セミナーは高すぎても安すぎてもダメ
2017/08/29 00:00:01 |
ふと思った事 |
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有料で開催される糖質制限セミナーが各地で開かれているという話を時々耳にしますが、
有料セミナーはその料金設定に注意しておく必要があると私は思います。
ある有意義な情報を本当に純粋に周囲に伝えたいと思うだけなら有料にする必要はありません。
有料にするということはそれとは別の何らかの意図が存在するということになります。
それはセミナーを運営する団体が最低限活動を維持していくための必要経費なのかもしれないし、
あるいは利益を出すことでさらに発展的な何かを企画して次のステージに持っていこうとしているのかもしれない。
別に商売をすることが悪いことだとは言いません。
ただその設定料金が高すぎる場合には、当初の有意義な情報を広めたいという意図が薄れていく可能性が高いということを認識しておく必要があると私は思います。
というのも料金が高いセミナーに参加する人は、基本的にはそのセミナーへの賛同者です。
一方で普段からセミナーの内容に対して疑問を感じていてこの機会に正しく勉強して主催者に質問してみようという意識の高い人は、
セミナーの参加費が高ければ高いほど、その参加意欲が薄れていくのではないでしょうか。
その結果、料金を高くしたセミナーに集まる人は全面的な賛同者、誤解を恐れずに言えば信者ばかりになってしまうリスクがあります。
しかし、こういうセミナーで重要なのは意外と反論意見の存在ではないかと私は思います。
本当に有意義な情報なら、いかなる反論にも立ち向かえるはずで、
もし反論に対して答えることができなければ、その有意義な情報には穴があるということになるわけで、
そのままでは穴があることに気付かないまま、賛同者にだけ「偽りの有意義な情報」として高濃縮で伝えていってしまうことになります。
ですから、もし自分がセミナーで示す理論が本当に正しいと思うなら、
いかなる反論でも介入してくる余地のある公平な場で情報発信すべきではないかと私は思います。
ただし、完全に無料セミナーばかりだとそれこそ運営が成立しないという机上の空論にもなりかねないので、
儲け過ぎず、儲けなさすぎずというどっちつかずのスタンスで運営していくというスタンスが大事なのではないかと私は思います。
これから糖質制限を勉強しようとなさる方には、
糖質制限セミナーであれば何でもよしと参加するのではなく、
自分の頭で考える習慣が身につけられるよう、
セミナーも賢く選択していってもらいたいです。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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