サル痘から考える天然痘ワクチンの有効性の矛盾

2022/05/25 16:45:00 | ウイルス再考 | コメント:4件

「サル痘」という、また聞きなれない感染症が欧米で広がってきていると話題になっています。私は医者ですが、正直「サル痘」なんて病気を聞いたことがありませんでした。聞いたことがないので、当然自分で診断したことはありませんし、周りの医者が診断しているのも見たことがありません。もっと言えば、医師国家試験でも問われた記憶はありません。ですが、一応1970年にザイール(コンゴ共和国)で初報告されていて、私が医者にな...続きを読む

コロナ禍総括、ではどうする?

2022/02/24 12:55:00 | ウイルス再考 | コメント:2件

約2年間のコロナ禍についてここで一旦私なりに総括しておこうと思います。私が自分の頭で考えて導いた「コロナ禍」に対する重要な意見は、以下の3点です。・世間で「コロナ」や「COVID-19」と呼ばれる状態は「T細胞活性化症候群」の一種である。・症状との因果関係を証明しないPCR検査が、従来医学の慣習に従い確定診断のための唯一の検査として採用されてしまったため、無数の「T細胞活性化症候群」が「コロナ(COVID-19)」とラ...続きを読む

なぜオミクロン株では重症者が少ないのか

2022/01/27 11:58:38 | ウイルス再考 | コメント:2件

前回記事のポイントは「PCR検査が因果関係を証明しないことによって、PCR検査の実施状況に応じて実際の感染状況とは異なる状態だと確信を持つようにミスリードされている」とまとめることができると思います。そうすると、当然今のオミクロン株の流行だと思えている状況そのものもPCR検査の実施状況に応じて、実際とは違う幻想を映し出しているのかもしれないと思うのと同時に、このオミクロン株は一般的に「弱毒化している」と解...続きを読む

なぜSARSはワクチンなしで終息したのか

2022/01/23 12:30:01 | ウイルス再考 | コメント:0件

ワクチンで唯一撲滅できたとされるウイルス感染症として「天然痘」の話を時々聞きますが、ワクチンを開発していないのにまるで撲滅されたかのような状況にあるウイルス感染症があります。それは2002年に中国で流行した「SARS: severe acute respiratory syndrome(重症急性呼吸器症候群)」です。2003年7月5日にWHO(世界保健機関)が封じ込め成功を発表し、その後も2004年頃までは散発的に症例が確認されましたが、以降はただの1...続きを読む

ウイルスと抗ウイルス薬/ワクチンとの関係性を見直す

2021/12/17 08:20:00 | ウイルス再考 | コメント:2件

ヘルペスウイルスやB型肝炎ウイルスのようなDNAウイルスには、対応する抗ウイルス薬が存在する傾向があります。でもそれは絶対ではありません。ヒトパピローマウイルス(HPV)はDNAウイルスですが、ヒトパピローマウイルス感染症に特異的な抗ウイルス薬はありません。でもHPVにはご承知のようにワクチンがあります。DNAウイルスだから構造が安定であるが故にワクチンがつくりやすいのかなという感じがします。そう言えばワクチンで...続きを読む