一時的な過剰適応は有意義

2017/11/13 00:00:01 | ふと思った事 | コメント:0件

外は急に冷え込んできましたね。

寒いせいか時々くしゃみをすることがあります。

以前読んだ「天才の病態生理」という本で、「くしゃみはてんかんの一種」と書かれた一節がありました。

光くしゃみ反射と呼ばれる現象がありますが、そのメカニズムとしては、

中脳にある光反射中枢が過敏反応し、そこからつながる毛様体神経節や翼口蓋神経節が刺激され、いわゆるくしゃみ反射が誘発されると言われています。

ただなぜ光くしゃみ反射が起こるのかというのは未だに解明されていませんし、

起こしやすさには遺伝的素因があって、日本人では25%にしかそれが受け継がれておらず、全員が全員光でくしゃみが誘発されるわけではありません。 いわゆる生存には関係がない進化として、何らかの淘汰を受けてたまたま残った現象なのかもしれませんが、

一つ言えることは、光で誘発されようがされまいが、「くしゃみをすると気持ちいい」ということです。

くしゃみがてんかんの一種で同じ過剰適応病態なのだと考えれば、

くしゃみのように瞬間爆発的に過剰適応状態が起こることは、ある種の身体に困難を克服する爆発力を与える側面があるのかもしれません。

そして病気の原因となりうる過剰適応も一時的に爆発的に発揮される分には有意義なのではないかと感じる次第です。

このことは天才のインスピレーションにも通じるところがあります。

それが一時的ではなく持続的になった場合にてんかんのような不利益をもたらす病態へとつながるのではないでしょうか。

オーバーヒートする一歩手前で過剰適応を使いこなすことは、

人生を有意義にするかもしれないと自分のくしゃみから思いました。


たがしゅう
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