをコントロールすることは自然そのものをコントロールしようとする無理難題に通じます。例えるなら、台風や地震をコントロールしようとするくらい無茶なことです。

 しかし感染症の専門家はおそらくそのことに気づいていません。今までコントロールできた歴史があるように思えるからです。「天然痘」をはじめとして今まで人為的にコントロールできたように思えたことが本当にそうなのかどうか、もう一度よく考え直す必要があるのではないかと私は考える次第です。

 そして本質的にコントロールできることは、糖質摂取やストレスマネジメントなど、常に自分の中にあるものに対してだけなのではないでしょうか。
 
>  世間一般に分かりやすいというだけで感染症の専門家の意見を政府マスコミが取り上げてしまったことが、問題を深刻化させた大きな要因ではないでしょうか。

 専門家の意見そのものだけではなく、科学というものへの絶対的信頼感の誤解、集団の大多数が常識というものを疑えないという社会構造、見えないもの未知のものに対して様々な解釈が挟まる余地など、様々な要因が複雑化して背景に潜んでいるようにも思えますね。