鹿児島が熱い

2017/09/09 00:00:01 | ふと思った事 | コメント:4件

鹿児島の病院に赴任してから当直明けの日がフリーにしてもらえるという事もあって、

私はプライベートな時間をかなり充実して過ごすことができるようになりました。

医師の仕事をしていて、平日自由に動くことができるというのは極めて大きなストレスマネジメントになります。

普通は銀行や市役所に行くのも一苦労です。何かあった時に代理対応してくれる先生に予めお願いしておいたり、

また外出の時間も迷惑をかけないように必要最小限で済ます配慮も必要です。プライベートな時間を外で楽しむなどは事実上不可能です。

ところが今はそういった気遣い不要で平日の時間を自由に使えるので、

私がやりたいことの幅も広がるようになってきました。 春から新しくジムに通い始めたというのは、すでにブログで報告している通りですが、

もう一つは興味がある先生のクリニックを見学しに行くことができる、という利点にも気が付きました。

通常クリニックの見学となれば、土日や夏季休暇などの休みの時間を使って計画を立てますが、

休みの日は先方も休みだったりするので、なかなか良いタイミングで見学することができないのです。

かろうじて土曜日の午前中とかなら開いているクリニックもありますが、それが遠方ともなれば土曜日午前中に見学するのは困難です。

そんな中、平日丸ごとフリーに使えるという状況になったため、今まで断念していたクリニック見学を再検討することができるようになったわけです。


鹿児島県において糖質制限で有名な先生として私が思いつくのは、

ひらやま脳神経外科の平山貴久先生と、鈴木内科クリニックの鈴木功先生の両先生です。

鹿児島に来てから半年、平日をフレキシブルに使える当院の体制のおかげで両先生とお会いすることができました。

今の所、私の印象としては鹿児島全体に糖質制限が十分に知れ渡っているとはまだまだ言い難い状況ですが、

そのような状況の中で糖質制限を推進しているだけあって、両先生とも非常に熱い考えをお持ちの先生でした。

平山先生は糖質制限に加えて認知症コウノメソッドにも造詣が深く、

運営されている鹿児島認知症ブログでは丁寧な患者対応、客観的な評価、細かい薬剤調整などの具体的な情報が詳らかにアップされています。

お話をしていても診療において何が大事かというポイントをきちんとわきまえて、そのために妥協を許さない姿勢がありありと感じられました。

鈴木先生は糖質制限からその先にケトン食、間欠的ファスティング、さらには糖質選択という概念にまで理念を昇華させておられました。

ファスティング(断食)を理解している糖質制限派医師というだけでも稀なのに、さらにその先のヒトが健康であるためにどうすればよいかという事を考えた結果、たどり着いたのが「糖質選択」という考え方です。

この考え方はいつか皆様の目に触れることになると思いますが、とにかく私は鈴木先生のお考えに衝撃を受けました。


このような熱い想いを持つ先生方と一緒であれば、

何か大きな事を成し遂げることができるかもしれないという勇気が湧いてきます。

私が鹿児島にやって来たのが、まるで偉大なる何か(サムシンググレート)に導かれたかのようにさえ感じられます。

明治維新は鹿児島出身の西郷隆盛、大久保利通が木戸孝允と並んで維新三傑として大きな役割を果たしたのは周知の事実ですが、

時を経て平成の世になった今の時代でも、鹿児島から大きなムーブメントを起こすことができるかもしれません。

これからの鹿児島が熱いです。乞う御期待!


たがしゅう
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コメント

糖質制限しながら穀食のメリットを問う姿勢

2017/09/09(土) 18:52:11 | URL | やまたつ #UoJDqtOY
中国医学の歴史を繙くと、その骨格が固まる漢代には穀食に対する否定的な認識=却穀食気があることを知ります。また、中国古代神話で人間に五穀の栽培を教えた神農が人間に書き残したとされる神農本草経においても、米や黍等の穀物は毒にもなりうる食品で長期の食用に向かないと記述されていることにも驚きます。
しかし、時代が下るにつれ、穀物が体内から失われた気を補う役割を持つ食物としての評価=補気、健脾が強調され、漢方や薬膳に関する現代の書籍を読んでみると体が弱った時には粥というステレオタイプの処方が99%を占める結果です。
今年の初めに鈴木先生のブログをネットサーフィンで偶然発見し、糖質制限に軸足を置きながら、穀食のメリットを説かれているスタンス=糖質選択 に興味を持ち
face book等での発言を拝見しています。
たがしゅう先生がリンクを貼っていただいた鈴木先生のブログ中で最も感銘を受けたのは栄養摂取のベストな量は個人によって異なるから当該スィートスポットを個々人で探り当てることが大事という点でした。自分の体に訊くという姿勢を忘れ、氾濫する健康情報に右往左往している我々にとって、大事な視点であると
思います。

Re: 糖質制限しながら穀食のメリットを問う姿勢

2017/09/09(土) 23:06:27 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
やまたつ さん

コメント頂き有難うございます。

> 鈴木先生のブログ
> 糖質制限に軸足を置きながら、穀食のメリットを説かれているスタンス=糖質選択


私も直接お会いしてその話を伺った時、もしかしたら一番バランスが取れた考え方かもしれないと思い、大変興味を持ちました。鈴木先生のお考えを参考に私の方でもまたいろいろ実験してみようと思っています。

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2017/09/10(日) 18:26:29 | | #
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2017/09/11(月) 16:01:04 | | #
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