Post

        

真の空腹感と偽の空腹感

category - ふと思った事
2017/ 12/ 28
                 
最近ちょっと緩んでいた糖質制限を再び厳格に制限する事にしました。

具体的には1日1食で肉、魚、チーズ、くるみ中心の食事です。これであればくるみの食べ過ぎにさえ注意すればかなりの糖質制限具合になるはずです。

しばらくの間、さんざん身体をチートして糖質摂取を許してきていたので、厳格な糖質制限に戻すことで、ここから再び体重減少に転じていくかどうかもほんの少しだけ期待しつつ取り組んでいます。

さてしばらく糖質摂取を許して糖代謝を回していたせいか、夜に食事を終えた後にお腹はいっぱいなのに、

なぜかもう少し追加で食べたくなる変な感覚に襲われました。かといって肉はもうこれ以上食べられないので、いわゆる甘いものは別腹の状態の再発です。

ここでチートデイに甘んじていてはまた元のもくあみだと自らを律して、我慢してその夜は頑張って寝ることにしました。

すると翌朝は昨晩の空腹感がうそのように消失しており、朝、昼を食べずとも済む1日1食のペースに戻すことができたのです。
            

あの空腹感は何だったんだと、狐につままれたような感覚を覚えました。

もしも空腹感という感覚が、何かしらの物質の不足に反応して脳がもたらしている感覚だと仮定すれば、

その物質不足は一晩寝たところで依然として解消していないわけですから、翌朝はさらなる空腹感にさいなまれていないと理屈に合いません。

ところが実際はそうではなく、時間が経過することで空腹感がむしろ和らいでいます。

ということはこの空腹感、しかも肉以外を食べさせるように身体を仕向けさせる奇妙な空腹感は、

糖質摂取で糖代謝が回っている事によって引き起こされたリバウンド現象のようなものだと考える方が妥当です。

それならば一晩寝ることによってケトン体代謝が十分に稼働することによって、糖代謝の揺り戻しが治まったことによって空腹感が消失したという説明で理屈が通りますし、

同じ空腹感でも糖質がほとんどゼロに近い肉では糖代謝が回らないためにその空腹感の解消には役立たないという点も説明可能です。

いまに私達の理性や感覚というものが環境に左右される危ういものかという事を痛感させられます。


一方でさらに時間が経過して肉でもなんでもとにかく何か食べたいと感じる空腹感は、真の空腹感という事になるのだろうと思うのですが、

私はそれすらも本当の空腹感なのか怪しく感じることがあります。

というのもエネルギーという意味では私の腹部を中心に蓄えられた皮下脂肪を利用すれば食べなくても存分に利用することができるわけで、

なぜそのような状況で糖質によるリバウンド要素を排除しているのに空腹感が惹起されてしまうのだろうという疑問が湧きます。

本当にエネルギーが必要な時に空腹感が発生し、エネルギーが満たされれば空腹感が収まるという流れであれば合理的なわけですが、

実際にはエネルギーは脂肪という形で有り余っているのに、それでも空腹感が発生するという事態が少なくとも私の身体では頻繁に起こっています。なぜでしょうか。

それに対する私の現時点での答えは、「習慣依存の影響」です。

つまり一定の環境におかれると私達は無条件で空腹感が惹起されるよう反射的に神経回路が作動してしまうということです。

具体的には家に帰って一息ついて、テレビをつけてソファに座ってくつろごうものなら徐々にお腹が空いてくるというものです。

今までの人生によって夜に家に帰ってくつろいだらお腹が空くという神経回路が強固に形成されてしまっているのだと推測します。

逆に私が病院で当直している時は同じ夜でも家でいるときのようにお腹が空いてこない理由もこれならば説明可能です。

断食道場に行った時も、思いのほか空腹感は感じずに1週間のスケジュールに取り組むことができたことも覚えています。

私たちの空腹感がいかに環境に左右され、いかにあてにならないものかという事を思い知らされます。

こうなると本当の意味で正しい空腹感というものはあるのかと疑わしくもなってきます。

糖質摂取に伴う偽の空腹感はコントロールできても、環境に誘発される偽の空腹感をコントロールすることについては、

普段通りの日常生活を送りながら行うのは至難の業かもしれません。

どれが真の空腹感なのか、自分が今感じている空腹感ははたして本当のものなのか、

時には見つめ直してみる必要もあるかもしれません。


たがしゅう

関連記事

            
                                  

コメント

非公開コメント
        

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
No title
たがしゅう先生

感覚や体にどんな変化が出るのか、途中経過も含めて楽しみにしております。
Re: No title
花鳥風月 さん

 コメント頂き有難うございます。

 頑固な体質なのできっと思うようにはいかないでしょうが、ゆるく見守っていこうと思います。
No title
糖質制限をすると「適正体重」になると言われていますが、この「適正」とは何なのでしょうか?

・身長と体重から算出するBMI
・服のサイズ

これらは多数の人間からサンプルを取って平均値を出し、そこから判断したものです。
あくまで「平均値」です。
「平均値」である「大多数」から外れることは少ないですが、無ではありません。

本来、服が人間の体形に合わせるものなのに、人間が服に合わせようとするため、無理なダイエットに走ったり、自分は痩せている、太っていると悩むことになります。

「糖質制限をしても適正体重にならない」というのは、自分が「理想」としている体重にならないだけかも知れません。

正しく糖質制限をしていても、自分が理想とする体重にならない…でももしかすると、それがその人の身体の「適正体重」なのかも知れません。

その結果を、一度は受容するのも大切だと思います。

上手く文章にできないのですが…申し訳ありません。
Re: No title
ゆであずき さん

コメント頂き有難うございます。

> 糖質制限をすると「適正体重」になると言われていますが、この「適正」とは何なのでしょうか?

私が思うにそれは平均BMIでも、服のサイズでもないと思います。
今自分が食べているものや食べている回数に対して見合った身体の形、なのではないかと思います。
そこには体質も絡んでいるので同じ内容と頻度でも同じ体型になるとは限りませんが、基本的にはそういう事だと思っています。