病理は必ずしも必要ない

2014/09/25 00:01:00 | 素朴な疑問 | コメント:4件

引き続き出浦先生の「低たんぱく・でんぷん食療法」についてです。勉強会の中で「腎生検は重要だ。なぜなら生検しなければわからない状況があり、その結果によって治療方法が変わるからだ」というお話がありました。例えば、IgA腎症という免疫抗体の一種であるIgAが腎臓の糸球体に沈着する病気であれば、ステロイドという薬が適応になりますが、糖尿病の合併症として生じる「糖尿病性腎症」の場合は、ステロイドの使用は糖尿病を悪...続きを読む
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でんぷんを深く知る

2014/09/24 00:01:00 | 糖質制限 | コメント:4件

70%という高炭水化物食であるにも関わらず、通常の食事療法と比べて、透析導入時期を数年以上遅らせる事ができるという出浦先生提唱の「低タンパク質・でんぷん食療法」ですが、中には13年も腎機能横ばいで透析を免れているという症例提示もございました。いかに言っても70%の高炭水化物食で血糖値の乱高下を繰り返していれば、そんなに長く持たないのではないかと正直思ってしまいます。しかしその点に関しては腎臓を悪くしている...続きを読む
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あえてしない事

2014/09/23 00:01:00 | ふと思った事 | コメント:8件

糖質制限をするようになってから気持ちが晴れたためか、全国各地に臆することなく出かける機会を自ら積極的に設けるようになってきました。そんな遠出をした時に一つ問題となるのはお土産をどうするかという事です。ただ、今や糖質制限の観点でお土産屋においてあるものを眺めていると、せんべい、まんじゅう、チョコ、ケーキなど、そのほとんどが糖質主体の食品であるということに気が付かされます。世の中はそれほどまでに糖質に...続きを読む
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良い治療をさらに良い治療へ

2014/09/22 00:01:00 | 素朴な疑問 | コメント:8件

何故一般的な腎臓病専門医は、0.6g/kg/日以下のタンパク質制限に対して反対しているのかと言いますと、それ以下のタンパク質では筋肉が崩壊していく事と言われているからです。ただそれを証明するエビデンスがあるわけではなく、何となく慣習的にそう言われているから誰もやらない、というのが実情です。しかし出浦先生は、「それはタンパク質とともにエネルギー制限もしてしまっているからだ」と言います。すなわち、たとえ0.3g/k...続きを読む
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高炭水化物でも成果を上げる食事療法

2014/09/21 00:01:00 | イベント参加 | コメント:0件

先日、腎臓病の食事療法についての勉強会に参加してきました。昭和大学藤が丘病院客員教授の出浦照國先生の推奨される「低タンパク・でんぷん食療法」についてです。一般的に腎不全に対しては腎機能障害を進行させないためにタンパク質を制限するという食事療法の存在は広く知られていますが、その制限具合が、通常の腎臓病専門医の間では0.6g/kg/日までだと言われているところを、0.3〜0.5g/kg/日にまで強めるべきだと、主にはそ...続きを読む
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