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誰から言われる言葉が一番響くのか

category - ふと思った事
2019/ 10/ 05
                 
先日、相田みつを美術館に再訪した時の話です。

とある女子中学生が同美術館を訪れてこんな感想を残していったというのが紹介されていました。

「普段親に言われたら反抗してしまうようなことでも、みつをちゃんに言われるとなんかそうかもって思ってしまう」

たいていの人には反抗期という時代があると思います。

しかしその正体についてあまり明らかにされていないようにと思います。

なぜ相田みつを先生に言われると納得できる言葉が、親に言われると腹が立ってしまうのでしょうか。
            

それは人と人との距離感の問題なのではないかと私は思います。

言われた事に腹が立つということは、ひとつその指摘が芯をついているという可能性があると思います。

しかも距離感の近い親子の間柄であれば、その芯をついた指摘を一切の配慮なくストレートに相手にぶつけることも珍しくありません。

逆に言えば距離が近いからこそ本音をぶつけることができる、とも言えると思います。

芯をついた指摘をされると、痛いところをつかれた場合は特に、プライド故にそれを素直に認められないことってあると思います。

だから怒りという反応を起こすことによってそのプライドを傷つけられることが自分を守ろうとしているのかもしれません。

ところが同じことを言われるのでも、相田みつを先生という第三者でかつ放つ言葉に重みのある人に言われる場合であれば、

その芯をついた指摘のありのままを本人に受け入れてもらいやすくなる、という可能性があるように思います。


実はこれは私がストレスマネジメント指導を行う時にも応用の効く話です。

患者さんの無意識の問題に意識を向けさせて、

その思考の問題点をズバリと指摘してしまうことは、

相手との距離感によっては、反感をあおる危険性があるということになると思います。

医師と患者という溝のある関係を、もっとなるべく平らかにすることは大切かもしれませんが、

一方で一定の距離感があるからこそ届く言葉もあるのだということを知っておく必要があるということです。

オンライン診療において私と患者さんとの距離感の取り方と、

患者さんに私をどのように思ってもらうべきかというヒントは、

相田みつを先生の周りから思われているイメージを参考にするとよいのかもしれません。


たがしゅう

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