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専門家も最初は素人
最初はどこにでもいるような一般の医師、いやむしろ出来が悪い方の医師でした。
つまり糖質制限に関してはズブの素人と言っても過言ではありませんでした。
しかしそれが一度興味を持ち、様々な情報に触れ、実体験を繰り返しながら、
一つひとつの事柄を自分の頭で丁寧に考え続けていった結果、
自分で言うのもなんですが、きっと糖質制限の専門家と言ってもいいくらいの知識や経験を身に着けることができました。
もしも糖質制限医療に関しての専門医試験があれば、私は無勉強でも合格する自信があります。
そんな傲慢なことを言っておりますが、今回は何も自分の自慢話をしようという訳ではありません。
要するにどんな専門家もはじめは皆素人だったということです。
「自分は素人だから先生にお任せ」という発想は主体的医療からは程遠い危ういものの考え方です。
誰しもそう考えたくなる気持ちはわかります。そう考えた方が圧倒的に楽ですから。
けれど人生で何を行うにもまず健康があってこそです。
誰しも自分の健康の専門家であって然るべきなのではないでしょうか。
自分自身の専門家たりうる人間はどう考えても自分しかいません。
私はたまたま興味を持っている分野が医療で、自分が医師の立場で、様々な健康情報を手に入れやすい立場にあったので、
特に意識することなく今の糖質制限に詳しい状況を作ることができましたが、
そうではない人にとっては自分の健康の専門家になるというのは厳しい道のりに思えるかもしれません。
しかしながら、私自身が運よく歩んできた今日までの道のりを顧みれば、
私にだけ知識を積み重ねていく特別な才能があったわけでは決してありません。
ただ毎日考え続けるという地道で地味な作業の繰り返しが、
少しずつ、しかし着実に自分の思考の幅を広げていってくれたのです。
これはきっと誰にとっても同じ構造が成立するはずだと私は考える次第です。
人生で何か成し遂げるべきことがあるという方、
また愛する人や自分を必要としてくれる人がいるという方、
あるいは人生の道に迷い何をすべきか見失っているというすべての方へ、
自分自身の健康の専門家となるために、一歩ずつしかし着実に自分の健康について自分の頭で考えていくというのはいかがでしょうか。
その作業を積み重ね続けていれば、いつかきっと気付くはずです。
自分の健康について胸を張って考えることが出来ている自分に。
千里の道も一歩から、です。
たがしゅう
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