魂のメッセージ

2016/11/08 00:00:01 | ふと思った事 | コメント:4件

糖質制限を通じて様々な縁が生まれ、

縁がまた新たな縁を呼び、その輪はどんどん広がっていきます。

立場も年齢も違えど、同じ未来を見つめているという意味で同志と言える人達も随分増えました。

そうした人達と糖質制限に限らず、様々な事柄についてお話ししていると、しばしば心を揺さぶられる瞬間があります。

何故そういう気持ちが沸き起こるのかという事をふと考えてみました。 よく私の事を褒めて下さる方もいます。「先生は自分の考えを公開していてすごいですね」などと。

そのように評して頂けることはありがたい話なのですが、そう言って頂ける方は御自分の可能性を過小評価されているかもしれません。

私のブログの発信が始まったのも、すべては糖質制限を実際にやってみたという実体験からでした。

糖質制限を始め、体調が良くなるのを感じ、その理由を考え、臨床に応用し始め、様々な難題に突き当たり、さらにその理由を考えていく・・・

全てはそのプロセスの中で思いついたことを一つ一つ書き留めていっているにすぎません。

それはたまたま私が神経内科医という立場での実体験であったが故に、このようなブログになっていったわけですが、

同じプロセスを全く別の立場の人が行えば、それはそれで唯一無二の物語ができます。個性も出ます。

そして、誰一人全く同じ人生を歩んでいる人はいません。その意味で誰もが自分にしか書けない文章、自分にしか語れない物語を持っているはずです。

それらは全て個人の実体験から始まっています。そこに価値を見出すかどうかは自分次第なのです。


なぜ糖質制限の同志に心揺さぶられるかというのは、

その人にしか語れない、その人だけが経験した実体験から来る魂のメッセージがあるからではないでしょうか。

魂のこもった言葉には当然ながらリアリティがあります。ましてや共通する境遇があったりすればなおの事差し迫って感じられるところがあります。

糖質制限を通じて世の中の見方が変わった人達は、多かれ少なかれ苦難を経験しており、それを乗り越えて今に至っているので、とても力強いですし行動力がある人が多いです。

こうして考えると、人の心を揺さぶる魂のメッセージを述べる事ができる人は何も特別な人ではありません。

誰もが自分に価値さえ見出せば、誰もがそんな風に変われるはずです。

誰もがそんな風に考えられる世の中になれば、

きっと世の中は変わっていくのではないかと思います。


たがしゅう
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コメント

志、健全な自負心、謙虚な姿勢

2016/11/08(火) 21:06:43 | URL | サラリーマン #mQop/nM.
教条主義でなく、バランスかあるからこそ、伝わって同志が繋がっていくのだと思いますし、これからも新たな発見があるのだと思います。

Re: 志、健全な自負心、謙虚な姿勢

2016/11/08(火) 23:48:37 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
サラリーマン さん

コメント頂き有難うございます。

御指摘の通り、心の在り方についてはバランスが大事と思います。どこまでも学ぶべきことだらけです。

No title

2016/11/09(水) 20:15:17 | URL | 栗田三江(くんだみえ) #-
たがしゅう先生

自身を過小評価するという感覚、実は裏側にあるのは「ヒトに評価して欲しい」「過剰な褒め方をして欲しい」という欲の裏返しという面もあるのではないでしょうか。

私自身、自分を過小評価します。ですから過小評価されるヒトに気持ちが十分に理解できます。


ヒトには持って生まれた運命の「器」のようなものがあるのではないでしょうか。ヒトの上に立って指導するタイプのヒトもあれば、ヒトの指示を受けて動くタイプにヒトもあります。そして、それはどちらが「上」というのではないのです。

持って生まれた運命の「器」が、ヒトの指示で動くタイプのヒトが管理者や指導者の立場になった場合に、自身を守るための本能として自身を過小評価するのかな?と思いました。(責められたり陰で否定批判されないために・・)

くんだみえ

Re: No title

2016/11/10(木) 08:14:37 | URL | たがしゅう #Kbxb6NTI
栗田三江(くんだみえ)さん

 コメント頂き有難うございます。

> 自身を過小評価するという感覚、実は裏側にあるのは「ヒトに評価して欲しい」「過剰な褒め方をして欲しい」という欲の裏返しという面もあるのではないでしょうか。


 確かにそういう側面もあるかもしれません。

 なぜ自分を過小評価するのか、まずはその目的を自覚する事です。
 その上でどのように自分を捉え、行動するかは自分で決める事ができます。

 他者からの評価はいろいろなことに左右されますが、そこから解放されれば「自由」になることができると思います。その「自由」を良いものとみるか悪いものとみるかも自分次第です。なかなか深い話ですよね。

 

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