暇だから食べているという側面
2017/07/05 00:00:01 |
ふと思った事 |
コメント:2件
出張で東京に来ていた時に、
夜の食事で何を食べようかと都会の飲食店街をぶらぶらと歩いていたところ、
目の前にとある有名なステーキ店の看板が見えて来ました。
思い切ってここで食べようかと店に近づいていったところ、
結構な人数の行列が店前にできているということに気付きました。
それを見て私は「ああ、それなら別にいいや」と思って踵を返しました。
そして結局、コンビニかスーパーで適当なものを買ってホテルで食べることにしました。 この時、わたしはふと気付きました。
自分のおいしいものを食べたい気持ちはさほど強くないのだと。
もしおいしいものを食べたい欲求が強かったのならば、
その夜は別に忙しいわけでもなんでもなかったのだから、行列に並ぶという行動をとらなければ理屈に合いません。
また私はこうも思いました。
その後別のお店にも行かず、いつも食べているようなもので満足しているということは、
自分にとって食べ物のおいしさというファクターはそんなに重要な要素ではないのではないかと。
あるいはもしかしたら私は食べ物を求めているというよりも、
暇だから食べているという側面が、ありやしないかとさえ思えたのです。
今、栄養や健康のことを度外視した時に、
食事というのは手っ取り早く暇つぶしできる方法です。
私が仕事に没頭している時、何かに集中している時は、食事の事など完全に忘れてしまっています。これは私だけに限った話ではないと思います。
さりとて食事を抜いた所で何かトラブルが出たことはありません。
逆に言えば何にも集中していない散漫な精神状態の時、私は食事をしてしまっています。
私が本当に食事を欲しているのなら、集中していようがいまいが、空腹感を生じ食行動に走らなければおかしいでしょう。
いかに私がなんとなく食べてしまっているか、
もっと言えば、そんな注意散漫環境をいかに脳に与えてしまっているか、という事を痛感します。
ホテルにも目の前にテレビがあるのでなんとなくつけてしまいます。そういうのも散漫を作り出す大きな要因となっていると思います。
なんとなくやっている好ましくないことを、
環境を変えることでいかにコントロールできるかが、
私の下半期の重要なテーマの一つになりそうです。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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医者の不養生
そういうのを医者の不養生というのです。
たがしゅう先生は糖質制限しているのでチキンサラダかもしれませんが、テレビの医者ドラマみたいに超多忙の合間をぬってカップラーメンすすって、ビタミン剤やプロテインなどのサプリメントで栄養補充している医者が多いみたい。
だいたいからしてコンビニ食品は添加物てんこ盛りなので、私は買いません。スーパーの店の中で直接作っている総菜や弁当ならまだマシです。
まず、お医者さんたちが安全な食べ物を楽しんで食べることが大切ではないですか?
食べることは生きる基本だと思います。
Re: 医者の不養生
コメント頂き有難うございます。
ですが、コンビニやスーパーで食べ物を買ったら医者の不養生とはちょっと短絡的と思います。
当然、私がスーパー、コンビニで買ったのは、サラダチキンやチーズ、アーモンドなどの糖質制限食です。
添加物の事を言うならスーパーの店の中で作っているものだって、原材料にはすでに保存料・着色料など添加物が入っている可能性が高いです。それをすべて回避して今の世の中で生きていくなんて不可能に近いはずです。
また私は基本1日1食にする事によって排泄機能(いわゆるデトックス機能)を高め、仮に有害物質が入ってきたとしてもダメージが最小限で済むように工夫をしています。おばあさんにちかいおばさんさんの常識の中では私はとんでもない食事をしている事になるのでしょうけれど、私の中では計算された生存戦略の一つです。
そしてなにより私は私で食というものをきちんと楽しんでいます。別に修行をしているつもりもありません。価値観が私とあなたとで違うだけだと思います。
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