他者貢献と自己犠牲
2018/02/07 00:00:01 |
ふと思った事 |
コメント:2件
何か新しいことを始めようという時に、
ワクワクを感じる人と、負担に感じる人と大きく二手に分かれるように思います。
おそらくはその割合は「2:8」となのではないかと思っていますが、
多くの人は、これ以上新しい仕事を増やして欲しくなくて、今まで通りの仕事をしていた方が楽だと感じることでしょう。
しかし2割の人は新しい風を吹き込むことで、現場をさらに良い状況に変えることに喜びを感じる人達です。
8割の人も2割の人の改革が成功すれば、一緒にやってよかったと思ってくれるはずだと思うのですが、
その領域に持っていくために2割の力だけでは不足な事も多いため、8割の協力は不可欠になります
新しい事を始めようという際に大事なことは「他者貢献」の発想だと私は思っています。
似たような言葉に「自己犠牲」がありますが、それではダメです。続けていくうちにいつか必ず自分が辛くなるからです。
でも他者へ貢献するということは、自己を犠牲にすることにつながるのではないかと思われるかもしれませんが、
そうではなく、自己貢献ベースの他者貢献活動をすべきだと私は思うのです。
大前提として自分のためにもなることで、なおかつ他人のためにもなるという事であれば、
それが辛いことであったとしても自己犠牲の時とは比べ物にならないパワーが生み出されます。
誰しも大切な人のためになら頑張れるという経験は多かれ少なかれあるのではないでしょうか。
一番典型的なのは、自分のこどもです。
自分にはまだ経験はありませんが、自分のこどもが喜んでくれることなら、自分も嬉しくなる。そんな行為であればおそらく続けられるはずです。
逆に言えば、子育てをしている中でストレスに感じてしまいとても喜べない心境になったとすれば、同じ行為でも「自己犠牲」になってしまっている可能性があります。
おそらくデフォルトは親は無条件でこどもに対して「他者貢献」の感情が芽生えるように設定されているのではないかと思いますが、
親によるこどもへの虐待のニュースなどを見るにつけ、環境の変化や心の在り方次第で同じ行動がいつの間にか「自己犠牲」にすり替わり悲劇を生んでしまうという事があるのではないかと思います。
だから、何はともあれ自分が楽しむことです。
自分がしんどくなった時は、他者貢献がいつの間にか自己犠牲に変化していないか見直して、
立ち止まって最初の思いを確認するよう内省してみるのがよいのではないかと思います。
何か新しい試みを始め、もしもそれがしんどく感じるような時は一旦その仕事から離れてみるのも一つだと思います。
苦も無く続けられるようであれば、それは立派な他者貢献で、自己貢献もできています。
私はこのブログで自己貢献込みの他者貢献をしていると思っています。
そして他者に貢献し続けることができれば、残りの8割の力も次第に動き出し、
いつか大きな変革へつながると私は信じています。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
イノベーター
「他社貢献」というより、「新しもの好き」ということでしょうか。
今回のブログを見て、マーケティング理論はいろいろなところでも使えるのではないか、と感じました。
Re: イノベーター
コメント頂き有難うございます。
マーケティング理論は確かに参考になりそうです。
最近は「行動経済学」なるものにも、私は注目し始めています。
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