卵10個負荷試験
2018/04/22 00:00:01 |
人体実験 |
コメント:10件
当ブログにもコメントをお寄せ頂いているドクターシミズこと、
北海道札幌市にある新川新道整形外科病院副院長の清水泰行先生は昨年「運動するときスポーツドリンクを飲んではいけない」という本を出版されています。
この本、私も読ませて頂きましたが、糖質制限理論と自身のランナー経験に基づき、著書のタイトルの結論を出すことになる深い考察が書かれた内容となっています。
書評を書こうと思いながら、その当時の時間の流れの中でタイミングを逸してしまっておりました。折をみてこの本の書評も書かせて頂こうと思いますが、
今回は、その清水先生が運営されている「ドクターシミズのひとりごと」というブログにおいて
清水先生が行っていた「卵10個負荷試験」を、私も追試してみましたというお話です。 ただ、実はこの実験、先日紹介した75g果糖負荷試験の2日後に実施しています。
清水先生が示しておられたように、卵10個食べてもコレステロールは上昇しないということが
自分のような肥満体質でも成立することを示すことが実験の最大の目的でしたが、
結果的にはこの実験スケジュールのせいで、データにノイズが入る事になってしまいました。
どういう事かは後ほど述べるとして、今回も9時前に事前の採血を行った後に、
生卵10個を段階的に飲み干して、30分後、60分後、120分後、180分後、240分後、300分後、360分後にそれぞれ採血し、食前と併せて計8回採血を行いました。
今回はコレステロールや中性脂肪の動向を見るのが最大の目的であったので、
総コレステロール、HDLコレステロール、LDL-コレステロール、中性脂肪の項目を測定しましたが、
純粋脂質のバター負荷試験、純粋タンパク質のササミ負荷試験などと対応させて、卵という脂質+タンパク質の完全栄養食品の場合の血糖やホルモン動態と比較すべく、
これまでの実験と同様に、血糖、インスリン、C-ペプチド、ケトン体、グルカゴンも、そして参考までにコルチゾールの合計10項目を測定する事にしました。
なお実験中、果糖負荷試験の時のような下痢は胸部不快感などの拒絶反応は見られませんでしたし、
前日の食事は果糖負荷試験の前夜と同様、豚ロース肉ステーキ3枚、豆腐1丁+ふりかけ、レタス1玉にマヨネーズ適宜かける感じでした。
注目の結果は以下の通りです。
実測血糖(mg/dL) 実測3ヒドロキシ酪酸値(μmol/L)
食前 96 213.0
30分後 98 170.0
60分後 96 196.0
120分後 92 143.0
180分後 93 220.0
240分後 91 252.0
300分後 88 239.0
360分後 85 152.0
(血糖基準値:70~109mg/dL 3-ヒドロキシ酪酸基準値:85μmol/L以下 )
インスリン値(μU/mL) C-ペプチド値(ng/mL)
食前 21.2 4.29
30分後 26.4 4.73
60分後 62.7 6.68
120分後 45.8 5.62
180分後 45.7 5.71
240分後 20.5 4.13
300分後 15.1 3.27
360分後 13.8 3.14
(インスリン基準値:1.7~10.4μU/mL C-ペプチド基準値:負荷前0.61~2.09ng/mL)
グルカゴン値(pg/mL) コルチゾール(μg/dL)
食前 341 7.7
30分後 381 12.3
60分後 376 11.1
120分後 414 6.8
180分後 327 4.7
240分後 322 8.1
300分後 311 9.1
360分後 275 11.7
(グルカゴン基準値:70~174pg/mL コルチゾール基準値:3.7~19.4μg/dL)
中性脂肪値(mg/dL) 総コレステロール(mg/dL)
食前 538 283
30分後 409 275
60分後 403 271
120分後 484 281
180分後 428 270
240分後 347 278
300分後 223 266
360分後 167 269
(中性脂肪基準値:30~149mg/dL 総コレステロール基準値:128~219mg/dL)
HDL-コレステロール(mg/dL) LDL-コレステロール(mg/dL)
食前 35 152
30分後 36 155
60分後 36 159
120分後 37 155
180分後 37 154
240分後 39 160
300分後 41 168
360分後 42 175
(HDL-コレステロール基準値:40~96mg/dL LDL-コレステロール基準値:65~139mg/dL)
一見して驚いたのは、実験前の中性脂肪値が著しく上昇していたという点です。
糖質をたっぷり食べていた時期にもここまで中性脂肪が上がった事は過去に私はありません。
当然実験を控えている身なので、前日に糖質をたっぷり食べるような事もしていません。
ということは、この中性脂肪著増の原因は、2日前に行った果糖75gの摂取だと考えるより他にないような気がします。
ということは、2日経過していても果糖75gの影響は体内に残るということを意味しているわけでもあるわけです。
ここまでタイムラグがあることを想定していなかったですし、これはもう一度どこかで再現性を確かめてみないといけないと思っています。
また関係あるのかどうか、グルカゴンの基礎値もこれまでにないほど高い状態まで上がっています。これも果糖負荷の影響なのでしょうか。
ともあれ、そのせいで卵10個負荷試験の結果へのノイズとなってしまいましたが、
裏を返せば、そんな状況でも糖質摂取していなければ卵10個食べてもコレステロールはそんなに上がらないし、
中性脂肪に至ってはむしろ下がってきているという事が見てとれます。
その他の注目点としましては、やはりタンパク質によるインスリン分泌は今回も動員されている一方で、
血糖値に関しては純粋タンパク質負荷であるササミ負荷試験と比べて、ほとんど微動だにしていないレベルの推移を示しています。
またインスリンがしっかり出ているにも関わらず、ケトン体はあまり低下せずに済んでいます。
この辺はタンパク質+脂質を合わせて摂ることがなせる技、といったところでしょうか。
さらにコルチゾールに関しては、さすがに材料であるコレステロールをしっかり摂るためか、最初ちょこっと上がって、その後速やかに低下しています。
コルチゾールの下がり具合で言えば、果糖負荷の時よりもはっきりと低下している印象を持ちます。
果糖負荷と卵負荷を比べた限りでは、果糖が特別ストレス軽減効果が大きいというわけではどうやらなさそうです。
というわけで、期せずしてある意味珍しいデータを取ることができ、
卵の安全性と果糖の危険性を同時に感じた次第です。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
追試ありがとうございます
また果糖負荷試験という勇気ある行動に感動しています。
その卵よりも、果糖負荷試験と今回の結果は驚くべき結果だと思います。
先生の中性脂肪の激増は果糖しか考えられません。それが2日前に投与したものがこれほどまでに影響しているのですから、もっと本格的に研究されるべきですね。
果糖負荷試験の中性脂肪値の経過を見ると、じわじわと時間が経つにつれて上昇してきています。それが2日後には危険な数値まで上昇するのは本当に驚きです。
また、その中性脂肪値が500以上あったものが、卵によってどんどん低下しているのも非常に面白い結果です。脂肪を摂取したのに中性脂肪値が低下するのですから。
このことは中性脂肪が高くなるのは、脂肪摂取量が多いことが原因ではないことが示唆されますね。
一方で血糖値だけを見ればほぼいつもと変化がありません。その裏で、インスリンを含めて様々なホルモンが頑張って血糖値を維持していることがわかります。今回の卵負荷試験の前の空腹時インスリンは異常な高さですよね。目に見えない体のメカニズムに感心してしまうとともに、それが破綻したときの恐ろしさを感じざるを得ません。
血糖値ばかりに目が行くと、果糖の恐ろしさがわかりませんが、今回の実験で改めて果糖は猛毒だという確信を得たような気がします。私はフルーツをちょっと多く食べただけで、異常な腹部の膨満感と腹痛を感じます。しかも食べたあと数時間で症状が現れるのではなく、半日後くらいに現れます。以前はその理由がわからなかったのですが、現在は果糖によるものだと思っています。(ですから果糖負荷試験の追試は私はできません。)そのことも合わせると、果糖はかなりの長時間体に影響し続けるのではと推測されます。果糖の代謝は良いということが言われていますが、非常に疑問です。
本当に素晴らしい実験を公表していただきありがとうございました。また勉強させていただきます。
No title
◇糖尿病及び糖尿病状態時のエネルギー補給
◇薬物中毒,アルコール中毒
◇その他非経口的に水・エネルギー補給を必要とする場合
と言った目的で果糖注射液が安易に処方される場合が多いです。
これは非常に恐ろしいことだと思います...
Re: 追試ありがとうございます
コメント頂き有難うございます。
まさか2日後にこれだけの中性脂肪増加現象がみられるとは想定外でした。
逆に言えば、もし2日後に採血をしていなかったらこのデータは見過ごされていたのかと思うとぞっとします。
卵10個負荷試験の純粋な追試にはなりませんでしたが、ある意味貴重な情報をシェアすることができたのではないかと考える次第です。
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
私自身は果糖注射を処方した事は一度もありませんが、
糖尿病内科や救急診療科等ではよく使われているのでしょうか。
しかし日常的に存在しているブドウ糖であればまだしも、そうではない果糖を大量に血管から入れる行為は危険を伴うのではないかと私は考えます。
ポイントは生の卵
たがしゅう先生も糞便微生物移植の記事を以前ブログで取り上げられていますが、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と腸内細菌叢の乱れとの関連もまた注目されており、清涼飲料水などに多く含まれている果糖の摂取過多は、NAFLD患者のトリグリセリド産生を増加させることが知られています。
たぶん果糖負荷を行う前から、先生の腸内細菌叢はちょっとした要因でdysbiosisを起こしやすい不安定な状態だったと想像しています。
おそらく試験前の脂質関連プロファイルが普通より高めに観察されたのも、ほどほどな状態に戻り切れていないためではないでしょうか。
そして卵10個が生卵であったことは、幸か不幸か、およそ180分後以降のデータ推移に変化をもたらしたポイントだと思われます。
摂取した生卵が乱れた細菌叢がいる部位に到達すると、それに含まれるリゾチームの静菌・殺菌効果や、アビジンのビオチン要求性細菌に対する発育抑制などの効果で、乱れた細菌叢をまた別の方向に乱して、偶然なんとなくいい状態のほうに振り子を振られた結果が、検査データとして観察されたと考えています。
Re: ポイントは生の卵
コメント頂き有難うございます。
> たぶん果糖負荷を行う前から、先生の腸内細菌叢はちょっとした要因でdysbiosisを起こしやすい不安定な状態だったと想像しています。
> 摂取した生卵が乱れた細菌叢がいる部位に到達すると、それに含まれるリゾチームの静菌・殺菌効果や、アビジンのビオチン要求性細菌に対する発育抑制などの効果で、乱れた細菌叢をまた別の方向に乱して、偶然なんとなくいい状態のほうに振り子を振られた結果が、検査データとして観察されたと考えています。
なるほど、興味深い仮説ですね。
そうすると私の場合、腸内細菌叢を整えるのに生卵を利用するのは一つの方法なのかもしれません。
しばらく意識的に生卵の定期摂取を心がけてみようと思います。
リップサービス、恐縮したします
先生はご承知の通り、リゾチーム塩酸塩は痰を切りやすくする薬として2016年まで医療用の内服薬にも使用されていました。そのころの添付文書には以下のように書かれていました。
「1日リゾチーム塩酸塩として60~270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。」
まず卵10個に含まれるリゾチーム量について考えてみます。使用された鶏卵の大きさはおそらくMS~Lサイズなので、鶏卵1個あたりの重量は52~70gになるので、60gとして粗く算出してみます。
卵白はその重量比で58%くらい、卵白リゾチームはそれのおよそ3%なので、鶏卵1個には約1.0g (1,000mg)含まれることになり、鶏卵10個ではざっと10g (10,000mg)ちかくのリゾチーム量になります。
リゾチーム内服薬の用量と比較すると30倍以上です。内服薬としても使われていたくらいですから、そのすべてが消化酵素で分解されてしまうわけではなく、乱れた細菌叢のいる場所にずいぶん到達している可能性はありそうで、副作用というわけではありませんが、何がしかの影響が出ても不思議はなさそうです。
リゾチームは、グラム染色法で染色されるグラム陽性菌をやっつけてしまいますが、染色されないグラム陰性菌にはそれほど効かない性質を持っています。それを踏まえて試験で観察されたトリグリセリドの変化を考えてみます。
コレステロールを基に肝臓で作られた一次胆汁酸を代謝して、二次胆汁酸を作り出す腸内細菌はグラム陽性菌のクロストリジウム属の細菌であることが知られています。その二次胆汁酸は、肥満者の肝がん発生に関係があるのではないかと詳しく調べられ、その中でエネルギー代謝にもかなり影響していることもわかってきました。
マウスやヒトの肥満した個体の腸内細菌叢では、グラム染色されるフルミキューテス門の細菌が増加し、染色されないバクテロイデス門の細菌が減少している特徴がみられます。さきに紹介した二次胆汁酸を作り出す細菌もまた、フルミキューテス門のクロストリジウム属に分類される細菌です。
今年1月に熊本大学のチームが興味深い報告をしていました。
マウスに抗菌薬を5日間という短期間投与し、細菌叢の数を減らしてしまうだけで、そのマウスの中性脂肪の値は下がり、また抗菌薬の投与期間中、二次胆汁酸を一緒に投与すると、中性脂肪が減少する程度が幾分和らいだ結果が示されています。
日本語で書かれたプレスリリースには抗菌薬の具体的な名称は書かれていないので補足すると、グラム陽性菌に効くバンコマイシンと、グラム陰性菌に効くポリミキシンBを一緒に投与しています。
今回、たがしゅう先生の結果と熊本大学の報告をくらべると、卵が生の状態だったため、卵白リゾチームのようなグラム陽性菌にもダメージを与えるタンパクが、ある程度の活性を保ったまま、ずいぶんな量が乱された細菌叢のいる場所に届いて再び乱したことで、二次胆汁酸の量が変化するなどして、試験前は上昇していた中性脂肪を下げる要因になったのではないかと考えています。
【参考文献&webサイト】
大谷直子. “肥満による肝がん促進機構と腸内細菌.” モダンメディア. 62(6): 208-212, 2016. http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM1606_03.pdf
伊藤 裕. “2.腸内細菌と疾患 / 4)腸内細菌と肥満." 日本内科学会雑誌. 105(9): 1712-1716, 2016. https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/105/9/105_1712/_article/-char/ja
"腸内細菌が血糖値・血中脂質に影響するメカニズムを解明~腸内細菌を標的とした代謝疾患の治療に期待~." 熊本大学. 2018-01-30. https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2017-file/release180130-2.pdf
Re: リップサービス、恐縮したします
コメント頂き有難うございます。
詳細な考察、大変参考になります。
果糖負荷、卵10個負荷の人体への影響をどこかで再検証してみたいですね。
諸事情ですぐにはできませんが、どこかでまた考えてみたいと思います。
リゾチームの計算、間違えました
正確には卵白タンパク質のおよそ3%なので、卵白に含まれるタンパク質をさらに計算する必要がありました。卵白中のタンパク質は重量比およそ10%なので、概算された値は一桁多い値でした。
参照論文に挙げたAbeyrathneらの論文はPubMedで公開論文とされていませんが、偶然web検索中に手に入れることができ、しっかり目を通したところ、私の間違いに気づくことができました。
その論文に記載されていた値をもとに算出し直しますと、鶏卵1個60gあたり
60×0.6×0.11×0.035=0.1386 (g)=138.6 (mg)
鶏卵10個はそれの10倍なので、およそ1,400mgになります。
リゾチーム含量が卵白中の0.3%と日本語で記載されているwebページがあることは確認していたのですが、その出典が明らかにされていないので、そのときは参考にしませんでした。
先生ならびにコメント読者のみなさま、誤った数字を書き込み混乱させてしまいましたことをお詫びいたします。
【参照論文】
E. D. N. S. Abeyrathne, et al. “Egg white proteins and their potential use in food processing or as nutraceutical and pharmaceutical agents—A review.” Poult Sci. 92(12): 3292–3299, 2013. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24235241
Re: リゾチームの計算、間違えました
コメント修正頂き有難うございます。
しかし理論はあくまでも理論、結局やってみないとわからないこともありますからね。
着眼点は大変参考になり素晴らしいと感じております。
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