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がん細胞をやっつけない

category - 素朴な疑問
2017/ 11/ 22
                 
がん細胞はアミノ酸や乳酸も代謝利用する。だから糖質制限だけではがんは兵糧攻めにできない」という意見がありますが、

だからといって現代がん医療の手術、抗がん剤、放射線治療と併用すべきだという主張には私は総論としてあまり賛同できません。

というのも、がん細胞はもともと正常細胞出身の細胞です。正常細胞もアミノ酸や乳酸をエネルギーとして利用できます。

だからがん細胞がアミノ酸や乳酸を利用できるのはある意味当たり前の話なのです。

そもそもがん細胞だけをやっつけようという発想が間違っていると私は思っています。

がん細胞だけをやっつける行為は、どこまで行っても正常細胞をもやっつける行為とつながるからです。

やっつけようとするのではなく、がん細胞にならなくても済む代謝環境を整えることが基本だと思っています。
            

そうすればがん細胞は自ずから増殖を止め、死なずただ去り元の正常細胞に戻ってくれるはずです。

そのようにがん細胞が可逆的なものでなければ、数々の末期がんからの奇跡的寛解(radical remission)症例は現象として説明がつかないように思うのです。

がんは早期であろうと末期であろうと可逆的な細胞増殖の過剰適応だと私は考えています。

そしてがん細胞だけを殺すという発想はがん細胞と正常細胞が別の生き物でもない限りは不可能だと思います。

だからがんだけをやっつけるという発想の治療には基本的に賛同できないのです。

唯一の例外は例えば大腸がんによる腸閉塞で発症し、救命処置を行わないと命が危ないというケースでは、

緊急避難的に手術を行ってもらい消化管の通過障害を解除するという選択肢はとるかもしれません。

西洋医学のメリットはそういった救命救急や超急性期に存分に発揮されると思っていますが、

それはあくまでも対症療法としての迅速性としてのメリットであって、

病気を根本的に治すということに関して言えば、それだけではあまりにも問題が大きい治療だと思っています。


では具体的にがん細胞にならなくてもいい代謝環境をどうやって整えるかについてですが、

自力で行うなら糖質制限+ストレスマネジメント

自力で克服できない場合には、漢方療法、ホメオパシーなどの代替療法を適宜織り交ぜるスタンスです。

それだとアミノ酸や乳酸でがん細胞は結局育つではないかと思われるかもしれませんが、

それはがん細胞が正常細胞化する中で必要なエネルギー源であって、逆に言えばそれがなければがん細胞が正常細胞化することはありません。

がん細胞だけをやっつけるという発想さえ止めれば見えてくるものがあると思います。


たがしゅう

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コメント

非公開コメント
        

No title
同感です、抗癌剤というのは劇薬ですし、外科手術で除去すると言うことは健常な人間ですら相当なダメージになります。何故そのリスクを現代医学は直視しないのか。
それともう一つ費用の問題です、今のような高額な薬剤、放射線設備を使った治療をいつまでやるんでしょうか?ガン検診だって相当な費用を必要とします。コストパフォーマンスを度外視して国富を浪費することはまったく不健全なことです。
Re: No title
SLEEP さん

 コメント頂き有難うございます。

> 今のような高額な薬剤、放射線設備を使った治療をいつまでやるんでしょうか?ガン検診だって相当な費用を必要とします。コストパフォーマンスを度外視して国富を浪費することはまったく不健全なことです。

 そう思いますが、私は政治が変わる事を全く期待していません。
 今、着実にできることは一人ひとりががん治療への意識を変えること、それの方がよほど現実的な政策となるように私は思います。
No title
いつも興味深い記事をありがとうございます。

「がん細胞」になる原因は様々ありますが、
「がん細胞」の目的って何なんでしょう?
先生はどう思われますか?

Re: No title
Etsuko さん

 御質問頂き有難うございます。

> 「がん細胞」の目的って何なんでしょう?

 何か明確な目的をもって正常細胞ががん細胞になっているというよりは、周囲の異常代謝環境に合わせて結果的に生み出された産物であるように私は思います。それはあたかも無目的に大きくなり続けた私達ヒトの祖先の脳のようです。
No title
杉浦日向子さんのエッセイにこんなことが書いてありました。

江戸の頃、「闘病」という言葉はなく「平癒」といった。闘病が撲滅駆除の叩き出しで、平癒が来訪メッセージに歩み寄る示談ではないだろうか。

文章は続きますが、「気難しい客だけれど通じる言葉はきっと見つかる。長年、病人をやっているとそんなきがするのです」と締めくくっています。

私も「平癒」でありたいと思っています。
Re: No title
花鳥風月 さん

コメント頂き有難うございます。

良い言葉ですね。
「闘病」ではなく「平癒」であることが、病気というものと向き合う時の適切な人為だと私は思います。