一度立ち止まってみる
2017/12/09 00:00:01 |
自分のこと |
コメント:2件
最近の私は節操もなくいろいろなものに手を出し過ぎた所がありました。
中医学、ホメオパシー、催眠療法などなど、目につく興味深い治療法に出会ってはすぐ飛びついて勉強し始めていきましたが、
ふと振り返ると、それらの知識の整理が出来ないまま次から次へと新しい情報が入ってきてしまっている状況にあることに気付きました。
しかも辺りを見渡せばまだ手が付けられていない未処理の本が山ほどある状況です。
今年の初めにマインドフルネスについて触れましたが、
今まさに私の実生活そのものが、さも雑念だらけかのような状況にあると思います。 雑念だらけで心ここにあらずの状態となったとき、マインドフルネスでは一切の思考を止めて今ここだけに集中するように教えられます。
それと同じように私もあれやこれやと拡大して知識を拡げようとする作業を止めて、
一旦立ち止まって今ここにある課題に集中することが大切なのではないかと思い直すに至りました。
さもなくば私の好きな漢方薬でさえ、まともに使いこなすことができないのです。
レヴィ=ストロースの構造主義という考え方はこういう時にすごく参考になります。
自然界で生み出される構造には、一見違うように見えて共通構造を持っているというケースは多々観察されます。
私があれやこれやと目につくものに次々と興味を持ち手を広げていく過程は、
ヒトの脳が無目的にどんどん大きくなっていく過程とも似ています。
共通構造に目を向けることによって、その構造の本質から解決策までが見えてくる場合があります。
ここでの無目的に大きくなっていく最大の要因は「攪乱刺激」です。
攪乱刺激が入ってきた事によってヒトの脳はドーパミン神経系を中心に大きくなっていったわけですが、
そう考えると私が節操なく様々な分野に手を出して自分で収拾がつけられなくなってしまっているのも攪乱刺激の影響とも考えられるわけです。
本屋へ行く、テレビを見る、Facebookで情報を得る、いずれにしても攪乱刺激の温床となる生活行動です。
それをコントロールしなければすべてが中途半端で身にならないものとなってしまいかねません。
ここに来て私は一旦立ち止まって、新しい情報を仕入れるのをセーブして、
今に集中して私にとって本当に必要な情報を選別し整理していく作業に移りたいと思います。
それは実生活におけるマインドフルネスのようなものです。
少し立ち止まって自分を見つめ直そうと思います。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
独り歩む
悪をなさず(do no harm )。
求めるところは少なく。
林の中の象のように。
ダンマパダ より
Re: 独り歩む
コメント頂き有難うございます。
すごく共感でき背中を押される言葉です。
ダンマパダにも興味が湧きますが、ひとつひとつ消化していきたいと思います。
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