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2017年9月30日糖質制限を語る会 in 鹿児島の御報告

category - イベント参加
2017/ 10/ 02
                 
9月30日の土曜日、2回目となる「糖質制限を語る会 in 鹿児島」を開催致しました。

地元鹿児島以外にも熊本、福岡、大阪、愛知、東京、群馬からの参加者もあり、計13名で宴会を楽しみました。

糖質制限にまつわってはそれぞれがそれぞれの悩みを抱えているものです。

今回参加者の皆さんから多く聞かれた悩みは、「近しい家族や一緒に働くスタッフに糖質制限が伝わらない」というものです。

奥さんに理解してもらえない旦那さん、病院の栄養士さんに理解してもらえない医師、逆に施設の嘱託医に理解してもらえない栄養士、

本当に糖質制限というものは理屈では伝えきれないということを痛感します。
            

中には最初は糖質制限など全く信用していなかったと告白された参加者の方もおられましたが、

何が糖質制限を受け入れるきっかけだったのかを尋ねると、「まず一回やってみる、ダメなら止めればいい」というスタンスをもともと持っていたことが大きかったそうです。

どれだけ理路整然と糖質制限の妥当性を説明したところで、

それで納得して糖質制限を始めるという人は実はほとんどいなくて、

結局はその人が思考の柔軟性を持っているかどうかが鍵を握っているように思います。

もし理論が大事なら科学的な態度を持つはずの医師達がもっと多数で理解を示しても良さそうなものですが、実際はそうなっていません。

科学的な態度を多くの医師が統計学の重視だと誤解しているという問題もあると思います。

参加者のある病院の先生によれば、栄養士が医師からの指示があっても、厚生労働省の指示に従わないといけないということを理由に、

炭水化物比率を55%より下には断固として下げないという姿勢を貫いているとのことですが、

かたや寝たきりで胃瘻の患者さんには炭水化物比率28%のプルモケアという経管栄養剤を使用している状況があるので、

それは厚生労働省の指示に従ってないことになるのではないかと指摘した所、「それは治療食だから別です」という返答をされたそうです。

それなら口から食べる食事でも治療食という理由で炭水化物比率を下げていいはずですが、

そうはならない所が客観的に論理が破綻していると私は思います。

いかに理論ではないところが判断基準になっているか、ということだと思います。


一方で参加者の皆さんからは糖質制限を伝えることを焦らないという意見も多く聞かれたように思います。

わかる人にはいつか伝わる、わからない人にはどうやっても伝わらない、わからない人に伝えようとするのは時間の無駄、という意見です。

そうすると、いかに見込みのある人をトリアージするかという方法が大事になってきます。

私は白ごはん一杯に角砂糖17個分の糖質という画像を見せて、驚くのかすんなり受け流すかを一つのトリアージ基準にしているという意見を申し上げました。

納得してもらう一方で、肩書の違いで伝わる度合いも全然違うという意見も聞かれました。

例えば、私は医師の立場で糖質制限をうまく患者さんに伝えられる割合は1〜2割という印象でしたが、

参加者の非医療者の方は、500名に糖質制限を伝えて、わかってくれたのはわずかに数名だとの経験を教えて下さいました。

しかもその数名もほとんどがリバウンドして、実質継続してくれているのは1名だけとのことです。

こうした話がどうすれば効率的に糖質制限を伝えていけるかのヒントにもなるように私は思いました。


このように糖質制限実践者同士の意見交換は貴重で有意義ですし、

普段悩みを周りにわかってもらえない実践者にとっては、ストレス解消というか充実感が得られる場にもなると思います。

今後も改良を重ねつつ、こうした会を広めていきたいと思います。

最後に参加者の方の率直な感想を一部御紹介したいと思います。


たがしゅう

(以下、頂いた感想文より引用)

①有意義な時間を過ごす事ができました。糖質制限を取り入れる為にご苦労されている事や、実体験のお話など貴重なお話を聞く事ができました。
早速、食事前の運動を取り入れてみたいと思います。今回も参加して良かったと思います。ただ、参加者全員とお話し出来なかったのが残念でした。

②たがしゅう先生糖質制限を語る会in鹿児島参加させていただきまして、ありがとうございます
糖質制限の話ができる場がなかなかありませんでしたので。楽しいでした。
〇〇先生の運動の後の食事の時と食事の後の運動の時でのインシュリンの作用の違いについては目からウロコでした。ありがとうございます。時間の経つのが早く感じました。あっという間でしたね。うどんポテトに関しては私的には特には感じませんし、話のほうが楽しいでしたので問題なしです。いつかオープンキッチンみたいなところで出来ればいいなと思います。また楽しみにしています。ありがとうございます。

③参加しての感想ですが、
「楽しかった」
です。
先生もお感じのことと思いますが、医師は非常に狭い世界しか持っ​ておらず、初見の相手と職業を超えて対等に話ができる機会は限ら​れております。
また、元々私自身は内弁慶で、初見の相手へ話し掛けていくことを​非常に苦手としております(対面であれば、なかなか正面を見るこ​とができません)。
今回の会ではそう感じることがなく、「糖質制限」という共通言語​を手掛かりに、初見の方々と積極的に話ができる機会に恵まれまし​た。
それぞれの視点からの糖質制限、世間での変化を聴くことができま​した。
うどん、フライドポテトに関しましては、あまり気にされなくて良​いのではないでしょうか。
最終的な選択は個々がすることですし、普段から基礎(糖質制限)​を作っていれば、「ファスティング(拡大解釈なやり方ですが…)​」があるのですから。
逆にうどん、フライドポテトに手を付けた人を否定するものでもな​いと思います。
「各々のスタンスにお任せ」で良いのではないでしょうか。
さすがにそれだけしか出てこなかったらビックリしますが(笑)
テーブルに関しましては解決するのが難しい問題だと思います。
上記の通り、話が弾みすぎて、私自身も全ての方とはお話出来ませ​んでした。
恐らくこの傾向は立食でも有るのだと思います。
「話の弾み」の両面性でしょうか(笑)
ただ、移動のし易さ、人と人との間への入って行き易さは立食に軍​配が挙がるとは思います。

④私は、FBのMECのオフ会や静岡での豚皮を食べる会には参加したことがあったのですが、今回の会は、普段とは違った意味で楽しい時間を過ごすことができました。
何と言っても、医療従事者の方が多かったことにはびっくりです。
もちろん「診察」をしてもらうわけではないのですが、ドクター側の苦労の一部を聞くことができ、参考になりました。
テレビドラマなどでしか「お医者さん」のことは知らないのですが、皆さんが非常に熱心に、そしてまっすぐに取り組んでおられることを深く知ることができました。
会についてですが、自分は今回のような「飲み会」みたいな会もアリかな、と思いました。もちろんプレゼンがあったのは、最高によかったですが、それ以外の部分でも、「飲み会」という形式であるので悩みなどを赤裸々に語れたかな、とも感じております。
テーブルが離れたことについては、自分はあまり気になりませんでした。
もちろん、多くの人と話をしたいこともありますが、会社や仲間内の飲み会でも起こりえることであり、少人数で行うよりは、この方が良いと思いました。
もし、このような形式で行うのであれば、「複数回参加している」方が夏井先生のように声をかけたりすれば良いのであって、ガッツリ距離を詰めることだけが正解ではないとも思います。
自己紹介文の事前配布は、とても良かったです。会によっては、名札に自己紹介を書くときもありますが、今回の方が話の本題に入りやすくて効率的でした。
個人情報を云々と言う方もいるかもしれませんが、絶大な効果と比較すれば、事前配布を優先した欲しいです。
また、「鹿児島に行ったのだから鹿児島のものを食べたい」という想いは達成できました。豚しゃぶしゃぶ、美味しかったです。「in鹿児島」ですから、これからも鹿児島料理は堪能したいですね。
最後に、たがしゅう先生が何もかも手配して頂き、その負担が申し訳ないです。自分ももう少し近くにいればお手伝いができると思いますが、遠方でも率先してお手伝いさせていただくので、今後もよろしくお願いします。

(引用、ここまで)

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コメント

非公開コメント
        

実りのある会
私の身近には糖質制限をしている人はいませんので
こういう会が開催されることは羨ましいです

糖質の魅力・中毒性はすごいものがあると思います
病気になった人でもなかなか離れられない、まして
健康なうちに糖質をやめるなんて

人生の楽しみがない位に思う人が
大多数なのではないかと思えます

絶ってしまう事で得られるメリットは
実際体験するとわかるのですけど・・
なかなか踏み切れないのでしょう
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Re: 実りのある会
みい さん

 コメント頂き有難うございます。

> 健康なうちに糖質をやめるなんて
> 人生の楽しみがない位に思う人が
> 大多数なのではないかと思えます


 これはまさにプラスの発想から脱却できていない証拠だと思います。
 止めることで初めて見えてくる楽しみがあるはずですが、マイナスの発想に転換できるかどうかは本人次第です。
No title
たがしゅう先生、幹事は大変だったと思います。
いろいろありましたが楽しかったですよ(^^)

愛知県からの参加でしたが、「命の洗濯」という言葉があるとおり、遠出することは費用がかかりますが、気持ちのリフレッシュにはいいものです。
初対面の皆さんとの交流は、以前は苦手でしたが、最近は出たとこ勝負を楽しむという感覚です。

>わかる人にはいつか伝わる、わからない人にはどうやっても伝わらない。

→会でも述べましたが、普通に糖質を摂取しても100歳以上生きられる方もある以上(というか、100歳以上で糖質制限をしている方はほぼゼロなのでは?)、なんらかのモチベーションがない限り、糖質制限をやってみようと考えないのだと思います。

会場については、テーブルが2つに分かれて、しかも遠かったのは痛かったですね。
私ももう一つのテーブルの方とも交流したかったのですが、最初のテーブルの方と話していたので、途中で抜け出すのは避けようと思いました。

あとから思えば、豚鍋を食べ終わった頃に1つのテーブルに集合すればよかったかもしれません。

体験談や糖質制限関連のデータをお持ちの方がプレゼンすることで、雑談だけよりも理解が深まると思いました。

糖質制限初心者がおられる場合、あらかじめメニューを決めておくのではなく、、どのようなメニューをオーダーするとよいかを実践するのもいいかもしれませんね。
身近に
たがしゅう先生
本名公開されて、さらに先生のことが身近に感じます。

私は隣県宮崎に住んでいますので、いつしか先生の講演、糖質制限を語る会 に参加してみたいという気持ちも強くなりました。

ところで最近、糖質オフの商品が数多く出回り始めましたが、本当に健康的な商品なのか甚だ疑問です。

カカオやポリフェノールを多く含んで健康に良いと謳いつつ糖質もしっかりふくまれたお菓子や糖質ゼロといいつつ人工甘味料はしっかり入っていたり。

糖質制限は広く知られるようになって来ていますが、そのブームを逆手に変な違和感ある商品も数多く出回り始めています。

このような物が本当の糖質制限の普及を邪魔しているようにも思えます。

売れればよいという市場原理には勝てないのでしょうか。
Re: No title
きよすクリニック 先生

 コメント頂き有難うございます。
 また遠路からはるばる会へ御参加頂き心より深謝申し上げます。

> 普通に糖質を摂取しても100歳以上生きられる方もある以上(というか、100歳以上で糖質制限をしている方はほぼゼロなのでは?)、なんらかのモチベーションがない限り、糖質制限をやってみようと考えないのだと思います。

 御指摘の通り、こと長寿という事に関してだけなら糖質制限が全てではありませんね。いわゆるダイエット(痩身)についてもそうだと思います。
 そのような一面だけに捉われるのではなく、もっと根本的に健康を保つ方法として糖質制限を捉えれば、自分を守るため、家族を守るため、大切な人を守るためというモチベーションにつながるのではないかと思うのですが、なかなかうまく伝わらないのが現実ですね。

> 会場については、テーブルが2つに分かれて、しかも遠かったのは痛かったですね。
> 私ももう一つのテーブルの方とも交流したかったのですが、最初のテーブルの方と話していたので、途中で抜け出すのは避けようと思いました。
> あとから思えば、豚鍋を食べ終わった頃に1つのテーブルに集合すればよかったかもしれません。


 貴重な御意見を有難うございます。
 テーブル問題はコントロールが難しく、「指定人数が入れる個室」を優先すると10人以上ではテーブルが離れるリスクが高くなり、その離れ具合は下見をしていない限り、事前に確認するのはなかなか困難です。
 その点は立食パーティー形式の方が自由度が高いので、今後はそのような形を検討したいと思っています。

> 体験談や糖質制限関連のデータをお持ちの方がプレゼンすることで、雑談だけよりも理解が深まると思いました。

 これはその通りだと思います。今後の運営の参考にさせて頂きます。

> 糖質制限初心者がおられる場合、あらかじめメニューを決めておくのではなく、、どのようなメニューをオーダーするとよいかを実践するのもいいかもしれませんね。

 これもそうですね。周囲のベテラン実践者にサポートしてもらえばそんなに難しい事ではない事がわかってもらいやすいと思います。
Re: 身近に
だいきち さん

 コメント頂き有難うございます。

> 最近、糖質オフの商品が数多く出回り始めましたが、本当に健康的な商品なのか甚だ疑問です。
> カカオやポリフェノールを多く含んで健康に良いと謳いつつ糖質もしっかりふくまれたお菓子や糖質ゼロといいつつ人工甘味料はしっかり入っていたり。
> 糖質制限は広く知られるようになって来ていますが、そのブームを逆手に変な違和感ある商品も数多く出回り始めています。


 確かに、人口甘味料問題は特に注意が必要です。
 人口甘味料ゼリーの人体実験をした時にも思いもよらない変化が身体に起こりました。

 2017年8月18日(金)の本ブログ記事
 「人口甘味料ゼリー負荷試験」
 http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-1063.html
 も御参照下さい。

 糖質さえ低ければ何でもいいという考え方には軌道修正が必要と思います。