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偶然の出会いと必然の出会い

category - ふと思った事
2019/ 10/ 22
                 
夏井先生の湿潤療法が「なつい式湿潤療法®」として確立するまでに、

勿論、様々な人との出会いが折り重なってきた経緯があると思いますが、

その中でも重要であった出会いが2回あるのではないかと私は感じました。

1回は褥創のラップ療法を確立した鳥谷部俊一先生との出会い、

もう1回は今や「なつい式湿潤療法®」を行う上では欠かせない治療材料を制作した製造機械メーカー、株式会社瑞光(ずいこう)との出会いです。

書籍「患者よ、医者から逃げろ その手術、本当に必要ですか?」にはそれぞれの出会いについて次のように書かれています。
            

(以下、p43より引用)

(前略)

実は「褥瘡のラップ療法」の提唱者の鳥谷部俊一先生と私の足跡は、偶然にも見事なまでにシンクロしているのである。

(中略)

ところが、鳥谷部先生と私は、2002年7月まで、顔を合わせたこともなければ、メールのやり取りをしたこともなかったのだ。

一応、東北大学医学部の先輩後輩という関係だが、在学中も卒業後も全く接点はなかったからだ。

それなのに、奥羽山脈を挟んだ東北の田舎の病院で、全く同時期に「傷を感想させない」治療の臨床応用を、別個に同時発生的に始めたのだ。

(引用、ここまで)



(以下、p65-66より引用)

(前略)

2002年6月に、瑞光という聞き慣れないメーカーからメールが入った。

高吸収性ポリマーを使った紙オムツや生理用ナプキンなどの使い捨て製品に関係する企業で、

自社が持っている吸水体技術を使った治療材料を開発したい、との内容だった。

後で知ったのだが、瑞光は紙オムツや生理用ナプキンなどを製造する機械を作っているメーカーで、この分野では国内シェア80%、海外シェア30%という『がっちりマンデー!!』的な企業で、

医療機材メーカーでも医薬品メーカーでもない純粋な製造機械メーカーである。

会って話を聞くと、本社は大阪の摂津市にあり、阪神・淡路大震災(1995年)でケガ人が多数発生した経験から、最も得意とする高吸水性ポリマーの技術を活かして、安価で治療効果のある治療材料を作れないかと考えていたそうだ。

そしてネットで湿潤療法を知り、連絡をしてきたのだという。

(引用、ここまで)



それぞれの出会いについて、ここからそれぞれ興味深いエピソードが描かれているので、

興味のある方は是非、書籍を購入され読んでみてほしいのですが、

鳥谷部先生との出会いと、株式会社瑞光との出会いとでは、決定的な違いがあります。

それは前者は偶然の出会い、後者は必然の出会いということです。

言い換えれば鳥谷部先生とはなぜか運よく出会うことができたけれど、株式会社瑞光とは自らの努力によって引き寄せられて出会うことができたとも言えるかもしれません。

「引き寄せの法則」と呼ばれる法則もあるように、人との出会いはある程度自分の努力によって引き寄せられる部分があると思います。

夏井先生と株式会社瑞光との出会いは、夏井先生がネットで湿潤療法についての情報発信を行っていたからこそ起こった出会いです。

しかしながら鳥谷部先生との出会いは全くの偶然としか言いようがない流れで生まれています。

これに関しては不思議としか言いようがなく、ここで鳥谷部先生と出会っていなければ、その後の流れも潰えていたであろうことを考えると、

これは本当に単なる偶然と片づけてよいのかという疑問が頭をよぎります。


私の好きな相田みつを先生の詩に、次のようなものがあります。

「ひとの世のしあわせは人と人とが逢うことからはじまる よき出逢いを」


人との出会いが人生を大きく動かすことは間違いないと思います。

その出会いは自分の努力によって引き寄せられる部分もあるし、必然を超越し偶然と解釈される不思議な出会いもある。

いずれにしても人との出会いを大事にしていきたいものですね。


たがしゅう
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