感動は身近なところに
2018/08/20 00:00:01 |
ふと思った事 |
コメント:2件
お盆休みを1週間ほどもらい実家に帰っておりました。
今や実家とは随分離れたところで生活するようになりましたので、
それまでは実家での生活が日常であったはずなのに、実家に帰ることが非日常となってしまいました。
それにしてもこういう非日常状態の時というのは、
普段はしない行動をしたり、普段であれば絶対に買わないであろうものを買ったりしてしまいます。
旅行で観光地に行った時にお土産屋さんでついつい何か買ってしまうような行動というのは、
旅行者心理をうまくついているように私には思えます。
そういう時に私達は必ずしも合理的な選択をしていないように思います。
せっかくここまで足を伸ばしたのだから何か買って帰ろう、だとか
ここまで来たのだから何かしないともったいないという感覚という気持ちに包まれてしまうのです。
たとえそれが普段なら絶対にしないような行動であったとしてもです。
このように環境によって左右される人の思考のクセやその人特有の判断の仕方のことを「ヒューリスティック」といいます。
人はつくづく環境に左右される生き物であるということを痛感させられます。
ただ、そんな環境に左右されている中でも、人を動かしている根本にはやはり「感動」があるのかもしれません。
旅先でいつもであれば買わないぬいぐるみを買うのも、ある意味「感動」が与えられているのではないでしょうか。
それはぬいぐるみのもつ魅力というだけではなく、
その土地の風土、お土産屋さんの雰囲気、店員さんの気遣いなど、
様々な環境要素に心を動かされたからこそ、そのぬいぐるみを買おうと思うのではないでしょうか。
決して誰かに命令されて買うわけでも、誰かから脅迫を受けて買うだけではないはずです。
「感動」と言うと、人生の中でそうそう訪れるものではないと思いがちですが、
意外と身近な所に感動はあふれているものなのかもしれません。
それに気が付くことが人生を豊かにしてくれるのかもしれません。
たがしゅう
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プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
君の膵臓をたべたい
「君の膵臓をたべたい」映画が放送されていて、見ました.
以前先生が紹介されていた原作には、私にはピンと来なかったのですが。
博多のホテルの場面くらいからサクラは志賀くんのことが好きなのだとはっきりわかって、そこからはずーっと泣いていました。
志賀くんが気になる。志賀くんの気持ちを知りたい。伝えたい。
でも、限られた余命を生きる身では決定的なNO.を知らされて絶望したくない。
志賀くんにも、短命な少女に冷たくしたという負い目を負わせたくない。
両想いになれても、それはそれでいっそうつらい。志賀くんにもつらい思いをさせる。させたくない。
サクラの行動はすべてそこから来ているのだと思うと、かわいそうでたまりませんでした。ああいうふうにするしかなかったのだと、号泣でした。
いろいろに、思いました。
フィクションから得た感動なので疑似感動ですが、ヒトの脳では区別はつかないそうですから。
Re: 君の膵臓をたべたい
コメント頂き有難うございます。
「キミスイ」、観られたのですね。
確かにこの作品はフィクションで、疾患の描写でリアリティに欠ける部分がありますが、
それを差し引いても余りあるリアルな感情を描いた物語を通じて私達へ送られるメッセージには確かに感動させられますね。
愛情の形が千差万別であること、今言わなければ一生伝わらない愛もあるということ、
実に様々なことを考えさせられる良作だったと私は感じています。
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