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医療情報を囲い込まない

category - ふと思った事
2019/ 01/ 27
                 
本日は最近よく耳にする「オンラインサロン」について私見を述べたいと思います。

はじめに、私自身は「オンラインサロン」なるものに参加したことはないので、あくまでもそうした人間の個人の見解だと御理解頂いた上でお読み頂ければ幸いです。

「オンラインサロン」とは、主催者へ会費を支払って参加するクローズドグループで、

参加すれば特別な情報を入手することができる代わりに、参加者へはいかなる場合でも他所へ情報を漏洩してはならない、というルールを守らなければならないというものだと思います。

一言で言えば、「価値ある情報の囲い込み」ということだと思いますが、

私はその発想があまり好きではありません。
            

なぜならば、価値ある情報は皆にシェアされるべき、という考えを持っているからです。

それは私が医療に携わっているということが関係していると思いますし、

自分だけが幸せになることは本当の幸せではないという価値観も影響していることと思います。

情報を囲い込むということは、囲い込んだ人達の中だけで情報の恩恵が独占されてしまうわけですし、

情報の提供者に極めて偏った収入が入り、幸せの構造はこれまたいびつなものになります。

よくヒーローショーにおける悪役が「世界を我がものにするのだ〜」などと言いますが、

自分だけが幸せで、他の全ての人が皆不幸なその世界で、その悪役は本当の意味で幸せに過ごせるのでしょうか。

それこそ良心と共感性が欠如したサイコパスであればそれでも幸せなのかもしれませんが、私はそうは考えられない人間です。


価値ある情報は皆にシェアされてこそ価値を産むと私は考えています。

だから漏洩してはならない情報をお金を払って独占するくらいなら、私にはその情報は最初から不要です。

だから「オンラインサロン」には興味がないのだと思います。

それに例えば私はオンライン診療の構想を包み隠さずに書き綴り続けていますが、

こうしてオープンにすることで、まだオンライン診療について知らない人達にその可能性を感じてもらうことができますし、

そうした人達が増えてこそオンライン診療は実現できるという側面もあるわけですから、情報を囲い込んでろくなことはないのです。

またオープンにすることで、様々な知識人から自分が気付いていない盲点を補ってもらえる可能性も出てきます。

不完全なシステムは社会の中でもまれてこそ、より良いシステムへと変化していくと思います。

さらに言えば、オープンにすることで、私よりも先に私の構想するオンライン診療を実現してしまう人が出てくる可能性もあるわけですが、

それはそれで願ったり叶ったりなのです。なぜならばこのオンライン診療で広く患者さんに選択肢を広げ、

主体的医療を展開しやすくすることが私の最大の目的なので、

私と同様のスタンスでオンライン診療を行う医師が増えることは私にとって非常にウェルカムなことなのです。


「医学の情報に著作権はない」

我が師匠、夏井睦先生のお言葉です。

そういうスタンスが私の性に合っています。


たがしゅう

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