色褪せない文章を書く
2018/06/04 00:00:01 |
自分のこと |
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長くブログを続けていますと、
だいぶ前に書いた記事についての感想が寄せられるという事が出てきます。
最初ブログを始めた頃は、「とにかく思いついたことを何でもいいから書く」という気持ちを持っていたり、
「最低3ヶ月は毎日記事を書く」というノルマも自分なりに設定していたように思います。
しかしそのようながむしゃらなスタンスだと後で読んでみて、
落ち着きがない文章になったり、共感が得られにくい独りよがりの文章になったりしがちです。 そうではなくて、いつどの時期に読んでもらっても色褪せない文章にするために、
ブログ執筆に慣れてきてから私が心がけていることがあります。
一言で言えば、「物事の本質を捉えるようにする」ということです。
これはあくまでも私の頭で考えて私の視点から見たときの「物事の本質」のことですが、
例えば最近の記事で言えば、「自然重視型医療が最も安定的」であったり、
「主体性の欠如が不満や不安をもたらす」などといったことになります。
それはそのまま私が育てている思考の樹の根幹部分をなし、
私が書く記事は必ずその思考の樹の幹に関わった内容となっています。
とはいえ、いつもその事を意識して記事を書いているというよりは、
自然とそういう記事を書いてしまうというのが本音です。
なぜならば、その思考の樹は紛れもなく自分の頭で考えて育ててきたものですから、
私の頭で考えて書く記事は自ずとそうなるのであろうと思われます。
ただ、基本的にはそうでも、意識的に工夫を凝らしている部分もあります。
一つは「時事ネタを極力入れない」ということです。
時事ネタはその時期の大衆の大部分の関心事なので、
ネタとして使えば、読者の興味を引きやすいのではないかと思いますが、
例えば、1年後にそのネタを読んでみたら、当時にはあったはずの熱はだいぶ冷めていたりします。
それが10年後となれば尚更です。
その記事をそもそもその時事ネタに触れていない世代の人が読んだら、興味を引かないどころか、
内輪で盛り上がっている人達に対して感じる疎外感のような気持ちが生まれ、
せっかく本質的な内容を書いていたとしても、入口の時点で拒絶されてしまう可能性があるのではないかと思います。
だからできる限りどの時代、どの世代にも共通するようなテーマからネタを考えることを心がけています。
もう一つは感情のコントロールです。
本来であれば怒りに任せて感情をぶつけて書き尽くしたいと思うような時でも、
極力冷静になって何に対して、どうして怒りが沸き起こっているのかを客観的に書くことを心がけています。
実生活の中ではその場の感情に任せて怒ってしまうような事であっても、
ブログのように文章に起こすという場面であれば、一旦冷静になって本当にその表現で適切かどうかを考え直すことができます。
ありのままの感情をぶつけた文章は、書く側としては正直気持ちがいいものです。
またその怒りに対し賛同者がいようものならなおのことハマります。
しかし感情的な文章は言わばバランスを欠いた文章です。
執筆の酸いも甘いも知り尽くした文章のプロが、わかった上でアンバランスな文章を使うというのであればよいのですが、
そうでもない素人がひとときの気持ち良さにかまけて攻撃的かつ感情的な文章を書いてしまえば、墓穴を掘ることになります。
なぜならば、感情的な文章に対して賛同する人を超えるほど多くの人達に不快な思いを与えうる文章であるからです。
特に不特定多数に向けて書くブログであればなおのことそうだと思います。
激しい文章に快感を覚える読者層もいるとは思いますが、アンバランスなブログにはそれなりのファンしか集まらないと思いますし、
「見たくない人は見なければいい」と言われればそうですが、それでもむやみに人を傷つけないに越したことはありません。
だから批判をする時もできる限りフラットな気持ちで、筋の通った理由を持って文章を書くことを心がけています。
世の中に対して伝えたい想いがあるのであれば、想いが歪んで伝わらないようにするためにも、
それはブロガーが心がけるべきマナーではないかと私は考えています。
偉そうなことを書いてしまっていますが、
そう思っていても、実践に移せていないこともしばしばです。
しかしこのブログは私の思考の成長記録でもあるので、
改良に改良を重ねて、10年先も20年先も、私亡き後も、
時空を超えて誰かの心を動かす文章が書けるよう、これからも精進していきたいと思います。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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