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政治よりも先にできること

category - 医療ニュース
2017/ 10/ 07
                 
先日、鹿児島県医師会が発行する医療ニュースを読んでおりましたら、

厚生労働省がこのほど2015年度の医療費総額が前年度比1兆5,573億円増の42兆3,644億円であったと発表したとのニュースが書かれていました。

42兆と言われても天文学的数字過ぎて我々の身近にはピンときませんが、

国民一人当たりに換算すると一人が年間33万3300円の医療費を使っている計算になり、これは9年連続過去最高を更新している額なのだそうです。

そして地方医師会のニュースとしてもう一つ書かれていた情報として、

都道府県別にみると医療費の高さで第一位が高知県の44万44円、第二位が長崎県の41万1,100円、

そして第三位が40万6,900円で鹿児島県だとのことでした。
            

どうやら鹿児島県は全国でも屈指の医療費が高い県なのだそうです。

なぜ医療費が増加し続けるのかという議論は時々なされますが、

一般的には人口の高齢化や医療技術の進歩などが主たる要因として取り沙汰されていると思います。

しかし糖質制限の観点で見れば、医療費高騰の最大の要因は、

根本的な病気の原因に目を向けず、治らない治療を漫然と続け、一方で救命・延命技術は進歩させるという現代医療の構造そのものにあると私は思います。

従って医療費削減のために真っ先に行うべき対応は糖質制限だと私は考える次第です。


しかし高知、長崎、鹿児島というのはいずれも地方と呼ばれる都道府県です。

こうした地方で医療費が高くなるというのは何か要因があってのことなのでしょうか、それとも偶然なのでしょうか。

前述の私が考える医療費高騰の要因が仮にここでも当てはまると仮定するならば、

地方の方が都市部に比べて、治らない治療をより多くの人達が受け続けている、言い換えれば糖質制限が普及していないという事がもしかしたら言えるのかもしれません。

もしそうだとすれば、地方でこそ糖質制限を広めていく意義というものが大きいのではないでしょうか。


国民年間医療費が42兆だと言われても、

「へぇ、医療費ってそんなに高くかかっているんだ」と思うくらいで、自分の身になって考えられる人は少ないかもしれません。

医療費削減の方策を国に任せていた所で、効果が出るのがいつのことになるやらわかったものではありません。何せ「9年連続過去最高更新」なのですから。

そんなことに期待するよりも確実に医療費を下げ、かつ自分にも利があるのは糖質制限をやってみることです。

糖質制限をすれば糖尿病、肥満に限らず、アレルギー性疾患、消化器機能性疾患、精神疾患、自己免疫疾患、神経変性疾患など様々な病態のコントロールに役立ちます。

病気を食事でコントロールできれば当然薬の量を減らすことができます。しなくてもいい手術を回避する事ができるかもしれません。

そういう活動が国民、県民の一人ひとりで着実に行われれば、国の政策を待つことなく医療費の削減に成功します。

削減された医療費の分のお金は何か他の有意義な用途に使うことができるかもしれません。

そういう意味で地方で糖質制限を伝え続ける取り組みは、

単なる飲み会でありながら、実はものすごいポテンシャルを秘めた活動であると私は自負しています。


たがしゅう

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コメント

非公開コメント
        

伝統
たがしゅう先生

>地方の方が都市部に比べて、治らない治療をより多くの人達が受け続けている、言い換えれば糖質制限が普及していないという事がもしかしたら言えるのかもしれません。

特に地方の人は、現代医療の完璧さをなんの疑いもなく盲信している可能性があります。

私の伯父で、今では限界集落といわれる村落に住んでいる糖尿病の伯父がいます。

ぽっこり突き出たお腹を抱えながらもおいしそうに白米を食べ、「カロリーひかえて肉は食べんようにしてる」言い、食後に血糖値を下げる薬を飲んでいます。

そして「良くなっているの?」と聞くと「一時期悪くなったけど、薬を増やしたら良くなった」と真顔で答えます。

「医者が出している薬さえ飲んでいればこれ以上悪くならない」という、幼少時代から親から受け継いだ伝統に基づいた妙な確信を持っているのです。

地方の人は、伝統を重んじます。

恐らく、幼少のころからお医者さんは絶対で、「おっしゃる事を聞いていれば何でも治す」と親や地域の人から教えを受け継いでいるのです。

田舎では、お医者さんと村長さんは同列です。

だからこそ、同じお医者さんが真逆の事を言えば混乱するでしょう。

そして、二つを秤にかけて楽な方を選択するのです。

なぜならどちらもお医者さんのおっしゃること。

どちらも正解なのですから。


伝統や習慣にメスを入れるのは簡単ではないでしょうが、先生の活動は1歩1歩着実に進んでいます。

期待しています。
Re: 伝統
だいきち さん

 コメント頂き有難うございます。

> 地方の人は、伝統を重んじます。

 おっしゃる側面は確かにその通りで、医師は過大評価されているように思います。
 どれだけ医師が賢かろうと、偉かろうと、自分の身体の事は自分が主導権を持って決めていくべき、医師はあくまでもそのサポート役だというスタンスを私は地道に伝えていきたいです。

 2017年6月22日(木)の本ブログ記事
 「主導権を取り戻せ」
 http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-1004.html
 も御参照下さい。
軍縮より医縮
ちなみに国家予算レベルの比較でいくと、軍事費については日本が約5兆円
アメリカは約60兆円、中国約25兆円ですから、日本の医療費総額42兆円と
いう額がいかに凄まじい数字ということがわかります。
http://www.garbagenews.net/archives/2258794.html
よく政治家の公約に軍事費削減と医療・福祉の充実という寝ぼけた決まり
文句が出てきますが、ブラックジョークで
医療・福祉の予算を削減して、災害や他国との衝突に備えて軍事費を増強
という言う政治家が出てこないかと思います。
医療・福祉の予算削減とは弱者切り捨てでなく、自分の健康は自分で守る
という習慣(養生の出番です)の確立、必要以上に医者にかかることや
不要な投薬を避けることで達成すべきと考えています。
Re: 軍縮より医縮
やまたつ さん

コメント及び情報を頂き有難うございます。

> 軍事費については日本が約5兆円
> アメリカは約60兆円、中国約25兆円ですから、日本の医療費総額42兆円と
> いう額がいかに凄まじい数字ということがわかります。


これは意識しておりませんでしたが、そう考えると凄いですね。
軍事費の強化には賛否両論あると思いますが、いずれにしても身近には考えにくい問題です。
しかし私達それぞれが考え方を変え、医療費を削減することは身近で実践できることです。それならば医療費の削減に主眼を置くべきだと私は思います。