イベントをする上で大事なこと

2017/08/17 00:00:01 | イベント参加 | コメント:0件

盆休みに帰省した際、帰りに立ち寄った町の大きなデパートで、

錯覚美術館なる催しが開かれていて、面白そうだったので立ち寄ってみました。



錯覚とは、見たものが事実とは違うように感じられてしまう現象のことです。

皆さんも小さな頃に一度は何らかの錯覚画像を見たことがあるのではないでしょうか。

例えば、同じ長さの線分の両端に少し線を加えると、長く見えたり短く見えたりするような画像などです。

錯覚 こちらの美術館にはそれ以外にもたくさんの錯覚画像や、錯覚を誘導する複雑な立体図形が展示されていました。いくつか写真で紹介いたします。









なんと錯覚は今でも新しいものが研究者達によって開発されているのだそうです。
中には新作の錯覚作品もいくつか紹介されていました。

しかしこれは錯覚だとわかっていても、事実とは違うように見えてしまう所が不思議です。

脳というものがいかに自分の色眼鏡を通して世界を映し出しているかということがよくわかります。

私達は目に見えるものがすべてではないということを重々認識しておく必要があるように思います。


さて今回の美術館、入ってすぐの所に次のような掲示がありました。



「写真撮影OK」
どんどんアップしてね

驚きました。通常、美術館の作品で写真OKとするのはなかなかないように思います。

勿論、この美術館は本来の美術館ではなく、

あくまでも夏休みの期間だけの限定でデパートの一角に造設された美術館という名の臨時展示物です。

なので普通の美術館と単純比較はできませんが、それを差し引いても太っ腹な方針であるように思えます。

もしも参加者に写真をガンガン撮られて、ネット上にアップされたら来場せずにその画像を見て満足する人達も出てきそうなものです。

結果的に集客がどうなっているのかはわかりませんが、少なくとも私はこの掲示に主催者側の懐の深さを感じます。

つまり写真を公開することで集客が減るリスクより、錯覚についてや人間の脳の仕組みについてより多くの人に興味を持ってもらうメリットの方を重視しているのではないかと思うのです。

それに展示されていた錯覚作品の中には、平面の画像だけではなく、作品を見る距離によって見え方が変わるというような立体的な作品も多くあって、その場に居合わせないと不思議さが体験できないものも結構ありました。

だから写真を何枚撮られても、美術館に足を運ぶことの価値はなくならないということなのだと思います。

ちなみに入場料も大人700円と良心的な料金設定です。

何が大事であるかをよくわかっている良い展示会だと感じました。


たがしゅう

※展示期間はあとわずかですが、
近隣の方は出向いてみられてはいかがでしょうか。

「みんなで学ぶ 夏休み自然科学教室
来て、見て、びっくり!
てんまや錯覚美術館」

http://www.tenmaya.co.jp/cgi/web/index.cgi?c=event-list&shop_pk=4
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