感情文と非感情文
2017/10/16 00:00:01 |
自分のこと |
コメント:4件
いろいろな人が書かれた本を読んでいると、
自分がブログの文章を書く時の参考になることがあります。
すらすらと読みやすい文章もあれば、読むのに疲れて休みながらでないと読みにくい文章もあります。
できれば自分が書く文章は前者でありたいものですが、
はたして読みやすい文章とそうでない文章との違いは何なのか、
本日はこの疑問に対して自分なりの考察を加えてみたいと思います。 以前私は、私自身がたがしゅうブログの一番のファンだと書いたことがあります。
それはもののたとえとかではなく本当にそうで、今でも少し時間が空くと自分の過去のブログの文章を読み返したりすることがよくあります。
その時に「これはよく書けたな」と読みやすいと感じる文章と、
久しぶりに読むとなかなか読みづらくて適当に読み飛ばしてしまう文章とがあることに気が付きます。
何故読みづらいのかと考えてみますと、一つには引用文が多くなり過ぎたということがあります。
ブログで文章を書き続けていると、曲がりなりにも自分の文章の味のようなものが出てきます。
どこかの誰かが書いた他所の文章を挟みすぎると、その文章の味が分断化されて読む側に違和感を与えてしまうということがあるのかもしれません。
なので最近は引用文を用いる時はできるだけ引用文量を少なくし、
長くなってしまった場合でも、その中で最も強調したい部分に太字アンダーラインを引くという工夫を心がけています。
また、客観的な観測事実を淡々と述べ続けるだけの説明型文章は、
いくら噛み砕いてわかりやすくしたとしても、長くなってくると読む側は疲れてきてしまいます。
私のブログのカテゴリーの中の「素朴な疑問」の中で、医学用語を説明しながら自分の見解を述べる時によく見られるパターンです。
こうした文章には自分の味が出て来にくいからなのかもしれません。
逆に読みやすいと感じるのが多いのは、
私が自己体験を元に読者の心情に訴えかけるように書いた文章です。
私自身がその体験の実際の体験者だから、そうした文章を私が読みやすいのはある意味当たり前かもしれませんが、
同様の経験を過去にしている読者の方には私と同様に心に響くものが伝わってくると思います。
それが味のある文章の一例なのかもしれません。
また他人の書いた文章を読んでいて読みやすいと思う時として、
著者の文章のクセのようなものがあり、それが自分とマッチする時には読みやすいと感じることが多いように思います。
しかしだからと言って、全て自己体験からの文章にすべきというわけではありません。
自分の経験外から学ぶことも、客観的観測事実を説明することも大事なことだと思います。
大切なことは自己体験をベースに喜怒哀楽が込められた「感情文」と、
引用や説明など自分の味が現れにくい「非感情文」をうまく使い分けることにあるような気がします。
それを何対何にすべきかはわかりませんし、答えがあるのかどうかもわかりませんが、
その視点で他人の文章を解析してみれば、
読みやすい文章にする秘訣を見出すことができるかもしれません。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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コメント
No title
確かに「感情文」は引き込まれます。
特に、ウィットに富んだ「感情文」は、
長い文章を読み続ける際の、「箸休め」に最適です。
先生が「おすすめの本」として紹介されていた、
大平万里先生の本を拝読しました。
私には、難しすぎで脳内がとろけてしまいそうでしたが、
ウィットに富んだ文章のおかげで息抜きができました。
と、言っても・・・正直に申します。
私にはかなり難しかったです。
夏井先生もジョークの効いた文章を混ぜられるので、
文章に引き込まれる以前に、
先生のお人柄に親しみがわきます。
あと、やはり「世界の北野」北野武さんです。
この方は、内面の美しさがばれているので、
どんな毒を吐いても、笑えるし、納得します。
たがしゅう先生のブログは毎日気になります。
「三度の飯」状態になっております。
文章、内容に魅力があるからだと思います。
文章って・・・
その人固有の指紋の様です。
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
また過分なご評価を頂き恐縮の限りです。
北野武さんは確かに毒舌でも本質をついている咸があり、文章の書き手としても参考になります。
2016年1月2日(土)の本ブログ記事
「自分が本当にすべきこと」
http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-655.html
も御参照下さい。
前から気になっていたのですが、最初の頃は文章の終わりは「.」だったのにいつのまにか「。」に変えられたのは何か意味があるのですか?
すみません、細かいことを…
Re: タイトルなし
御質問頂き有難うございます。
> 最初の頃は文章の終わりは「.」だったのにいつのまにか「。」に変えられたのは何か意味があるのですか?
パソコンで返信する時と、スマホで返信する時の設定の違いです。特に意味はございません。
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