2015年09月

        

治しにくい障害の裏にあるもの

category - 医療ニュース
2015/ 09/ 30
                 
糖質制限をしていても治りやすい症状とそうでない症状とがあります。

食後の眠気や胃食道逆流などの問題は糖質制限開始後、速やかに改善する一方で、

私の診療経験上は、糖質制限をしっかりやっていても耳鳴り振戦などの症状はなかなかよくなりません。

広く捉えると「自律神経障害」が糖質制限で治しにくいような印象を持っています。

それはそれまでの生活で受け続けた糖質を含めた何らかの害による負の遺産なのであろうかと思っていましたが、

先日ケアネットで次のようなニュースが流れてきました。

2型糖尿病の心血管系自律神経障害に血漿レプチン値が関連
提供元:HealthDay News公開日:2015/09/29

            
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漢方でも長期連用は厳禁

category - 漢方のこと
2015/ 09/ 27
                 
先日とある試験の勉強をしている時に、

山梔子(さんしし)という生薬を含む漢方薬が「特発性腸間膜静脈硬化症」という病気の原因の一つと言われている、という文言を目にしました。

一般的に漢方薬は西洋薬よりも副作用が少ない薬と認識されています。

ただいくつかの漢方薬では、特定の処方に対する象徴的な副作用が取り上げられるため、

そのイメージが強く残るために、漢方は結局使いにくい薬だという印象を多くの医師に与えているところがあると思います。

具体的には小柴胡湯による間質性肺炎甘草を含む処方による偽アルドステロン症などが挙げられます。

漢方に副作用があるのはその通りですし、注意して使っていかなければならないものだとは思いますが、

一方で漢方薬の副作用は、無理解な大勢の医師達によって過剰にコマーシャルされ過ぎているようにも思えます。

今回の「特発性腸間膜静脈硬化症」に至っては、「特発性」とは原因不明という意味ですので、はたして原因不明の病気の原因を漢方薬の成分だと決めつけてしまってもよいものかどうか、

納得できる内容なのかどうかを自分なりに検証してみることにしました。
            
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「オートファジー」について学ぶ

category - 素朴な疑問
2015/ 09/ 25
                 
先日NHK Eテレで放送されている「サイエンスZERO」という番組で、

長寿のカギ!?細胞内のリサイクル”オートファジー”」と題して、

私が注目しているオートファジーについてわかりやすく特集されていました。

この番組は、科学の最先端の情報をわかりやすく噛み砕いて説明してくれるというのでなかなか良い番組です。

番組の冒頭で進行役のサイエンス作家の竹内薫さんが、

同じく進行役で女優の南沢奈央さんに対して次のような質問をされていました。

「タンパク質の原料となるアミノ酸はどこから来るんでしょうか?」

それに対して食事からではないかと答えた南沢さんに対して、竹内さんは「う〜ん、半分正解かな?」と言って、次のように続けられるのです。
            
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考えられるヒト

category - ふと思った事
2015/ 09/ 20
                 
発明王、トーマス・エジソンは小さい頃、

疑問に思った事をすぐに大人に「なんで?」「どうして?」と尋ねる「なぜなに坊や」であったという逸話があります。

「なぜ?」を考える事は、人生においてとても大切な事です。

さもなくば常識の罠に容易にはまってしまうからです。

裏を返せば、「思考停止」というものの怖さを我々はもっと認識する必要があると思います。

先日とある漢方の勉強会で、とある脳神経外科の先生の話を聞く機会がありました。

その先生は、ある時突然思い立ってそれまでの病院を離れ、思い切って漢方医に転向されたそうです。

「なぜ漢方医になろうと思ったのですか?」と尋ねると、その先生はこう答えました。
            
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極端な発想もいったん受け入れる

category - ふと思った事
2015/ 09/ 12
                 
糖質制限理論は科学的に妥当性のある理論です。

科学理論の中で再現性が得られるものはかなり信頼がおけるものです。

その意味で誰がやっても血糖値を下げる事ができる糖質制限は、大変科学的で優れたものだと言えると思います。

そしてそれ故糖質制限のような科学的な理論は、大きな説得力を持つのが魅力です。

一方で再現性がないものは科学的ではないかと言えば、そういうわけではありません。

例えば私が注目しているのは漢方です。よく漢方は科学的でないと批判されがちです。

確かに誰にでも効くわけではないという再現性の乏しい側面はありますし、科学的に立証不十分な点も否めません。

しかしそれは漢方が悪いわけではなく、複数の生薬を混合した超多成分系の薬と、それに対応する物質の複雑集合体である人体との反応を、

科学がまだまだ捉えきれていないだけだと私は考えています。
            
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