感染症学の常識を抜本的に見直す【前編】

2021/05/04 21:00:00 | ウイルス再考 | コメント:0件

常識というのは、それが社会の秩序をもたらしているうちは非常に頼りになる存在ですが、ひとたびその常識にほころびが出てきはじめてしまうと、軌道修正していくのにこれほど邪魔になるものはないという障壁になります。常識はその理屈を理解している人はもちろん、多くの理屈を理解していない人にとっても幅広く大きな影響をもたらす規範であるからです。前回、「感染症の原因は病原体である」という常識を大きく見直す必要がある...続きを読む

結核の無症状感染者からわかること

2021/05/01 18:00:00 | ウイルス再考 | コメント:2件

コロナの影響で「無症状感染者」という厄介な概念がすっかり定着してしまいました。この概念があるせいで、国民のほとんどが自粛やマスク装着を余儀なくされ、日常生活や経済活動が制限され続けていることは周知の事実だと思います。ところがこの「無症状感染者」という概念、コロナで初めて確立した概念ではありません。より正確に言えば、コロナ前から「無症状感染者」の概念はあったけれど、コロナ後には"「無症状感染者」の飛...続きを読む

アレルギー熟考

2021/04/23 06:00:00 | ウイルス再考 | コメント:0件

引き続きアレルギー性疾患とウイルス感染症の共通性について考えてみたいと思います。前回は、即時型アレルギー反応の病態に深く関わるIgE、肥満細胞、好塩基球といったものは、ウイルス性感染症の病態に深く関わるIgG、マクロファージ、好中球が変形したもので本質的には同じだという見解を述べました。しかしその即時型アレルギーは別名を「Ⅰ型アレルギー」といい、アレルギー全体の一部でしかありません。アレルギーは大きく分...続きを読む

大集団内における少数物質の本質

2021/04/22 11:00:00 | ウイルス再考 | コメント:0件

「ウイルス感染症とアレルギー性疾患の病態は本質的に同じものだ」という私の仮説を補強するために、「アレルギー性疾患の病態で中心的な役割をはたすIgEは実は変形IgGで、肥満細胞は変形マクロファージ、好塩基球は変形好中球であり、実際にはウイルス感染症においてIgG、マクロファージ、好中球で起こっている現象と本質的に同じ」だという見解を述べました。何でそう考えられるのかについて、あまり医学論文に頼り過ぎずに論理...続きを読む

熱傷から学ぶサイトカインストームの根本的治療法

2021/03/07 09:20:00 | ウイルス再考 | コメント:9件

新型コロナウイルス感染症の重症例の主病態として注目され、当ブログでもしばしば取り上げる「サイトカインストーム」ですが、そう言えば、重症の熱傷患者の中で起こっている現象も「サイトカインストーム」であったことを思い出しました。かたや「ウイルスの感染」によって引き起こされ、かたや「熱傷(やけど)」という物理的な損傷によって引き起こされるというきっかけの違いはあれど、結果的に起こってくる現象として共通する...続きを読む