2016年08月

        

変革的治療を実現するための条件

category - ふと思った事
2016/ 08/ 30
                 
私は医師3年目の後期研修医の時代に、

とある小さな病院で褥瘡のラップ療法を初めて導入しました。

職員の誰もがその存在を知らない環境の中でかなり挑戦的な試みでしたが、

スタッフ全員の協力あって無事にこの治療を当地へ根付かせる事に成功しました。

かたや医師4年目で働いた大きな病院では同じことを試みても成果を成し遂げられませんでした。

一体何がこの違いを生み出すのか、改めて考え直してみたいと思います。
            
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公平性と公開性

category - 偉人に学ぶ
2016/ 08/ 27
                 
人気若手俳優の強姦致傷事件が話題になっていますね。

当事者の苦悩はいかばかりかと察しますが、第三者として見る分にはいろいろ考えさせられる事件です。

その俳優さんは「欲求が抑えられなかった」と述べているようですが、

ここで私はその俳優さん個人の性道徳観がよくないとか言うつもりはなく、「人間の本性とはそういうものである」と思います。

社会のルールが存在しているから誰しもそのような行動を起こさないだけであって、

もしもそうしたルールが全て取っ払われた原始の世界を想像してみた時に、自分は同じ行動を絶対取らないと誰が言えるでしょうか。

人間の本性は利己的で身勝手な悪人であることをまずは認める、

そこからもめごとや争い事が起こらないようにするにはどのようにするべきか、

この問題を徹底的に考えた一人の哲学者がいました。


            
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舌で消化管の弱りを推測する

category - 漢方のこと
2016/ 08/ 24
                 
消化管は生物の起源です。

進化の歴史をさかのぼれば原始生物に消化管だけの生物がいる事からもその重要性を伺い知る事ができます。

また「脳腸相関」の観点からも消化管の重要性が注目されてきています。

その重要な消化管の働きが悪くなるとすれば何が大きな原因でしょうか。

それはやはり食べ物ではないでしょうか。
            
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無理矢理やらせても効果は半減

category - 普段の診療より
2016/ 08/ 19
                 
糖質制限は様々な疾患を改善させる可能性を有する、

万能性の高い食事療法ですが、残念ながら万能ではないと私は考えています。

一定の確率でまじめに糖質制限をしているのに症状が改善しきらない患者さんと遭遇するからです。

先日は2年間糖質制限をしっかり行っているにも関わらず、めまいが頻発するという60代男性の患者さんと出会いました。

この患者さんは奥さんが熱心な糖質制限実践者であり、旦那さんである患者さんにも糖質制限をするように強く勧めていたそうです。

家庭の主調理者である奥さんが糖質制限を理解していれば、自ずと患者さんも糖質制限食になるわけですが、

ところがこの患者さん自身は糖質制限の理論をきちんと理解しているわけではなく、

どうやら我慢しながら糖質制限を続けている状況であったようなのです。
            
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何を優先して治すべきか

category - 素朴な疑問
2016/ 08/ 18
                 
先日の夏井先生外来見学でもう一つ印象的な話がありました。

夏井先生はもともと形成外科医で手の外科を専門にされていたのですが、

その昔、夏井先生の師匠に当たる先生から手の骨折の治療の際に「手のレントゲン写真写りは気にしないように」と指導を受けられたそうです。

なぜならばレントゲン写真を撮る事で、レントゲン写真を良くする方へ医者の意識が偏ってしまうからです。

それの何が悪いのか、と思われるかもしれませんが、「手が治るというのはそういう事じゃない」と夏井先生のお師匠さんは言います。

例えばレントゲン写真で手の骨の歪みを発見したら、それを矯正するためにギプス固定をしようという事になるかもしれません。

骨の歪みを矯正してその状態で安定させるためには、しばらくその状態をギプス固定で数週間キープしなければならなくなります。

そうすると、その間手は満足に使う事ができません。場合によってはギプスを外す頃には手の関節が拘縮し、手が動かしにくくなる可能性があります。

手とは使えてなんぼであって、いくら見た目の傷が治り写真映りがいくら良くなったとしても、機能的に問題が残ればそれは手が治ったとは言えない、というのです。
            
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