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理屈や理性で制御できない中毒性

category - 自分のこと
2017/ 12/ 23
                 
本日の記事は私の弱さを露呈する内容になりますが、

しかし同じ気持ちを抱える糖質制限実践者の方もおられるかもしれないので、

勇気を持って書き記そうと思います。

私は糖尿病ではないですが、非常に太りやすい体質を持っています。

それゆえ意図せず糖質を摂取してしまったとしても、これといった症状は出ません。

いわゆる糖質酔いを起こしにくい体質だと言い換えることもできるでしょう。
            

その代償としての太りやすさは肉だけ食べるような糖質ゼロに近い糖質制限をしてもやせないほどです。

そんな状況の中、先日披露した5日間断食、今までと同じ断食をしたとしても何も新しいことは生まれないであろうと思って、

チートデイの考えを取り入れて断食に挑戦してみる事にしました。

つまり敢えて断食前に糖質を摂取してケトン代謝から糖代謝をメインに切り替えさせることによって、

断食で一気にケトン代謝へ持っていくことによって代謝に揺さぶりをかけようという作戦です。

普段私がお勧めしていない急激な代謝の切り替えに当たりますが、私が自分で実験する分には自己責任です。

何事もとにかくやってみよう精神でやってはみたものの、結果的には以前行った8日間断食に比べて、

身体のだるさが長めに続くという感覚を覚えました。

もしかしたら糖代謝へ揺さぶりをかけたことで、すぐにはケトン代謝への適応がうまく行かず、

糖代謝も回らない、ケトン体代謝もいまいちまだ回っていない状態が長引いたために起こった現象なのかもしれないと思いました。

しかしこの話の続きが私にとっての問題なのです。


それで再びケトン体代謝に戻すべく、いつも通りの糖質制限に戻せばいいのですが、

久しぶりに食べた糖質が美味しく感じてしまい、しかもそれを食べること自体では何の不具合もなかったため、

まぁ少々食べる分には1日1食だし、絶食期間が長ければケトン体代謝もうまく働くであろうと考えて、

チートデイ終了して以降もしばらく糖質をたまに摂取するという行為を許してしまっていたのです。

あれだけ糖質の害を学び、あれだけ糖質によって過去に苦しめられた男が、

喉元過ぎれば熱さを忘れるではないですが、1日1回とは言え気付けば再び糖質を習慣的に摂取する事を許してしまっていました。

しばらくその状態が続いていた中、起こってきた事象は言うまでもなく徐々に太り始めるということです。

毎日体重計に乗るごとにじりじりと体重が増えてしまっていることには当然気付いていましたが、

その状況でも「あれだけ頑張ってもやせなかったのだからたまにはこういうことがあってもいい」とか、

「しばらく糖質摂取を習慣づけていてもまたいつでも糖質制限状態に戻すことができるから体調さえ悪くなければ問題ない」とか、

自分の中で行動を正当化する理由を見事なまでに作り出してそのような糖質摂取行動をしばらく続けてしまっていました。

そのような中で気付けば半年に1回の職員健診、そこで初めて自分の体重が第三者の目に触れるという事態に直面してようやく目が覚めました。

私の体重は半年前よりも4㎏も増加してしまっていたのです。

毎日の体重計測定では気にならない数値であっても、半年のスパンで見ると塵も積もれば山となります。

私はすぐさま元の糖質制限状態に戻そうと心をを新たにしました。

結局糖質の中毒性というのはこういう所にあるのだという事を改めて考えさせられた次第です。

つまり、理性や理屈では制御できない思考をも操られる程の中毒性です。

酒、タバコ、女、ギャンブルなどハマると止められないと呼ばれるものもきっと同じような構造になっているのではないでしょうか。

これは適切な人為でもってコントロールする必要があると思います。

私のブログを読んで下さっている読者の皆さんの中には、

たがしゅうは徹底した糖質制限実践者でとても真似できないほどだと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、

実は私はこんな風に弱いところがある人間だったりするのです。


たがしゅう

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コメント

非公開コメント
        

たがしゅう先生おはようございます。先生の人間らしさ素敵だと思います。私は2型糖尿病で、血糖値スパイクが怖いビビリなので5年以上市販の甘い物やスイーツ、ご飯、麺系は食べた事はありませんが、お酒だけは止められません。今のところ適量ですが、ほぼ毎日飲んでいます💦人間とは弱い生き物ですね!
Re: タイトルなし
あっぴ さん

 コメント頂き有難うございます。

 誰しも弱い部分はきっとありますよね。
 それが外から見えるかどうかは別としてです。

 理性でコントロールできるという変な自信も時として信用できないものに変わる事もあると思います。そういう移ろうものだとわかった上でどう振舞うように持っていくかを考えていくべきだと私は思います。
No title
先生、おはようございます。

私もあっぴさんと同じく怖くて糖質は食べませんがコーヒーはやめられません。むしろ、糖質制限頑張ってるのだから、ここは許してもいいかなぁと思っています。
弱い自分も愛おしいものです。
Re: No title
花鳥風月 さん

 コメント頂き有難うございます。

 弱い自分を認め、そこから始めるべきだというのは多くの偉人達が言っていることでもあります。
 弱くて当たり前、大事なのはそこからどう動くかということだと思います。
昨日まで軽く鬱状態でした。今から思えば、摂取糖質量増えている事を軽視してました。ピーナツとおかきが大好きです。その上、付き合いだからと油断して数日前、米・デザートなど大量に糖質摂取しました。その翌日から、ひどい体調でしたが、それ以上に、いきなり自分を否定する言葉が自分の中で自分に押し寄せました。掃除もできてない、昔あの人に迷惑かけた、ほんとは重い病気なんじゃ等々。で、食事内容を変えたら、「明るく元気」な元の状態です。あの精神状態は何だったんだと我ながら呆れてます。
No title
いつも興味深い記事をありがとうございます。

自分の弱い部分を見せてくれるところが、
先生の魅力です!

先生の脳は、しっかりとした考え方を持っているのに対し、
第2の脳(腸内細菌)が、体質改善の邪魔をしてる気がします。
Re: タイトルなし
T さん

 コメント頂き有難うございます。

 冷静に判断しているつもりでも、実は糖質の影響を受けているという事もあるということだと思います。
 人間は不完全だという前提を忘れずに、時々振り返ることが大事だと私は思います。
Re: No title
Etsuko さん

 コメント頂き有難うございます。

 私もまだまだ未熟者です。未熟さを減らしていきたい一方で完全に悟ったと言える日も来ないのだろうとも思っています。
たがしゅう先生弱いところがあっても大丈夫だと思います。
誰でも弱い部分ってあるだろうし、さらけだすことはすごいと思いました。
糖質を食べると、また食べたくなりますね。
気持ちは分かります。私はしょっちゅうあります。

現実と理想の折り合い
夏井先生のサイトに送ったメールと内容が一部重複してますが、ご参考まで

キリスト教が邪教としてローマ帝国で迫害されながら、逆に公認宗教とされ、一挙に信者が増え、世俗化が進んでしまいます。
そのような古代キリスト教会において、敬虔なキリスト教徒が取った態度が、逆にキリスト教会を分裂の危機に直面させたという話を紹介されていただきます。

*引用始め
キリスト教史を眺めていると、客観的な堕落と呼ばれるものを、教会は折り込み済みであるようにも思われる。逆に興味深いのは、それ自体極めて真面目な理念や運動によって、この宗教がかえって何度となく揺すぶられてきた事実である。
真摯さが母体である宗教そのものにとって危機となるということだが、ここで念頭に置かれているのは、主観的な純粋主義が強調された結果、神や神的なものが現世において、自己という「点」にたとえられるような存在でしか受信されない事態である。真面目ではある。真面目ではあるが、これでは信仰が、文化や歴史そしてこれらを前提とした政治の問題に関係していけなくなる可能性が高まる。
文化や歴史そして政治は、継続性を持った時間を前提とするからである。「点」に対して「線」にたとえられるようなものを前提とするからである。
宗教が個々のキリスト教徒たちの真面目な信仰によって限りなく断片化される。
そうした問題に古代の教会は早くも直面した。
*引用終
入門講義 キリスト教と政治 田上雅徳 慶應義塾大学出版会 より

「ストイックな糖質制限」を中心にするとポイントが「個々人の健康状態(点)の改善だけ」となってしまうこと。(治療として糖質制限をされている方は想定外です)。糖質制限を社会・集団との関わりの中で推進のためには、このストイックさが仇となって「時間と空間を超えて、経験や知識を伝えていくこと(線)」が出来ないという皮肉な事態が発生してしまいます。
従って、自分の弱みに対する懺悔や反省の表明でなく、堕落することは悪でありますが、悪が発生することを見越した認識が必要ではないでしょうか。
仏教でいうと、出家僧が托鉢で肉を布施としてもらった時に受肉という操作により、肉食したこと。お酒を般若湯といって飲むことを正当化していたこと等、理想を求めるため、先人は世俗や欲望を拒否するのでなく、折り合いをいかにつけるかについて悩んできたと思います。
Re: タイトルなし
瀬川里香 さん

 コメント頂き有難うございます。

 きっと誰もが自分の弱い部分に対して悩みを抱えているのでしょう。しかしそれとどのように向き合っているかは人それぞれかもしれません。
Re: 現実と理想の折り合い
やまたつ さん

 コメント頂き有難うございます。

> 糖質制限を社会・集団との関わりの中で推進のためには、このストイックさが仇となって「時間と空間を超えて、経験や知識を伝えていくこと(線)」が出来ないという皮肉な事態が発生してしまいます。
> 先人は世俗や欲望を拒否するのでなく、折り合いをいかにつけるかについて悩んできたと思います。


 まさに今私が糖質制限にまつわり関心を持っているテーマです。

 思想が極端すぎてはいけないという事は以前取り上げた「歎異抄」の中でも注意喚起されており、宗教の歴史も私達の考え方を中立化していくのに参考になるのではないかと私は考えています。

 2016年4月20日(水)の本ブログ記事
 「苦難を乗り越えるために」
 http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-683.html
 も御参照下さい。
同じく…
たがしゅう先生

私も、全くもって糖質中毒から抜け切れていません。何だかんだ言いながら代替甘味料に頼りきりです。
そして同じ過ちを繰り返す毎日です。
今年は年始から緩みっぱなしの生活で、糖質制限後Minから+3kg、あっという間の増量でした。
その後数ヶ月でこれまでの維持レベル(Min+1kg)になり落ち着いたのですが、初秋から朝のおにぎり1個プラスが止められなくなり、10月末でまたMin+3kgに達していました。
11月からは止めましたが、今月は忘年会も続き、今もまだMin+2kgと戻せていません。

増量期では、諸々の炎症系が復活している気配を感じてはいましたが、これまでの不定愁訴に比べたら微々たるもので、まだ大丈夫なんて甘い考えに支配されていました。

良い意味でも悪い意味でも、自分の体は色々な危機に鈍感なのかもしれません。

週末からの年末年始は、リセット出来るよう何か対策を練りたいと思うのですが。。。
Re: 同じく…
福助 さん

 コメント頂き有難うございます。

 確か福助さんも私と同系統の体質であったかと存じます。気持ちはとてもよくわかります。

 自分が弱いということを前提に考えれば、個人の努力では限界で何かそうせざるを得ないシステムとしての仕掛けを考えなければならないと思うのですが、ジム通いも結果的に失敗しましたし、今のところ私に良いアイデアはありません。
 もしもお互い良いアイデアが浮かべばシェアさせて頂ければと存じます。
No title
先日の糖質制限を語る会に参加して感じたことです。
体の理由から制限を始めた私には、そうでないのに糖質制限をしている皆さんの存在に驚きました。
なぜなら、この状態にならなければ糖質制限を始めていなかったから。田舎から届く美味しいお米を食べ、友人と有名なケーキを食べに出かけたり、普通に糖質の外食も続けていたと思います。
今でこそ、糖質ゼロですが、インスリンを打っていた時は控えていたとはいえ糖質を取っていたので、ある意味、中毒は抜けきっていませんでした。当然、たまに糖質が欲しくなります。いけないと思いながらも、インスリンの単位を自己判断で増やし食べていました。満足感は一時ですぐに罪悪感に包まれます。その繰り返し…。思い返せば納得していない治療方針へのストレスだったのでしょう。

心で考えると弱みですが体で考えると糖質に対応できる強み。それを持ち合わせている中での糖質制限は難しいのだろうと思います。私の周囲の親しい人も糖質制限を理解はしてくれても、取り入れている人はいません。ですので、会に参加していた皆さんに尊敬の念を持ちました。私はできるだろうか、と。

糖質制限を語る会は前向きな情報交換はもちろん、弱さの共有もありでしょうし、新しい発見もある会です。
2月も楽しみにしております。


Re: No title
おおはし さん

 コメント頂き有難うございます。

 治療目的での糖質制限実践者とダイエット目的での糖質制限実践者とでは取り組み方への真剣度が違うという事もよく言われますが、言い換えればリスクをどのように捉えているかの問題でもあり、要は保険と同じようなものだと私は思います。

 つまり火事が生活を脅かす脅威としてのリスクが高いと考える人は火災保険に入るし、そこにあまりリスクを感じない人は火災保険に入りません。どちらがよいという問題でもなく、どちらも火事の問題はその人なりに認識できているはずです。糖質制限へ取り組む度合いの違いもそれと同じようなものだと思います。
No title
たがしゅう先生

急速な広がりを見せた糖質制限でしたが、これからが正念場だと思います。糖質制限に対応したとされる加工食品や、血糖値上昇を抑える様なサプリ、飲料等々が大いに出回り、雰囲気はガラリと一変しました。
一見、糖質制限が身近になりハードルが下がった風に見えますが、食への誘惑がどんどん増えている様に思えます。糖質制限の本格的流行前には、糖質制限に対応した食品が次々と世に出てくるのを歓迎していましたが、今ではやや懸念しています。

「あれだけ騒いでおきながら、結局糖質制限も一時のブームで終わった」と言われない様に、改めて壁を乗り越えるべく創意工夫と探究心を以って日々臨みたいと思います。
Re: No title
mina さん

 コメント頂き有難うございます。

> 糖質制限の本格的流行前には、糖質制限に対応した食品が次々と世に出てくるのを歓迎していましたが、今ではやや懸念しています。

 確かに。その懸念はわかります。

 私は糖質制限+少食が人類が進む(戻る)べき方向性だと思っています。
 糖質制限対応食品の増加は、そういったものであればいくらでも食べていいという誤解を与えかねません。
 やはりそれぞれがただ流行に流されるのではなく、自分の頭で考えて自分の身体を守っていくべきだと思います。