化学物質まみれの食にあふれた世界で生きるためのコツ
2019/03/21 00:00:01 |
ふと思った事 |
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食べ物の事について勉強していると、
普段意識はしないけれど、便利の陰に隠れた食品産業の闇とも呼べる事実に直面すると思います。
考えてみれば、私達が普段から利用するコンビニやスーパーマーケットで、
24時間食品を安定的に購入することができるシステムが成立するためには、
何らかの人為が加えられなければならないことは容易に理解できます。 そんなことは自然界では到底起こり得ないことです。
いつでも新鮮な食べものが食べられるように、あるいは美味しそうに見えるように、
保存料や着色料などの添加物が加えられることもそうですし、
大量に食肉や乳製品を生産するために動物を家畜化し、
大量のホルモン剤を打ったり炭水化物を飼料に与えたりして、いわばドーピング的に不自然な大きさへと動物を育てて、
妊娠・出産までもが人間の都合でコントロールされ、また人間の都合で殺処分されたりする現実があります。
ただし多くの人達はそういう現実を何となくは知りながらも考えないようにして、
現実の便利さに甘んじているというのが実情ではないかと思います。私もそのうちの一人です、
でも中にはこうした話を聞いて、動物虐待思想へとつながり動物性食品を徹底的に忌避する行動をとるようになったり、
あるいは自然食品を愛し、農薬を一切使わない自然のままの野菜を育てたりするなど、
自分の中での認知的不協和を解消するために具体的な行動に移すという方もいらっしゃると思います。
こうした方々の行動はホルモン剤などで不健康になった不自然な動物性食品や、
人工添加物によって不自然に新鮮化された野菜や果物などに含まれる見えない化学物質の害から身を守っている側面があるかもしれませんが、
やはりそうなると食べられる食品にも限りが出てくるので、こだわればこだわるほどそこはストレスになってくる危険性があると思います。
人工添加物やホルモン剤の無意識的な摂取とそれによる未知の害に対する私の考え方はこうです。
今の世の中で便利さの恩恵を受けて今日まで私は生きてこられているという事実がまずあります。
動物虐待と言えばそうかもしれませんが、それによって助けられている命があることもまた事実、
食べるとは誰かの命を食べること、それはベジタリアンになろうと植物の命を奪っているわけだから、本質的には同じことです。
だから食べて生きさせてもらっている以上は他者の命を奪っている事実からは逃れられるはずもなく、そのことは甘んじて受け入れます。
その生きさせてもらっている代わりに自分はこの先も精一杯生きていくと、
地球上にある生命と呼ばれるものの全てを仲間と捉えた時には、私達は食べる行為によって命のバトンを受け継いでいる、そんな側面があることに気づきます。
そんな私達もいつかは死に、どういう形で葬られるにしても何らかの形で自然界へ還元されます。
だから順番が早いか遅いかだけで、地球生命全体の壮大なバトンリレーに参加しているのだと思えば、食べることにいちいち罪悪感を感じる必要はないはずです。
もう一つは化学物質の有害性に関してですが、
これについても不確かな部分はあるものの、未知の要因も含めて確かに不自然な食品を食べ続けて健康を害する可能性はあると思います。
ただそれを一つ一つの物質に注目し、それらをすべて除去しようとしていたらキリがありません。
だからこれに対して私は、便利さを享受する代わりに引き受ける未知の化学物質による健康への害は、
身体が持つ毒排出システムをフル稼動することで切り抜けようとします。
具体的には一日一食を基本におくことで、毒を入れる頻度を最小限に抑え、
かつ絶食時間を長くすることでオートファジーを中心にリサイクル及び不溶性蛋白浄化システムを活性化させます。
消化管にも停滞が起こりにくくなり、有毒物質が身体に蓄積されにくいとうメリットもあります。
こうすれば少々の毒が入っても除去または浄化されますし、
現代社会の便利さをそのままの形で享受することもできます。
そしてこう考えれば、食べることに引け目を感じる必要はなくなるし、
それどころか食べられた生き物やこのシステムを維持するために日夜努力している人達、
すべてのものに感謝する気持ちが芽生えてくるように思います。
せっかく生かせてもらうのならば堂々と感謝の気持ちを持ち合わせて日々を懸命に生きる、
その方が食べられたものたちのためにもなるのではないかと私は考える次第です。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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