「身体が欲するものを食べる」の落とし穴
2014/02/06 00:01:00 |
ふと思った事 |
コメント:23件
糖質制限をすると全体的に体調が良くなります。
おおざっぱに言えば、もともとの身体の機能が効率よく働くといった感じです。
「糖質を制限する」と言うと、本来の状態から操作を加えて体調を改善しているような印象を受けるかもしれませんが、
実際には今の糖質を制限した状態の方が本来の状態であり、そこから糖質過剰になって現代の病気を作りやすい食生活になってしまっているのだと思います。
糖質制限をして本来の状態になれば食欲が正常化し、食欲の赴くまま食べていてもそれほど食べ過ぎにならずに済みます。
だから私は基本的に「身体が欲するものを欲するがままに食べる」というスタンスでいいと思っていますが、
それはあくまで「糖質を制限していれば」の話です。
糖質を制限せずして欲するままにしてしまうと歯止めがきかなくなります。
糖質制限実践前の私がまさにそうでした。
当時は「糖質の中毒性」の存在など全く知らなかったので、
食べ過ぎてもう呑酸症状まで出ているのに空腹が満たされず、それでもまだ食べ続けてしまう自分が嫌で嫌でしようがありませんでした。
今ならそれが「糖質の中毒性」によって脳が糖質依存の状態に陥ってしまっていたのだとわかります。
逆に言えば糖質をやめない限りは、「糖質の中毒性」に気がつく事は難しいということです。
もしも「糖質の中毒性」に気がつかないまま、大量の糖質とともに「身体が欲するままに食べて」しまったら、
おそらくは私のように脳が糖質依存に陥ります。
糖質依存の症状の出方は人によって様々です。私の場合は止まらない肥満ループでしたが、
人によっては原因不明の頭痛を生じ、それを押さえるために糖質をとり、またすぐ効果が切れたら次の糖質を欲する、という悪循環を産む場合もあります。
倦怠感を繰り返すパターンもありました。これはうつ病と間違われる可能性もあります。
「自分は米が好きだから」「甘いものはどうしてもやめられない」という方、
是非とも一度はしっかりと糖質制限に取り組んでみてください。
そうすれば、それが糖質によって作られた自分かどうかがわかります。
「身体が欲するものを食べる」を実践する時には、
中毒性のある物質の存在を考えていないと、
足元を救われてしまうかもしれません。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
もらう
確かに、炭水化物ダイスキ!人間でした
残すな、タベナキャァだめ!もったいない、力がつくぞ、みたいなこと、言われ続け〔汗)
いろんな、集まりの中で、いっつも、食べ物が、私の前に集まる
ほら、あげるよ(^^)食べてみな!これも、あげるぅーみたいな(^^)
断らない私、無理して食べてたとこがある。。。。
もったいない、っておもっちゃうんですよね、人が残してるものを見ると〔汗)
食べ物に対して、い、や、し、い?のかなぁ?
てか、お供えのように〔汗)私の前には食べ物が集まる(^^)
んまぁ、それだけで、ブーデーになったんじゃあないと思うけど(^^)
甘いものはダイスキというわけでもなく、以外と少ししか食べられません。
食事の量がほかの人より多かったのが、入院食でわかりました〔大汗)
今までドンだけ、食べてたのか!と反省
今では、こんだけーでも、足りるのね。みたいになってますぅ(^^)
米もん、も、あまり欲しくなくなってきている、今日この頃でっす!
1/29 献血の結果
体調が、野生に帰ったようで調子いいです。
さて、21か月前に、Hab1c 14.5 食後血糖値 553 もあった私ですが、献血の結果が郵送されてきました。
●グリコアルブミン(GA) 13.5
HbA1cで およそ 4.8(NGSP)
http://www.asahi-kasei.co.jp/shindan/ga-l/intro01.html
ALT(GPT) 19
γ-GTP 30
総蛋白 6.8
アルブミン ALB 4.3
A/G 比 1.8
コレステロール 202
ヘモグロビン濃度 13.5
その他 異常なし です
お酒の飲みすぎで肝機能が悪化してから献血を控えていたので、実に13年ぶりの献血です。
人の役に立てて、自分の血液状態もチェック出来る。
いいことです。
ただし、献血の前後に、赤十字のスタッフから400cc献血なので、糖質一杯の飲み物やお菓子を摂取するよう勧められました。
血糖値が上がると良くないので、少しだけ飲んで、お菓子は食べませんでした。
これで、HbA1c 5 前後を、15か月維持しています。
「長期的には、体に悪いのでは・・」とは、全く思えません。
私は、かなりひどい花粉症ですが、糖質制限で、今年どの程度の症状になるか、楽しみです。
たがしゅうさん
東京は、おとといの雪で、かなり冷え込んでいます・・・
そちらも寒いでしょうね・・
お体に気をつけて。
糖質制限の効果
余寒お見舞い申し上げます。
今朝の室温、4度でした。でも、今年は足から寒くなる底冷えを感じず、これも糖質制限の効果..ではなくて、本来の状態なんですね。
ところで、今日は至宝 福山雅治さんのお誕生日、45歳です。福山さんが実は糖質制限をなさっているのは、ファンの間では知られていることです。歌番組でかかる彼の30代のVTRより、再放送中の過去のNHK大河「龍馬伝」の姿より、45歳の今が一番シャープで魅力的ってどういうことでしょう。
わきまえなく糖質を食べはってメタボのおっさんにならはるのも、控えて福山さんにならはるのも自分で決められるんです。
もちろん見た目とその人の人格とは何の関係もないです。でも福山さんになった方がたぶん楽しいし、健康的でしょう♪
Re: もらう
コメント頂き有難うございます。
糖質制限をすることで自分の本来の姿が見えてくるように思います。
Re: 1/29 献血の結果
お元気そうで何よりです。
こちらも相当寒いですが、幸い元気にしています。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
Re: 糖質制限の効果
コメント頂き有難うございます。
福山雅治さん、どこまでも格好いいですよね。糖質制限実践者希望の星です。
私もああいう年の取り方をしていきたいです。
糖質制限解除してます
糖質制限を始めて、体重もピークから25キロ減量し、持病だったぜんそくからも3ヶ月前に完全に解放され、LDLだけはまだ少し高いのですけど、他の血液検査の数字は全く正常なので、少し毎回の食事で再び白米お茶碗1杯ほどは食べるようになりました。というのは、完全なスーパー糖制限食では、まだまだ体重の減少が続きそうな感じだからです。もちろん昔は1日3食当たり前でしたけど、今は一日2食です。その状況で、スーパー糖制限食だと、どこまで体重減少が続くか不気味なので、毎回食事に白米1杯を加えることで、なんとか体重を65キロ前後に留めることができるようになりました。ちなみに身長は170センチなので、BMIは22で標準そのものですし、体内年齢も実年齢58歳に対し、43歳とすごくよくなってます。
もちろん糖質制限を緩めたのはこの体重を維持することが目的で、リバウンドはふたたびぜんそくや高血圧の発生を惹起しますので、それだけは避けたいので、通常の食事以外では、麺類とかケーキとか、清涼飲料水、お菓子の類は一切口にしていません。それはたがしゅう先生も書かれているように、私もそういう糖質ガンガンの食べ物にはすでにコントロールできる習慣が出来上がっているからです。
そういう意味で、スーパー糖制限食というのはよほど糖尿病他で治療を必要とされている方々以外は現実的に続けることは難しいのではないかというのが現在の私の心境です。
もちろん引き続き、軽度な運動として毎日1時間のウォーキングも欠かしていないことも追記ておきます。
スタチンさん 今晩は・・
気になったのですが、肉・魚・卵などで栄養が足りていれば、体重減少は、ある時点で止まると思います。
また
>スーパー糖制限食というのはよほど糖尿病他で治療を必要とされている方々以 外は現実的に続けることは難しいのではないかというのが現在の私の心境で す。
というのは、率直なご意見ですね。
HbA1c 5 をキープしている私ですが、ご飯を一膳食べると、血糖値は、200近くに上がります。
いつ血糖値が上がるようになるかは、その人のすい臓の機能によりますが、私は、健康な人も、なるべく糖質を避けたほうが良いのではないかと考えています。
Re: 糖質制限解除してます
コメント頂き有難うございます.
糖質制限への取り組み方は,さまざまなスタンスがあっていいと思います.
私の考えは,糖質制限は病気の人の治療食というよりは,人類の基本的な食事の在り方だと思うので,健康な人も病気の予防のために実践すべきだ,というものです.だから自分は糖尿病ではありませんが実践し続けています.
だからといってそう考えない人を私は否定しませんし,強く糖質制限を勧めもしません.
しかし相手が病人の場合は話は別です.その場合は私は糖質制限の事をまず伝えると思います.
わんわんこと長谷川様
まあ、昔からタバコ等の習慣もなく、深酒もないので、現在のところ既往症として糖尿病などではないので、白米は気にせずたべているところです。
糖質制限パン
本日、カンブリア宮殿という番組で、「パン・アキモト」というパン屋さんが紹介されていました。
このパン屋さんでは、生地にコンニャクを混ぜた糖類がほぼゼロのパンを造っているそうです。
糖尿病患者の方の依頼で、開発したそうで、カロリーは従来のパンの1割減ということです。
カロリーよりも糖質を大幅にカットしたということは、糖質制限が糖尿病に有効だということを理解されているのでしょうね。
少しずつ糖質制限が認知されているように思います。
他の大手パンメーカーも便乗してコンニャク入りの糖質制限パンを造りだせば、ますます糖質制限が広まると思うのですが。
他にも救缶鳥という長期保存できるパンの缶詰も製造しており、非常食としてよく利用されているそうです。海外の被災地にも無償で提供しているみたいですよ。
なお、「パン・アキモト」で検索したら、番組終了直後だからか、アクセスできませんでした。
立場
I,can プラス I must
続けることができる 続けなければならない
単なるダイエットだけでは、くじけるでしょうねえ。。(^^)
結局のところ
もちろん、惜しみなく糖質制限の話しをします。
その話を聞いたみんなはまず最初の一言が「炭水化物大好きだから止められない」です。
先日、私の話を聞いた知人がちょっとダイエットしたいと思って試してみたという話をしてくれました。知人の結果は、糖質制限生活は1日で断念。知人がやってみて思ったことは<私は炭水化物が大好きだって改めてわかったし糖尿病じゃないから別にしなくてもいいか>だそうです。
私の周囲やこちらのコメントを見ても思っていますが結局のところ病気じゃない方は糖尿病じゃないからいいかに委ねてしまうのですよね。病気でなくて糖質制限生活をする方にはゆるさがあってもそれでいいのですよね。
自分自身にしか悲鳴は聞こえないけれど聞こえてきたときはアウト!!
私自身は気づかずに病気になってしまった立場だからわかった時は後悔したし怖かったです。ネットで調べ辿り着いた糖質制限。本当に助かったわけで...私は知人の話を聞いてちょっとがっかりした部分もあったけれど逆に糖質依存の怖さを改めて実感し断ち切れた私を褒めようと思いました。
病気や心の痛み辛さは同じ立場になった人にしかわからないに尽きますね。そうなって初めて真剣に聞く姿勢が生まれるのだと思います。
だから無理強いはしません。
それでもやっぱり糖質制限の良さはわかってもらいたかったな。炭水化物が好きだと強調されることになるとは残念でした。
Re: 立場
コメント頂き有難うございます.
> 病気に、なってみればわかると思う。
その通りですね.健康な人ほどなかなかわかってもらえないと感じています.
Re: 結局のところ
コメント頂き有難うございます.
> 知人がやってみて思ったことは<私は炭水化物が大好きだって改めてわかったし糖尿病じゃないから別にしなくてもいいか>だそうです。
私も患者さんに糖質制限を勧めていて同様の経験をよくします.
救える方法があるのに救えない…,悔しい思いです.
2013年10月19日(土)の本ブログ記事
「どうしてもわかってくれない人」
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-60.html
もご参照下さい.
過食症もまた糖質依存が一因ではないでしょうか?
おちゃずけと申します。
私は、2ヶ月前に糖質制限の仲間入りをさせていただきました。
以来、先生の記事は毎日拝読し勉強させていただいております。
特に、今回の記事に強く思うところがあり書き込みさせていただきました。
と申しますのも、私もかつて
「身体が欲するものを食べる」生活を
何年も繰り返しておりました。
それも半端ではなく、ケーキ丸々一台、2Lアイスすべて、菓子パン何十個・・・
胃がパンパンになっても、心が充たされず
吐いて、また食べる・・・・
そう過食症でした。
当時、過食症の原因は
過度なカロリー制限ダイエットによる糖質の不足であり、
治療には脳の唯一のエネルギー限である糖質をしっかりと取ること・・・
と言われておりました。
しかし、先生の記事を拝見し、ふと
過食症の原因の一つは
糖質依存症・・・ではないかと考えました。
もちろん、素人の思い付きではありますが、
もしそうであるならば、糖質制限は
現在もなお多くの人が苦しむ、この病の
早期治療の役に立つのでは・・・とかすかに希望を抱いております。
糖質制限は、まだまだ奥が深いですね。
今後もしっかりと学んで、実践していきたいと思っています。
おちゃずけ
Re: 糖質制限パン
www.panakimoto.com/petit/index.html
一般のパンよりは、糖質は少ないですが…
Re: 糖質制限パン
情報を頂き有難うございます。
糖質制限の考えが様々な分野から広がってきていますね。好ましい事です。
Re: 糖質制限パン
テレビでは「糖類」がほぼゼロといった表現でしたので、「糖質」がほぼゼロというのとは違いますね。
さらなる改良に期待しましょう。
パン
フスマだけでは、パンとはいえないし、必ず小麦粉を入れないと、パンとはいえない
むしろ、ヤワラカイ、クッキー?
パン教室を自宅でやってたんで、イロイロ作ってみましたが。。。。。
血糖値は上がります。
こんにゃく入れればカロリー、炭水化物が、少なくてすむという発想で作られているようですが、値段は高いし、うまくない(--)
ダイエット目的ならまぁ、いいかとおもうけど、糖尿病患者はやめたほうがいいとおもう、まずくて、高くて、小麦粉は少なからず入ってるし
パンの方がご飯より少しの量で血糖値が、跳ね上がります〔自分で実験済み)
Re: Re: 糖質制限パン
情報を頂き有難うございます。
Re: パン
コメント頂き有難うございます。
実体験からの御意見、参考になります。
Re: 過食症もまた糖質依存が一因ではないでしょうか?
コメント頂き有難うございます。
> 過食症の原因の一つは
> 糖質依存症・・・ではないかと考えました。
私もそう考えます。というよりも私自身もそうでした。
おそらくは糖質の中毒性に脳が麻痺し、糖質が切れる度に次の糖質を欲するように過剰に食欲が引き起こされていたということだと思います。
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