がんに対する不安はない
2017/07/04 00:00:01 |
自分のこと |
コメント:20件
とある休みの日、見覚えのないフリーダイアルの番号から電話がかかってきました。
何気なく出ると、利用しているクレジットカード会社からがん保険への加入のおすすめという話でした。
「そろそろ年齢的にも今後のことを考えておかれた方がよろしいですよ」
執拗に勧めてくるオペレーターに、「もう考えているので結構です」と私は淡々と断って電話を切りました。
最近の若くしてがんで亡くなられた芸能人のニュースの流れも手伝って、営業活動に勤しんでいるのでしょうか。
世間ではこの流れによって不安を掻き立てられて新規で保険に加入する人も、もしかしたら多いのかもしれません。
しかし、私はもし自分ががんになっても高額医療は受けないと決めています。 別にケチだからではありません。高額医療と呼ばれる範疇の医療に価値を見出せないからです。
がんは酸化ストレスの蓄積が大きな鍵を握ります。
私がもしがんになるというのなら、まず第一に自分の酸化ストレスのマネジメントを見直します。
糖質量の把握が不十分なのかもしれないし、蛋白を摂りすぎたのかもしれない、
あるいは、忙しいことを言い訳に十分に休息をとることを怠ったのかもしれません。
とにかく医療を受ける云々の前に自分にできる事を最大限行います。
もしできる限りの努力を行なってコントロールできないがんならば、私は運命を受け入れます。
そして痛みや麻痺など、どうしようもない苦しみが襲った場合にのみ最低限医療の介入を考慮します。
その場合も、漢方や鍼灸などできるだけ自然の構造を壊さない治療法を選択します。手術、化学療法、放射線治療、免疫療法、重粒子線治療などの高額医療の出番はありません。
そしてそれでも症状がコントロールできなければ餓死も覚悟で絶食します。その為の最適環境を病院ではない所で探します。
自分の人生に最期まで責任を持ち、他者に委ねない決意の表れです。
そう、絶食に親しめば、いざという時にはお金がなくたって大丈夫だというゆとりが生まれるのです。
がん保険に入るという行動は、
もしもがんになった時のことをシミュレーションできていないことによる不安を自己処理できていない事を意味します。
私にはその不安は一切ありません。世間の多くの人は不安を掻き立てられても私はそうはいきません。
保険会社の方、勧誘する相手が悪かったですね。
たがしゅう
プロフィール
Author:たがしゅう
本名:田頭秀悟(たがしら しゅうご)
オンライン診療医です。
漢方好きでもともとは脳神経内科が専門です。
今は何でも診る医者として活動しています。
糖質制限で10か月で30㎏の減量に成功しました。
糖質制限を通じて世界の見え方が変わりました。
今「自分で考える力」が強く求められています。
私にできることを少しずつでも進めていきたいと思います。
※当ブログ内で紹介する症例は事実を元にしたフィクションです。
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癌の治療の選択
先生にお聞きしたいことがあります。今は検査などで早期発見して手術すれば寿命も長くなりますね。それでも手術とかはせずに、糖質制限とかで対応しますか。
夫の亡くなった家族は皆癌にかかっています。
癌が原因で亡くなった者もいますが、手術してよくなり長生きして最終的には老衰で亡くなった者もいます。
ちなみに夫にはがん保険がかかっていますが、自分はかけていません。
私が癌になったら、たがしゅう先生のように絶食することができればいいのですが・・・
がん検診もどうでしょう?
Re: 癌の治療の選択
御質問頂き有難うございます。
> 今は検査などで早期発見して手術すれば寿命も長くなりますね。それでも手術とかはせずに、糖質制限とかで対応しますか。
私なら早期発見でも手術はしません。
早期発見ならなおの事、糖質制限+ストレスマネジメントで対処します。
そもそもがん検診を受けようと思いません。
実は、手術した方が長生きできるかどうかは定かではありません。
手術群と無治療群との比較は「がん放置療法」で有名な近藤誠先生がデータをよく紹介されていますが、その中では手術した方が長生きできるという明確なエビデンスはありません。
一方で手術をすれば臓器欠損症状が出てくる可能性があります。
近年では不要とされていた虫垂でさえ安易に手術するべきではないと認識されてきています。
しかも手術は不可逆的です。よほどの理由がない限り手術は避けるべきと考えますが、私にとってがんであること自体はよほどの理由ではありません。
そして世の中には、稀ですが、末期がんの状態から回復したというがんサバイバーの方もおられます。
そういう方の話をまともな医師は信用しませんが、素直にその人達の話を聞けば、ストレスマネジメントが極めて重要な役割を果たすという事を私は強く感じています。だからもし私が末期がんだとしても、まず自分の心の在り方を見直すと思います。
なお自分の患者さんに対してもその考えを押し付けるというわけではありません。
私と同じような価値観の人はそうはいないと思いますので、私の価値観を伝えた上で患者さんが標準治療を希望すれば、然るべき病院を紹介すると思います。
人間ドックやめました
新天地でご活躍のご様子、何よりです。
我が家は夫婦で10年近く人間ドックを受けてきましたが、来年からやめることにしました。メリットよりデメリットの方が大きいと感じるようになったからです。
人間ドックで「ガンの疑い」となれば、精密検査を受けることになりますが、その結果がわかるまでの間、かなりの精神的ストレスを受けます。また、精密検査でCTを使用する場合は、相当量の被爆をすることになり、これによってガンを誘発することにもなりかねません。
そういったデメリットも、メリット同様人間ドック受診者にきちんと伝えられるべきだと思います。
一般人はガンは早期発見するのが一番と考えてしまいがちですが、年1回の検診で発見できるようなガンはもともと進行の遅いガンであることは、専門家の間では周知の事実だと聞きます。
小林麻央さんの件をきっかけに、厚労大臣が検診年齢の引き下げに言及していましたが、検診の弊害によって健康被害を受ける人が増えないことを祈るばかりです。
糖質が病気を招く?
ガン細胞はブドウ糖をエサに生きるのですよね。
糖質制限を厳密にしていた時は
果物、納豆のタレ、焼き肉のタレなども避けていたのですが、
最近では芋類、スナック菓子、そして甘いスイーツ
外で飲む生ビールだけはOKにしている私です。
そうですね、ちょうど昨年末辺りからゆるくして
少しだからいいや、と食べていたら・・・。
なんと風邪を引いたんです。
しかも昨年末1回と今年に入って3回も。
厳密な糖質制限中は一度も風邪を引きませんでした。
それから、主婦湿疹のような手の水疱やかゆみも
出てきてしまいました。
私の中ではおそらく糖質が原因かなと思っています。
友人にも、糖質制限をしていたのですが、
甘いものを食べるようになったら体調悪くしたと
いう人がいます。そして同じように風邪ひいたとのことです。
他人に言うと、ちゃんとご飯食べないから
免疫力が低下したんだよ!と言われるのですが
本当は逆で、糖質をとることによって体調不良になるような
気がしてなりません。そういうことはありませんか?
ですので、糖質制限をしていたら
ガンになることも病気になることも
ないんだろうな、と漠然に思っています。
Re: 人間ドックやめました
コメント頂き有難うございます。
> メリットよりデメリットの方が大きいと感じるようになった
同意見です。
人間ドック、受けるも不安、受けざるも不安だとするならば、
発想を変えて、そもそも不安を作り出す自分の心に焦点を当てて、コントロールする方がよほど合理的です。今回のはそのための私のやり方の一つを紹介した記事です。
特にストレスマネジメントの観点は一般的な医師は不足しているだろうと思います。
検診で不安を和らげているようで、実は新たな不安を生み出しているという点に着目しなければ、この無限ループの闇に容易に巻き込まれてしまうと私は思います。
Re: 糖質が病気を招く?
コメント頂き有難うございます。
残念ながら糖質制限していればがんにも病気にもならないとまでは言えない、というのが私の意見です。
糖質制限は病気の原因が自らの生活習慣に起因するという事を気付かせるきっかけの一つであり、これが全てではありません。
また「がんはブドウ糖をエサにして生きる」という表現はよく耳にする表現ですが、
がん細胞は正常細胞が環境に適応して変化したものであり、元をただせば正常細胞です。何か別の悪い生き物が身体の中に住みついたというようなイメージでがんと対峙する事自体よくないと私は思っています。
最近、がんに「ありがとう」と心から言うことで末期がんを克服されたという方のエッセイを読みました。
常識的な考えに捉われさえしなければ非常に示唆に富む内容でしたので、また折りをみて記事にしたいと思います。
白内障と手術
お世話になっております。
先生は白内障やそれに関連する手術(例えば既に眼科医から白内障の手術を勧められている場合など)に関してどのようなお考えをお持ちでしょうか。
よろしければお考えお聞かせ願えませんでしょうか。
どうぞよろしくお願いします。
No title
ガンに対する不安
やればできるじゃん、わたし…
この調子で、糖質制限たのしんで、やっていこうと気楽に考えられる自分に気づかされました。
たがしゅう先生、有り難うございます。
Re: 白内障と手術
御質問頂き有難うございます。
なかなか鋭い所をつかれました。
> 先生は白内障やそれに関連する手術(例えば既に眼科医から白内障の手術を勧められている場合など)に関してどのようなお考えをお持ちでしょうか。
基本的に不可逆的な手術は避ける方向性を模索する私ですが、
例えば白内障に関して言えば、リスクよりもメリットの方が大きい数少ない手術であると思います。
白内障もせんじ詰めれば「タンパク質の変性病」であり、
酸化ストレスを下げる糖質制限が有効な可能性があり、実際改善したというケースも耳にした事があります。
しかしすでに水晶体が混濁し、視力低下という点で日常生活に支障をきたしているレベルの白内障に関しては、
頑張って糖質制限を続けるより、素直に手術で混濁水晶体を取り除き、人口レンズを入れる手術をしてもらった方が
即座の視力改善が得られ、本人の生活の質の改善に寄与する可能性が最も高いと思います。
感染のリスクはありますが、基本的にごくわずかだと聞いています。
言わば白内障の手術に関しては、「適切に加えられた人為」だと位置づけることができると思います。
ただ白内障があるという事は、他の身体の各部位にもタンパク質変性が起こっていてしかるべきだという事です。
白内障を手術で改善して安心、というのではなく、全身にタンパク質変性が起こしうる状況を受け入れて、
糖質制限をはじめとした酸化ストレスマネジメントを見直さなければならないとは思います。
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
私も脳卒中をたくさん診てきた医師として同様のことは思います。
脳卒中に関して言えば、西洋医学ベースの現代医療の力を明らかに借りなければならない病気です。
発症から早ければt-PAという血栓溶解療法や、血栓回収デバイスによる血管内治療を受けることができます。
うまくいけば可逆的に症状が改善する可能性もあります。
しかし多くの場合はその流れに乗ることができず、一瞬で片麻痺、寝たきりになって後遺症化しまう人が多いのも事実です。
もし私がそうなって、本記事で紹介したような意志を貫けるかどうかは、正直少し悩みます。
病状によっては、現代医学の流れにのっとって適切にリハビリを行えば回復する可能性もあるし、
東洋医学でも超急性期に鍼灸を行い、その後の脳梗塞の後遺症を最小化する技術もあるようなのですが、
そんな事は自分の力だけでは実践困難だからです。
自分の信念を自分の思いだけで貫き通すのは容易ではありませんね。
やはりどこかで人と人とが支え合う関係をベースに考えるべきなのかもしれません。
Re: ガンに対する不安
コメント頂き有難うございます。
> 糖質制限たのしんで、やっていこうと気楽に考えられる自分に気づかされました。
その意気です。
「頑張ってやっている」から「好きだからやっている」という境地に持っていければこっちのもんです。
応援しています。
白内障と手術
お忙しい中貴重なご意見頂きましてありがとうございます。
私は、メガビタミンや栄養療法は、場合によっては一時的に取り入れてもよい、かとは思いますが摂食においてベースとなるべきものではないと考えております。
先生は三石巌氏の書籍は何か読まれた事はあるでしょうか。
三石巌氏は白内障の診断で数年後には失明に至ると診断を受けた事があり、それをビタミンCの大量摂取により免れたと記述してます(当時は白内障の手術がまだなかった頃のようです)。
http://post-311.blogspot.jp/2013/04/blog-post_4.html
もしたがしゅう先生が、既に白内障の手術をするように眼科医から言われている場合に、ビタミンCの大量摂取は試す価値があると思われますか。
それともやはり、手術を選択されますか。
是非ご意見頂けませんでしょうか。
お忙しいところ大変恐縮ですがどうぞよろしくお願いいたします。
Re: 白内障と手術
御質問頂き有難うございます。
> もしたがしゅう先生が、既に白内障の手術をするように眼科医から言われている場合に、ビタミンCの大量摂取は試す価値があると思われますか。
> それともやはり、手術を選択されますか。
それは私が白内障によってどれくらい日常生活が障害されているかによります。
もし眼科医から白内障の手術を勧められても、
視力低下の程度が弱く、日常生活で困っていなければ、まずは自身での酸化ストレスマネジメントで改善に努めます。
その過程の中でうまくコントロールできなければ、一度ビタミンC大量摂取を試みることはあるかもしれませんが、その場合もあくまで一時的な使用に留め、最終的にはビタミンCなしで症状をコントロールするのを目標とします。
視力低下の程度が強く、日常生活に支障をきたしているような場合は、生活を見直しながらも、眼科医の助言に従い手術を受けるのではないかと思います。
ありがとうございます
そうですね。
白内障の進行具合やその影響がどの程度のものかにもよりますね。
ところでいま
最強「ボーンブロス」食事術
と言う本を図書館で借りてます。
断食の際にボーンブロス、骨から濃い出汁をとったスープを飲む事で、断食の辛い点を補いつつ断食の効果を得るといった内容のようです。
この著者はやはりストレスマネジメントの重要性にも触れてました。
糖質制限ご指導の際の何かのヒントになればと思いご紹介まで。
Re: ありがとうございます
情報を頂き有難うございます。
是非とも読んでみたいと思います。
図書館
こちらの本、ページの1/3はレシピに割かれてます。
図書館お近くにありますか?
そこの図書館で蔵書されてない場合、時間は掛かりますが、リクエストといった形で、購入検討や他の図書館から相互貸出対応してくれるのではと思います。
私が利用する図書館は相互貸出の場合『二週間貸出、延長不可』で借りられますよ。
ご参考までに。
Re: 図書館
情報を頂き有難うございます。
図書館を利用すればお金の節約にもなり賢いですよね。
ただ自宅からちょっと離れた所にあるので、普段の私の生活になじみにくいのが難点です。
でもできればそうしたやり方でも本と親しみたいと思っています。
No title
私も以前は死ぬ事に対して、少しばかりの不安はありましたが、今はあまりありません。
ストレスも、あまり閉じ込めないように心がけているつもりです。
今は特に持病というのはありkませんし、残りの人生はのんびりエンジョイしたいと思っています。
Re: No title
コメント頂き有難うございます。
ストレスをうまくマネジメントできるようになれば、人生の幅が大きく拡がるように私は思います。
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